家計を振り返ってムダを見直す|お金の貯まる家計簿の付け方|住まいの情報ナビ|E-LIFE不動産情報

2015年12月3日 更新

家計を振り返ってムダを見直す

家計簿をつけはじめて1ヶ月経ったら、その月の支出を振り返って、ムダ使いなどがないかチェックしましょう。この「振り返り」をきちんと行うかどうかで、家計簿の節約効果は目に見えて変化します。

振り返りのポイント  1

赤字になったら原因を探る

1ヶ月の支出金額の合計額が、収入金額を上回ると赤字です。もしも赤字になったら、支出を見直して、原因を見つけてみましょう。例えば「外食が多かった」「高価な洋服を衝動買いしてしまった」……など。原因は1つではなく、2つ、3つということも考えられます。
原因がわかったら、翌月は同じことを繰り返さないように注意しましょう。それでも赤字が続くようなら、下記の「固定支出を見直す」「支出のバランスをチェックする」対策が有効です。

振り返りのポイント  2

固定支出を見直す

固定支出とは、毎月確実に一定額が出ていくお金のことです。一般的に固定支出とされるものには「家賃」「自動車関連費」「水道光熱費」「通信費」「保険料」などがありますが、このほかにも「新聞や雑誌の定期購読料」「スポーツクラブの会費や利用料」などの定期的な支払いがあれば、それも固定支出として考えてください。
固定支出は毎月必ず発生するものだけに、その分を節約できれば効果が持続するというメリットがあります。あなたの固定支出の中に、次のようなムダはありませんか?

  • ほとんど乗っていない自動車のローンや駐車場代
  • 必要以上に高いアンペア数の電気料金
  • 何年も前からプランを変更していない携帯電話代
  • 勧められるまま加入した高額な生命保険料
  • なんとなく付き合ってしまう飲み会代
  • ほとんど行かないスポーツジムやスクールの会費
  • 無意識のうちに手が伸びるたばこやコーヒーなど

固定支出などの節約術は「ムリなく実践!家計の節約テクニック」でも紹介しますが、ここでは必要以上に多く支払っているものがないか確かめましょう。

振り返りのポイント  3

不要な支出を洗い出す

支出を振り返って、不要な支出がないかどうかチェックします。判断するポイントは、

  • 今の生活に必要なものや行為
  • 今すぐ必要ではないが、将来の自分のためになるものや行為

上記に当てはまるお金の使い道は「必要な支出」、当てはまらなければ「不要な支出(ムダ使い)」です。
支出をチェックしていくと、例え同じ「飲み会代」であっても、飲み会の席での会話や交流が自分にとって価値があると思う「必要な支出」もあれば、なんとなく参加するだけの「不要な支出」もあることが分かると思います。このように日頃からお金の使い道に注意を払うことで、お金を使う前に「これは必要な支出かどうか」を的確に判断できるようになれば貯金の習慣が身につきます。

振り返りのポイント  4

支出のバランスをチェックする

それぞれの費目ごとに、どのくらいまでお金を使っていいか目安を知るには、下記の「支出のバランス」と比較して、大きな差がないかどうか確かめましょう。ファミリーの場合は、持ち家や賃貸、マイカーの有無、子どもの年齢などにより支出のバランスが大きく異なりますが、多少差があっても個々の家庭の将来設計に沿った支出であれば問題ありません。それよりも、気づかないうちにたくさんお金を使っている費目がないかチェックしてください。

独身の場合
 費目(大)割合
固 定 支 出住居費27%
水道光熱費6%
通信費6%
保険料4%
変 動 支 出食費16%
日用品費3%
交際費5%
衣服・美容代5%
趣味・娯楽費5%
その他10%
貯蓄10%
特別支出3% ※支出がない月も、翌月以降の支出に備えて貯金する
ファミリー(夫婦共働き、子どもなし)の場合
 費目(大)割合
固 定 支 出住居費25%
水道光熱費6%
通信費6%
保険料5%
変 動 支 出食費12%
日用品費3%
子ども関連費
こづかい(夫)
こづかい(妻)
夫婦で15%
その他8%
貯蓄15%
特別支出5% ※支出がない月も、翌月以降の支出に備えて貯金する
ファミリー(夫婦共働き、小学生以下の子ども1人あり)の場合
 費目(大)割合
固 定 支 出住居費25%
水道光熱費6%
通信費6%
保険料5%
変 動 支 出食費14%
日用品費3%
子ども関連費5%
こづかい(夫)
こづかい(妻)
夫婦で10%
その他10%
貯蓄15%
特別支出5% ※支出がない月も、翌月以降の支出に備えて貯金する
ファミリー(妻専業主婦、小学生以下の子ども1人あり)の場合
 費目(大)割合
固 定 支 出住居費25%
水道光熱費6%
通信費6%
保険料7%
変 動 支 出食費13%
日用品費3%
子ども関連費5%
こづかい(夫)
こづかい(妻)
夫婦で10%
その他10%
貯蓄15%
特別支出5% ※支出がない月も、翌月以降の支出に備えて貯金する

振り返りが終わったら…

翌月の予算を立てる

1ヶ月の家計を見て、ムダ使いや支出のバランスなどの反省点を踏まえて、翌月の予算を立てます。予算は、ガチガチに節約しなければ達成できない金額を設定するのではなく、当月の支出からムダ使い分を省いた金額を目安にするとよいでしょう。
家計簿に予算を書き込んでおくと、毎日家計簿をつける度に予算がクリアできそうかどうか確かめられるので、節約効果が高まります。