2014年12月20日 更新
あなたは「和の暮らし」と聞いて何を想像しますか?
古きよき木造の住宅に流れるゆったりとした時間、季節の移ろいとともに迎える年中行事など、日本に生まれ育った私たちにとって、和の暮らしは馴染み深く、そして懐かしさや心地よさを感じるものばかりです。
これらの暮らしのあり方は、日本の気候や風土の中で先祖代々受け継がれてきた日本独自の文化です。美しい四季があり、山と海に抱かれた豊かな自然に恵まれた日本。私たちの先祖は、この自然の恵みを享受しながら暮らしに合った文化を育んできました。
例えば、身近な素材である木をふんだんに使い、高温多湿の環境でも快適に過ごすことができる住まい。
雨が多く、水資源の豊かな地域性を活かしてつくったお米を主食とした食事のもてなし。
普段、当たり前のように接している文化がこんなにも心地よいのは、日本の気候や風土に密接にリンクしているからと言えます。
明治時代に近代化の波が押し寄せた日本は、生活の西洋化によって独自の文化が少しずつ薄れていき、その後も戦後の高度成長期を経て海外の生活や文化に目を向けるようになりました。
現在、特別な行事を除けば着物を着ている人は稀ですし、観光地でもない限り、伝統的な木造の住宅が続く街並みを見かけることも少なくなっています。
けれども一方で、古民家を再生して住み継ぐ人たちが増えたり、日本の魅力を海外に発信する「クールジャパン」推進の高まりなどから、日本文化を再発見する動きが起こりつつあります。暮らしのすべてを和で統一することは無理でも、長い年月をかけて培ってきた文化に親しむことで、心のぬくもりや豊かさを感じることはできます。あなたもぜひ、暮らしの中に和の文化を取り入れてみませんか?
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最終更新日 2024年6月17日
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