在宅でもサクサクはかどる!仕事・勉強に集中できる部屋のつくり方

【レイアウト】デスク配置で変わる作業効率

2021年1月5日 更新
【レイアウト】デスク配置で変わる作業効率

多くの人にとって、自宅はくつろぎや就寝の場所。そのため在宅勤務が続くと、落ち着いて作業できるスペースがないことに悩んでしまいがちです。自宅での「仕事・勉強」と、「プライベート」を切り離して快適に過ごすためには、部屋のレイアウトを見直すことが重要。ここでは限られた空間をうまく活用するレイアウトについて紹介します。

自宅仕事や勉強がはかどるレイアウトとは?

作業する「定位置=デスク」の場所が決め手に!

作業する「定位置=デスク」の場所が決め手に!

仕事や勉強に集中できる部屋づくりの第一歩は、作業に打ち込むための「定位置」を決めること。特に「デスク」は作業の中心となる場所なので、できれば専用のものを用意しましょう。専用デスクがあれば「仕事や勉強の場所」と「プライベートの場所」を区別できるので、オンタイムとオフタイムを切り替えやすくなり、作業中は卓上に資料を広げたままにしておけるといったメリットもあります。
デスクを配置するときは、室内の歩行動線を妨げず、エアコンの送風が直当たりしない場所を選びましょう。さらに部屋の広さや形状、照明の位置、好みなどによって最適なデスク配置は変わってくるので、下記を参考に自分に合ったレイアウトを見つけてください。
デスクのほかにも、「専用のイス」や、オンラインでの会議や授業に参加するなら「インターネット環境」は必須。手元が暗い場合は「手元照明」、さらに資料などをまとめる「書棚・ラック」があると便利です。

レイアウト1:「壁に向かってデスクを配置」

壁しか見えないので作業に集中できる

海壁しか見えないので作業に集中できる

まずは、目の前の壁に向かってぴったりとデスクをつける配置について。個室をはじめ、自習室などでも見かけることの多い一般的なレイアウトです。
・メリット…視界に余計なものが入らないため集中しやすく、壁にメモを貼るといった使い方も可能。デスクを壁につけることで場所をあまりとらず、配線もそのまま壁を這わせることができ、部屋が狭くてもゴチャゴチャせずにすっきりと見せる利点もあります。
・デメリット…目の前に壁があることで圧迫感を覚えたり、足元が窮屈に感じる場合があります。圧迫感や窮屈感を軽減するために、なるべく奥行60センチ以上のゆったりとしたデスクを選びましょう。また、人間は本能的に見えない背後を警戒するため、家族が出入するリビングなどでは背後のスペースが気になって作業中に落ち着かないと感じるケースもあるようです。

レイアウト2:「コーナーにデスクを配置」

前方と横、2方向の壁に挟まれて集中アップ

前方と横、2方向の壁に挟まれて集中アップ

部屋の隅にあたるコーナー部分にデスクを配置する場合、前方と横の2方向の壁に接するため、上の「レイアウト1」で紹介したメリット・デメリットをより強く感じやすくなります。
・メリット…上の「レイアウト1」よりもさらに集中を妨げるものが目に入りにくくなり、集中力がアップ。部屋全体のすっきり見え効果も高まり、狭い部屋でも歩行動線を確保しやすくなります。
・デメリット…2方向の壁があることで、デスクのサイズによっては圧迫感や窮屈感を感じやすくなります。なるべく奥行60センチ以上のゆったりとしたデスクを選び、奥行きのないミニデスクは避けましょう。また、天井照明(シーリングライト)は部屋の中心部に設置することが多いため、コーナーにあるデスクの手元まで十分に光が届かないこともあります。そのようなときは手元照明で明るさを補いましょう。

ちょこっとメモ!ちょこっとメモ!

作業スペースが広がる便利な「L字型デスク」。コーナーなら設置しやすい!

作業スペースが広がる便利な「L字型デスク」。コーナーなら設置しやすい!

デスクを配置するときに、アルファベットの「L」の字のように2つのデスクを直角に組み合わせた「L字型デスク」を置くと、イスに座りながら体の向きを90度変えるだけで2つの作業スペースを使用でき、モニターを複数設置できるなど使い勝手が高まります。2つ分のデスクを置くのでそれなりの広さが必要ですが、2方向の壁に接するコーナー配置であればスペースを確保しやすくなります。さらにデスク下に収納棚を設置すれば収納力もアップ。

レイアウト3:「壁を背にしてデスクを配置」

背後が気にならず、オンライン会議も安心

背後が気にならず、オンライン会議も安心

イスに座ったときに壁が背になるように、デスクを室内の広いほうに向けて配置するレイアウトです。デスクと後ろの壁の間は70センチ以上空けて、イスをひくスペースを確保しましょう。
・メリット…見えない背後に壁があるため安心感が生まれ、集中しやすくなります。壁と向き合うと圧迫感や窮屈感があるという人も、目の前に空間があることで落ち着いて作業がしやすいでしょう。さらに、オンライン会議などで背景に自室が映り込むことに抵抗がある場合も、このレイアウトならシンプルな壁しか映り込まないので安心です。 ・デメリット…室内のようすが視界に入ることで、人によっては集中力が妨げられる場合があります。余計なものを事前に片付けるなど、誘惑を取り除いておきましょう。また、デスクまわりの配線やケーブルが目立ちやすいため、配線カバーを使って隠すといった工夫も必要です。

レイアウト4:「窓際にデスクを配置」

心地よい明るさでリラックス感満点

心地よい明るさでリラックス感満点

窓の近くにデスクを配置するなら、光がやわらかく、1日を通して明るさがほぼ一定の北向きの窓がおすすめ。反対に、南向きの窓は直接日差しが入り込むためまぶしさや暑さを感じやすく、西向きの窓は強い西日が作業の妨げになることもあるので避けましょう。
・メリット…自然光の明るさが得られます。長時間のPC作業などで疲労やストレスを感じやすい人なら、意識的に窓の外を見てリフレッシュする習慣をつけるのもよいでしょう。日中の照明が不要になる場合もありますが、このとき利き手のほうに窓があると手元が影になってしまうため、デスクの向きに注意して配置してください。 ・デメリット…夏の暑さ、冬の寒さを感じやすいです。また、窓の外の景色や音で気が散ってしまう可能性も。

まとめると…まとめると…

ON/OFFを切り換えやすいレイアウトに。落ち着く環境が集中力を高める!

ON/OFFを切り換えやすいレイアウトに。落ち着く環境が集中力を高める!

誘惑が多く、気が散りやすい自宅では、オンタイムとオフタイムをうまく切り替えられるレイアウトが仕事や勉強の効率を高めるポイントになります。集中して打ち込める環境は人それぞれで、「視界に余計なものは一切入れたくない!」という人もいれば、「適度に気分転換しながら取り組みたい」という人も。そのため、自分自身が落ち着くのはどんな環境か、逆に気が散りやすいのはどんな環境かを考えて、部屋づくりのレイアウトに活かしてみましょう。