【専門家監修】【超入門】中古マンションのリフォーム費用は?得するお役立ち情報も

2020年3月1日

中古マンションを購入する際、選択肢に一度は挙げるのがリフォームです。しかし、リフォームを検討しようにも特徴や費用がよくわからない人も多いかもしれません。この記事では、中古マンションの購入時にかかる費用やポイントについて詳しく解説します。本内容を理解し、中古マンションリフォームの基礎知識を身につけるようにしてください。

中古マンションをリフォームするメリット・デメリット
この段落では中古マンションリフォームのメリット、デメリットについて説明します。

メリット

中古マンションは新築マンションよりも当然安いです。リフォーム費用をプラスしたとしても、中古マンションのほうが低コストでしょう。リフォームを万全に行えば、新築のように綺麗にすることも可能ですので、お得感があります。リフォーム済ではなく、リフォーム前の中古マンションを購入したほうが自分好みのデザインにしやすく、メリットが多いことを覚えておいてください。新築物件に比べて物件がいろいろなエリアから選べるのも、中古マンションのいいところです。既に建物があるため、景観や周囲の様子を事前にチェックできるのもうれしいポイントといえるでしょう。

デメリット

中古マンションのほうが基本的には安くすむはずですが、老朽化が激しいケースでは話が変わってきます。状況次第では新築より費用が高くなる場合もあるでしょう。リフォーム工事が長引くほど、住める状況になるまで時間がかかるのもデメリットです。また、1981年以前の建物は、新耐震基準に対応できていないため、耐震性に問題をかかえています。地震に弱いというだけでなく、リノベーションが制限される可能性もあるでしょう。

リフォーム費用っていくらかかるの?【中心価格帯編】
ここでは、中古マンションリフォームに必要な費用について説明していきます。まずは、中古マンションのリフォームを実施した人が実際に支払った費用の分布(概算)をみていきます。

・200万円以下:17%
・200万~400万円:31%
・400万~600万円:26%
・600万~800万円:14%
・800万円以上:12%

上記を確認すると、リフォームの目安となる価格帯は200万~600万円であることがわかるでしょう。平均・中心価格は400万~500万円となります。

リフォーム費用の目安っていくらかかるの?【築年数編】
リフォームの費用は築年数によって変わってきます。築年数20年未満のマンションと築年数40年以上のマンションでは、やるべきことが大きく違うことを覚えておきましょう。この段落では実際にかかる費用相場と築年数の相関関係について、築年数別に説明していきます。

築年数20~30年

水回り設備が寿命を迎え、クロスの汚れも気になることが多いでしょう。リフォームは水回りをメインに実施するのがセオリーです。全水回りの整備の交換、クロス張替などを実施してください。平均相場は225万~270万円となっています。

#築年数30~40年
築年数20~30年と同様に水回りやクロスの修繕はもちろん、床のカーペット汚れもなんとかしたいところです。間取りが現代にあっていないケースもよくみられます。水回り系、フローリングへの張替えなどの修繕だけでなく、LDKを中心に間取り変更するのがおすすめです。平均相場は340万~415万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

築年数40~60年

内装の老朽化が全体的に進んでいることがほとんどです。間取りが古臭く、配水管も寿命になっていると考えてよいでしょう。リフォームは内装を根本から作りなおすスケルトンリフォームが適しています。全体の修繕となるため、費用は670万~820万円となります。

お得にリフォームするポイント【選び方編】
この段落ではリフォームする際に、お得になるポイントを業者やメーカー選びの観点からお伝えます。

地元の工務店

工務店が小規模であれば、社長と直接話せる機会が多いです。工務店は社長の考え方が理念になっている場合がよくあるので、どのような業者なのか知りたければ社長と直接顔を合わせるのが一番でしょう。工務店の代表者と担当者の関係性が良好なところは長年同じ職人を使っているケースが多いので、参考情報のひとつとしてください。良心的な工務店であれば、大手メーカーよりも融通がきく場合があり、多少無理なお願いでも引き受けてもらえるかもしれません。細かいこだわりがある人は事前にピックアップして相談するとよいでしょう。

ただし、工務店ごとに取り扱う仕事は違います。得意な分野も違うため、希望するリフォームが必ずできるとは限りません。施工事例をみせてもらうなどして、自分の想像とギャップがないかどうかをすり合わせてください。工務店は大規模な広告を行っているところが少ないです。その分、施工費用を抑えることができるでしょう。

大手メーカー

大手メーカーでは営業から施工までの工程がシステム化されていますので、依頼をしたときの流れがスムーズです。サポートも充実しており、なにか不明点や問題が発生しても、リカバーできる体制が整っています。大手になるほど、社内で技術開発を意欲的に実施している傾向です。新技術や設備に関心がある人は大手メーカーがあっているといえるでしょう。

材料のコストを下げるために、大量に部品を仕入れているのが大手メーカーの特徴です。安定はしているものの、オリジナリティという意味では弱く感じるかもしれません。担当者の技量にもよりますが、細かい要望はあまりなく、基本的にはお任せにしたいのであれば、大手メーカーに依頼するのが無難です。ただし、大手メーカーは大工や職人を直接雇用しているケースがほとんどありません。業者はケースバイケースで委託するため、長年下請けを担っている業者の場合もあれば、新規で委託する業者の場合もあるでしょう。技量がどういったレベルになるかは読めない面があります。

工務店と大手メーカー、どちらも一長一短です。どちらがよいかは一概にはいえません。自分の考え方と予算を考慮したうえで選ぶのがよいでしょう。あまりメーカーにこだわり過ぎないのが失敗しないポイントのひとつです。リフォーム会社は定価よりも安い値段で商品を提供しますが、割引率はメーカーによって違います。メーカー名だけにとらわれるのではなく、性能や条件で選ぶのも大切なのです。

お得にリフォームするポイント【制度編】

お得にリフォームしたいのであれば、補助金や減税制度をどんどん利用していきましょう。耐震、省エネ、バリアフリー対策に該当する施工については、減税や補助金制度が利用できます。住宅ローンは10年間で最大400万円の補助が出るパターンもありますので、必ずチェックしたほうがよいです。詳細については一般社団法人住宅リフォーム推進協議会のサイトで確認してみてください。

中古マンションのリフォームで理想のマイホームを手に入れよう!

本記事では中古マンションのリフォームについて紹介してきました。中古マンションと一口にいっても、築年数によってリフォーム内容は大きく変わります。変更箇所が多くなるほど、それに比例して費用は高くなるでしょう。信頼できる業者を選んだり、リフォームがお得になる制度を利用したりして、理想通りのリフォームを実現し、快適なマンションライフを送ってください。

執筆者プロフィール

岩間 誠治
岩間 誠治

岩間 誠治(一級建築士)
岩間誠治一級建築士事務所 代表
全国で設計を行っています。
ご要望をじっくり伺い、住む方とともに作り上げていく設計を行っています。
ご要望をかなえる事だけではなく、既成概念にとらわれない発想をもとに、想像を超えるご提案をいたします。


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