【専門家監修】よくある新築の失敗例と失敗しないためのポイント

2019年8月12日

夢のマイホームは、一生に一度の大きな買い物。人生における一大イベントなので、絶対に失敗したくないですよね。新築で家を建てる場合、どのような失敗をしてしまう人が多いのでしょうか。例えば、注文住宅などで自ら間取りや設備を決める場合、「生活動線を考えずに配置した結果、使い勝手が悪くなってしまった」など、「こんなはずじゃなかった」が潜んでいることもあるのです。この記事では、ありがちな新築の失敗例と失敗しないためのポイントを紹介します。

新築の失敗例1:収納が使いにくい

家を新築するときに、将来的に家族や物が増えることを想定し、収納スペースを多く確保しようと考える人が多くいます。収納スペースは、取り出しやすいように分散して配置するのがセオリーですが、収納スペースを使いにくい場所に設置してしまった結果、失敗してしまう場合があります。

例えば、広々としたオープンキッチンを意識しすぎたため、食品類を収納するパントリーをキッチンから離れすぎた場所に設置してしまった結果、使いにくくなってしまう。部屋の壁面を収納スペースにしすぎたために家具が置けない。ウォークインクローゼットが廊下代わりの通路になってしまい収納できないなど、さまざまな失敗例があります。

また、深く考えずにただ広い収納を作ってしまう失敗もあります。収納スペースが広すぎると、奥のものが取り出しづらく、重ねて収納すると下のものが取り出しにくくなるのです。こうなると、目的のものがどこにあるのか分からなり、場所は分かっても取り出せなくなり、せっかくの収納スペースが開かずの間になってしまう可能性もあります。整理されていない部屋には、自ずと近寄らなくなるものですし、使用頻度の低い部屋の中にあるものも使わなくなってしまいます。使わなくなったものは生活の邪魔にしかなりません。

新築の失敗例2:お風呂の設備に不満がある

マイホームを建てるときにお風呂にこだわりたい人は多いものです。それゆえに、お風呂に関する失敗例も多いのです。特に、お風呂の広さに関する失敗は注目すべきでしょう。

最初の失敗例は、お風呂を狭くしすぎたためにゆっくりできないことです。浴槽が狭ければ足も伸ばせませんし、洗い場が狭いと髪や体を洗っているときに手足をぶつけてしまいます。また、シャンプーやボディーソープなどの入浴セットも、収納できずに乱雑に置くことになってしまいます。狭いお風呂も浴槽を省略し、シャワールームにしたり、オーバーヘッドシャワーを導入することで、快適な空間にはなりますが、どうしても湯船が欲しい場合は注意が必要でしょう。

次に、お風呂を広くした場合の失敗例を紹介します。
お風呂が広いということは、浴槽に溜めるお湯が多くなるということです。その結果、水道代やガス代などの光熱費が高くなってしまうケースもあります。住み続けるほど、適切な広さの浴槽だった場合のコストとの差が広がります。
また、お風呂は湿気がこもりやすい場所です。防犯を考えてお風呂に窓をつけない人も多いですが、そのせいで湿気が逃げずにカビが生えやすくなり、掃除が大変になるケースもあります。さらに、お風呂にテレビを設置した場合、浴室テレビが湿気で壊れてしまい、修理に高額な費用がかかる場合もあります。

新築の失敗例3:生活動線や視線がぶつかる

新しく家を建てるときは、マイホームの完成図ばかりを想像してしまいがちですが、実際にその家に住んで生活する想像もしなければいけません。朝の出勤・通学前、帰宅後、食事をしてくつろいで就寝するまでのルーティンを、家族一人ひとりについて考える必要があります。生活動線に無理が生じるような家づくりは、失敗といっても過言ではないでしょう。例えば、トイレと洗面所を同じ部屋にしてしまったため、朝の慌ただしい時間帯に外で待つことも考えられます。

また、リビングの中にオシャレな階段を設けた場合も、2階へ行くときに散らかったリビングをじろじろ見られてしまうかもしれません。来客の都度掃除をしなければならないとなればストレスを感じてしまうでしょう。デザインを重視するあまり生活動線の意識が欠ける家づくりは、住みにくさを感じる要因になるのです。

新築の失敗例4:庭に手がかかる

「マイホームを手に入れるなら、大きな庭が欲しい」と憧れを抱いている人も多いでしょう。しかし、庭に関しても失敗例はあります。

憧れの広い庭を手に入れたものの、雑草の処理が追いつかず大変なことになるケースがあるのです。また、庭に気に入った木を植える方も多いですが、これが大量の虫を発生させ、子どもが虫に刺されたり、近所迷惑の原因にもなることもあります。庭の面積を広く取ったり、木を植えたりすることは、きちんと管理できればいいのですが、そうでないと大変なことになってしまいます。特に梅雨どきだと雑草は想像以上に伸びますし、虫は季節によってさまざまな種類のものが集まってきます。虫はネズミなどの小動物も呼び込みます。広い庭は、手がかかるものなのです。

このような手のかかる庭の手入れは、プロの専門業者に依頼するという方法もあります。しかし、毎回専門業者に依頼すると、剪定が1回2万円、草取りが1日1万円などそれなりのコストがかかります。憧れの庭は、あるだけで維持費が多くかかることになってしまいます。

新築で失敗しないためのポイントは?

新築を建てるときに失敗しないコツは、実際に新築を建てたことのある人や、住宅に関する知識を持った人の話を聞くことです。また、下記の方法を試すことで失敗を防ぐことも可能です。

・収納の場所や広さを考えるときは、入れるものを具体的に書き出してみる
・家族の人数や年齢、生活動線などを考慮し、実際に暮らすことを想像して間取りを工夫する
・広いお風呂や広い面積の庭などを設けるなら、掃除やメンテナンスが可能なのかを考慮する

まず、収納スペースは、入れるものをある程度考えておき、使いやすさを意識することが大切です。次に、生活動線は家族の意見を聞きながらシミュレーションをするのがいいでしょう。生活動線がぶつかってしまうと、ストレスも積み重なるかもしれません。3番目に、広い庭のような管理が困難なものやコストが多くかかるものは、メンテナンスにかかる費用や時間を計算に入れましょう。

失敗から学んで新築を建てよう

素人が自分で間取りや設備を決めるなどして新築の家を建てるとなると、思わぬヤケドをしてしまうかもしれません。具体的に家族が暮らすことを考慮し、将来にわたって快適に暮らせるように間取りや設備を決めましょう。家づくりには、さまざまな失敗例があります。その失敗から学んで納得のいく新築を建てましょう。

執筆者プロフィール

中山 聡様

中山 聡
中山 聡(一級建築士、不動産鑑定士)
東京大学医学部を卒業後、三井住友信託銀行、近畿大学工学部、株式会社アイディーユー、早稲田大学大学院ファイナンス研究科招聘研究員、チームラボ株式会社等を経て、現在、わくわく法人rea東海北陸不動産鑑定・建築スタジオ株式会社代表取締役。執筆・著書に、『新訂 闘う!空き家術(プラチナ出版)』『空き家管理ビジネスがわかる本(同文館出版DO BOOKS)』『ビジネス図解 不動産のしくみがわかる本(同)』などがある。

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