2019年3月6日 更新

五輪のテスト大会とは? 五輪のテスト大会とは? プレ五輪イヤーの開催地を盛り上げるイベントが「テスト大会(テストイベント)」。2020年東京大会のテスト大会については、既に一部の日程が発表されていますが、ここではテスト大会の主な役割や、今大会の特徴などを説明します。

五輪のテスト大会とは? テスト大会のスケジュールや注目競技 五輪の追加種目新種目について 本大会のスケジュールなど

五輪本番を想定したリハーサルの競技大会

「テスト大会(テストイベント)」とは、五輪が開催される前年に、リハーサルとして開催都市で実施される競技大会のことです。
2020年東京大会の組織委員会によると、今回のテスト大会は33競技で約50大会が予定され、本番と同じ競技会場で施設や機材のチェック、運営スタッフの連携など、本番を想定した確認が行われる見込みです。
競技に参加する選手にとっても、五輪と同じ会場で行われるテスト大会は、本番の雰囲気を掴む重要なチャンスとなります。
2018年9月にはテスト大会第1号となるセーリングのワールドカップも開催され(※)、競技会場やその周辺では早くも五輪のムードが漂いました。テスト大会の実施が本格化するのは2019年夏頃からですが、本番会場で競技が行われることで、プレ五輪イヤーの盛り上がりに拍車がかかりそうです。
※セーリングは海上競技の特性上、2019年夏にもテスト大会が行われます。

近代オリンピックが幕を開けたのは1896年第1回アテネ大会ですが、テスト大会が初めて行われたのは第18回東京大会の前年1963年のこと。翌年に控えたアジア初のオリンピックを成功させるために、海外からも選手を招いて「東京国際スポーツ大会」が実施され、本番と同じように競技が行われました。以来、オリンピックの前年に開催都市でテスト大会が実施されるようになり、IOC(国際オリンピック委員会)も本番の競技や運営リハーサルのためにテスト大会を行うよう推奨しています。一方、パラリンピックのテスト大会については、現時点でIPC(国際パラリンピック委員会)による指針などは特にありません。

五輪のムードを高める「プレ五輪」として

五輪のテスト大会には、本番の競技や運営のリハーサルのほかに、もう一つ「五輪のムードを高める」という役割もあります。
本番と同じ競技会場や周辺施設を舞台に繰り広げられるテスト大会は、テレビや新聞などメディアに取り上げられるものも多く、たくさんの人が五輪を意識するきっかけとなります。
過去のテスト大会をみると、2012年ロンドン大会前年の「ロンドンプレ五輪シリーズ」、2016年リオデジャネイロ大会前年の「Azuece(熱くなれ)リオ」、2018年平昌大会前年の「ハロー平昌」は、いずれもシリーズで行われ、世界中のアスリートたちによる競技が「プレ五輪」として大きな注目を集めました。

2020年東京大会のテスト大会は?

五輪のムードを盛り上げるテスト大会ですが、2020年東京大会ではIOCの五輪アジェンダ2020(※)が掲げる「コスト削減」のために、「プレ五輪」を大々的に行うというよりは、大会運営のためのリハーサルが主な目的とされています。
とはいえ、五輪代表選考会を兼ねた陸上競技(マラソン)「マラソングランドチャンピオンシップ」や、柔道「世界選手権」のように世界のトップアスリートが集う注目度の高い大会がいくつもあるなど、リハーサルとはいえ五輪の期待が高まるのは間違いありません。
大会によってはチケット販売も実施され、本番の雰囲気を一足早く味わうこともできます。「五輪が待ちきれない!」という方は、ぜひテスト大会をチェックしてみてください。

※五輪アジェンダ2020とは
2014年にIOCにより制定されたオリンピックの中長期改革計画。開催都市のコスト削減や実施競技種目の見直しなどの改革案が盛り込まれており、2020年東京大会から順次実施されます。

※テスト大会の日程については「テスト大会のスケジュールや注目競技」を参照してください。

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最終更新日 2019年9月2日