【専門家監修】中古マンションと一戸建ての特徴を徹底比較!

2020年4月12日

住宅を購入するといっても、マンションにするか一戸建てにするかで迷う人もいるのではないでしょうか。マンションにも一戸建てにもそれぞれに良さがあります。簡単に決めるのは難しいかもしれません。特に、中古物件では維持費や設備などにも注意することが重要です。そこで、中古で住宅を購入する場合、マンションと一戸建てではどのように違いがあるのかを解説していきます。

1.初期費用・ランニングコスト

住宅を購入する際は、購入価格だけで決めてはいけません。できるだけ購入の価格をおさえて予算を浮かせることができれば、その分、家具や家電品などに費やすこともできるでしょう。しかし、購入時の予算はおさえられても、入居してからのメンテナンスにお金がかかる物件では最終的には住宅に対するコストが高くなることもあります。ここでは、マンションと一戸建てでは初期費用やランニングコストがどのように違うのか比較していきます。
まずマンションから見ていきましょう。2020年1月に発表された東京カンテイによる「マンションデータ白書2019」によると、首都圏中古マンション価格は、3,395万円でした。同時期に発表された同じく東京カンテイによる「一戸建住宅データ白書2019(首都圏版)」の3,414万円と比較すると、初期費用は統計上少し安いと言えます。
しかし、マンションには管理費や駐車場利用料といったランニングコストがかかることを忘れてはいけません。管理費はマンションの規模に応じて変わりますし、駐車場も立地などによって差がありますが、長い期間で考えた場合にはかなりのコストになります。さらに耐震性を維持するための大規模修繕費やリフォーム費が必要になることも考えておいた方がいいでしょう。
次に、一戸建てです。一戸建ては一般的にマンションより高額なものと考えられていますが、マンションと違って必ず徴収される管理費はなく、駐車場についても、敷地に車を駐車できれば費用はかからないでしょう。
ただし、一戸建ての場合は一般にマンションと比べて建物や土地の規模が大きいので、光熱費や固定資産税、都市計画税などが高い傾向にあります。そして管理費という形で徴収されることはありませんが、建物が劣化したら自己判断で外壁や屋根などを修繕しなければいけません。その分を積み立てていく必要もあるでしょう。

2.居室内の設備など

次に、居室内の設備について比較していきます。
マンションの場合は気密性が高く断熱性に優れていることから、1年を通して快適に過ごしやすいという特徴があります。
通常はフラットな間取りが多く、全体的に作りがシンプルです。そのため、全体が見渡しやすく家事動線も優れています。
そして高層マンションの上層階であれば眺望を楽しむことも期待できます。
ただし戸建住宅に比べると収納や部屋数が少ない物件が多く、大人数で住むには向いていません。そしてペットが飼育できないなど、管理規約によって利用が制限されることも多いです。
一方、一戸建ての場合は、周りが他人の住戸に囲まれているわけではないので、たとえ子どもが騒いでも、周囲に音が響くことを気にせずに済む点が最大のメリットといえます。
そして修繕のタイミングや、ライフスタイルの変化にともなって行うリフォームや建て替えも自由に決定することができます。
このように一戸建てには利用の制限がなく、自分の好きなタイミングでリフォームなどもできますが、気密性や眺望についてはマンションに比べて劣ります。

3.その他の設備

マンションの場合、共用部分の清掃は自分ではなく管理会社が行うことが一般的です。しかし、これは管理契約に定められた範囲内に限るので、たとえばベランダやルーフバルコニーなど、自分が独占的に使っているのに共用部分に相当する箇所の清掃管理はどうするのかは、購入時に確認しておいた方がいいでしょう。
そしてマンションにはさまざまなサービスを行ってくれる管理人がいるところや、オートロックや防犯カメラを設置しているところがあり、高い防犯性を期待できます。
一戸建ての場合、セキュリティ面で何も対策をしなければやや不安があるので、自分でしっかり行う必要があります。
庭付きであれば、塀を作って門扉を付け、防犯カメラも設置するとよいでしょう。また、庭木の手入れをすることも大切です。草木が伸び放題になっていると外部から侵入しやすくなりますし、なにより近隣トラブルのもとになるので注意が必要です。

4.周りの環境

住宅を購入するうえで欠かせない条件に、住環境があります。どんなに立派な建物であっても、立地が悪く、治安が悪いような場所では落ち着いて暮らすことはできません。長く快適に暮らすためには、周りの環境にも目を配りましょう。
マンションは、駅に近い場所や街の中心部に建てられることが多く、利便性が高い傾向にあります。その反面、オフィスや店舗などが集中しやすいため夜まで人通りも多く、騒音に悩まされる可能性があります。従って、マンションを探すときには、防音対策がしっかりされているか、高台に建てられているかといった点を確認し、利便性を維持しつつ静かな環境が得られるものを選ぶようにしてください。
一戸建ての場合は、郊外の閑静な住宅街に建てられていることが多く、静かな環境で落ち着いてゆったり生活できることを見込めるでしょう。計画的に開発された住宅地では、すぐ近くにスーパーやショッピングモール、病院など必要な店舗や施設が立地しており、利便性も充実しています。
しかし、地域によっては近隣住民の付き合いが深すぎて、町内会などの付き合いで頻繁に呼び出されるなど、人間関係にストレスを感じることもあるかもしれません。
また近年は郊外で静かな地域と思っても、思わぬ事故や事件が発生することがあり、注意が必要です。

特徴をおさえて後悔のない購入計画を立てましょう

一度住宅を購入すると、賃貸と異なり簡単に引っ越すことはできません。
従って、戸建住宅とマンションという建物の特性の違いを理解し、その維持管理に関する費用、そしてそれぞれの立地条件に応じた利便性や安全性を慎重に調べる必要があります。
マンションも一戸建てもそれぞれに特徴があり、どちらが適当なのかは住む人のライフスタイルによって変わってきます。
これらの違いを理解し、一緒に暮らす家族やパートナーと十分に話し合って、後悔のない住宅選びをしてください。

執筆者プロフィール

田井 能久
田井 能久様

田井 能久(FPオフィス ノーサイド代表  CFPⓇ、FP技能士1級、不動産コンサルティングマスター、終活アドバイザー )
不動産コンサルタント
不動産鑑定士として25年のキャリアを持つ。訴訟や調停、並びに相続等の税務申告のための鑑定評価書の作成が得意。 最近はマレーシアを中心としたビザの取得と海外移住のサポートを通して、トータルな資産コンサルティングも展開している。


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