2014年10月26日 更新
マンションの室内でグラッと地震が来たら、どのように行動すれば良いのでしょうか。普段から地震時のリスクや安全な避難方法をシミュレーションしておけば、いざという時も落ち着いて行動することができるはずです。
テレビや携帯電話などの緊急地震速報を受信してから揺れがくるまでは数秒から数十秒程度しかありません。すぐに行動に移りましょう。
丈夫なテーブルの下などに入って、落下物や家具の転倒から身を守ります。身近にテーブルがない場合は、座布団やクッションなどで頭を保護してください。
揺れている時に無理に火元を消そうとすると、火傷をすることなどもあるのでかえって危険です。初期消火は揺れがおさまってからでも行えます。もしも火が大きくなってしまった場合でも、落ち着いて火元に毛布などをかぶせてから水をかけて消火します。
地震の揺れで建物が歪んでドアが開かなくなることもあります。住戸内に閉じこめられるのを防ぐためにも、ドアを開けて出口を確保します。その際、余震に備えて座布団などで頭を保護してください。
もしもケガや身動きがとれない家族がいたら、救護や救出をして安全を確保しましょう。
ガラスの破片などで足をケガしないように、室内でもスリッパや靴を履いて行動します。寝ている時に被災した場合に備えて、寝室の枕元などにスリッパを置いておくと安心。
火災防止のために、ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを落としてから避難します。住戸外に出るときは必ず周囲の安全を確かめ、エレベーターではなく階段を使って避難しましょう。
隣近所に声をかけあって安否を確認します。お年寄りや体の不自由な人がいる世帯があれば、救出を手伝います。
管理組合で定めた集合場所へ移動します。玄関ドアの外に「全員無事です」「集合場所へ移動します」といった張り紙をしておくと、居住者の安否確認がスムーズに。
大地震が起こると、直後から携帯がつながりにくくなります。「災害伝言ダイヤル」を使うなど連絡手段をあらかじめ決めておきましょう。
マンションはその構造上、戸建ての木造住宅よりも地震に強いとされています。ですから地震後、建物に倒壊などの危険がないと判断された場合は、避難所ではなくマンションの居室で寝食をする自宅避難の選択も考慮しましょう。避難所は基本的に、地震で家を失った人や倒壊しそうな家の人が利用するためのものだからです。
自宅避難をするためには、日頃から飲料水や食料品を備蓄する必要があります。また、水くみや救援物資の受け取りなどの労働があり、停電中はエレベーターではなく階段を使って昇り降りしなければならないことも覚えておきましょう。
水道、電気、ガスの復旧は災害の規模や破損状況によって数週間~数ヶ月程度かかります。長丁場を予想して、各種備品を揃えておくことが大事です。
同じ建物内にさまざまな人が暮らすマンションだからこそできる地震対策もあります。地震が起きた時、入居者の職業や趣味などを復旧作業に活かせるよう、あらかじめお互いの得意分野を災害時の居住者リストに登録しておきましょう。救護や建物の応急処置、お年寄りや体の不自由な人の生活支援など、入居者同士助け合ってスムーズに困難を乗り切りましょう。
居住者同士がお互いに助け合って、災害を乗りきりましょう。
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