入居までの「段取り」をマスター|安心・快適な一人暮らしを楽しむために|住まいの情報ナビ|E-LIFE不動産情報

2016年2月2日 更新

入居までの「段取り」をマスター

下見や契約に必要な手続きのポイントや注意点を一挙紹介!

希望条件が固まったら、いよいよ部屋探しがスタート。
情報収集、不動産屋さんへ問い合わせ、下見、契約手続き……など、初めてのことばかりですが、ポイントさえ押さえておけば決して難しいものではありません。
部屋探しの途中で、分からないことがあればすぐに不動産屋さんの担当者に質問を。不動産屋さんは部屋探しのプロですから、きっとあなたの疑問をすぐに解決してくれるはずです。

物件の候補を絞り込んで、実際に下見しましょう ①情報収集⇒②不動産屋さんへ問い合わせ⇒③不動産屋さんを訪問⇒④物件を下見

ネットや直接店舗で物件情報をチェックして、あなたの希望条件に合う部屋を見つけましょう。たくさんの物件があると候補を絞り込むのが難しいかも知れませんが、そんな時は希望条件に立ち戻って、優先順位に沿って選ぶとよいでしょう。

①情報収集

不動産屋さんの店頭などにある物件情報や、インターネット、情報誌などから情報を入手します。物件情報をいくつかチェックするうちに、家賃の相場や設備の目安などが分かるようになります。

情報収集の方法あれこれ

  • 不動産屋さんの店頭

不動産屋さんの店頭には、その会社が扱っている最新の物件情報が貼りだしてあります。住みたいエリアが現在の住まいの近くにあり、散歩がてら町をチェックしたいという場合は、そのエリアにある不動産屋さんを覗いてみるのもよいでしょう。ただし複数の会社の物件を比較したい、落ち着いて検討したいなら、まずはインターネットや雑誌で情報収集してから不動産屋さんに立ち寄るとベター。

  • インターネット

本サイトのような不動産情報検索サイトや、それぞれの不動産屋さんのWEBサイトから情報を収集する方法です。不動産情報検索サイトはエリアや家賃などの希望条件から検索ができるので、同じような条件の物件を比較・検討するのに役立ちます。また、特定のエリアの物件を集中的にチェックするなら、そのエリアにある不動産屋さんのWEBサイトにアクセスしてみてください。不動産屋さんによっては担当者の写真やコメントが掲載されている場合もあり、部屋探しの参考になります。

  • 賃貸情報誌

書店やコンビニで発売されている情報誌のほかに、フリーペーパーなどでも賃貸情報をチェックすることができます。気になる物件に印をつけたり、感想を書き込んだりできるのは紙媒体ならではのメリット。大抵はエリアごとに物件が掲載されているので、住みたいエリアが固まっている人に適しています。

②不動産屋さんへ問い合わせ

気になる物件があれば、不動産屋さんに電話やメールで問い合わせます。その時には、必ず「物件が掲載されていたWEBサイトや情報誌の名前
「物件名(物件ナンバー)」を伝え、メールの場合は「氏名」「連絡先(携帯やメールアドレス)」も記入しましょう。このほかに希望条件を書き添えておくと、問い合わせた物件が既に契約済になっていた場合に似たような物件を探してくれます。

主な問い合わせ方法

  • 電話

一般的に、いい条件の物件ほどすぐに下見の予約でいっぱいになるので、電話で早めに問い合わせます。不動産屋さんの多くは水曜定休で、土日は担当者が来店客の対応に追われている可能性が高いため、なるべく平日に電話をしましょう。

  • メール

複数の物件の問い合わせをしたり、希望条件を文章できちんと伝えたい場合はメールが便利。電話だと聞き漏らしや説明不足が心配という人も、メールなら後で読み返すことができるので安心です。ただ、1~3月の引越しシーズンは不動産屋さんの繁忙期のため、来店客や電話の対応が優先される傾向にあります。できればこの時期は電話で問い合わせたほうがよいでしょう。

③不動産屋さんを訪問

不動産屋さんを訪問する時は、事前に電話やメールで訪問日時を予約しておくと対応がスムーズです。店頭では「エリア」「予算」「入居日」やそのほかの希望条件を改めて確認した上で、最新の物件情報をチェックし、気に入った物件の下見を行います。訪問時の服装などに決まりはありませんが、アパートやマンションの大家さんは年配者が多く、だらしない服装やルーズな印象の人には部屋を貸したくないと思っているもの。ですから、日頃から大家さんとやりとりしている不動産屋さんを訪問する時も、清潔感のある服装を心がけましょう。また、靴は下見に備えて脱ぎやすいものを。

④物件を下見

いよいよ希望する物件との対面です。物件はもちろんですが、周辺の道路状況など環境面もしっかりチェック。日当たりやコンセントの位置、エアコンや照明の有無など、間取り図だけでは分からない住まいのようすを確認しましょう。慣れていないと、どこを見ていいのか分からず、後になって「どんな部屋だったかな?」と悩んでしまうことも。下記のチェック項目を参考に、気になるところは写真やメモをとるなどして後から比較・検討できる材料を揃えておきましょう。

あると便利な持ち物
筆記用具メモ帳、ペンなど
デジカメ写真に残しておくと、ほかの物件と比較・検討する際に役立つ
メジャー家具のサイズやカーテンの長さを決めるのに必要
周辺の地図スーパーやコンビニなどの位置を確認。不動産屋さんで貰えることも
下見のチェック項目
周辺の環境駅までの距離バスを利用する場合は本数も調べておく
周辺の道路日中は静かでも、朝夕の通勤時は車で混雑することも考えられる
コンビニや
スーパーの場所
駅の帰り道にあると便利。営業時間も確認しておく
医療機関の場所気軽に行くなら小規模のクリニックがおすすめ。大規模な総合病院は紹介状が必要という場合もある
銀行やATMの場所メインバンクの支店やATMが近くにあると安心
周辺の騒音やニオイ周辺の商業施設や工場からの音やニオイが
気になることもある
共用スペースの
管理状況
ゴミ置き場や集合ポストが乱雑だったり、駐輪場が無法地帯になっていないか
窓から見える景色景観を損なうような建物や看板などがないか
室内部屋の間取り希望に沿った間取りかどうか
部屋の広さ家賃の相場からすると適切な広さかどうか
日当たり物件情報は「南向き」とあっても、立地によっては日当たりが確保できない物件も
エアコンや照明の有無ない場合は入居者が用意する必要がある
洗濯機置き場の有無場所のサイズも測っておくとよい
冷蔵庫置き場の有無場所のサイズも測っておくとよい
壁の厚さ壁が薄いと騒音が気になる可能性が
水まわりの設備使用頻度が高く、湿気などで傷みやすい場所なので念入りにチェック。使い勝手も確かめるとよい
コンセントの数使いやすい場所にあるかどうかも確認
インターネット環境光回線などの引き込み状況
スマホの電波状況周囲の建物などの影響で電波がよくないこともある
防犯駅までの道実際に歩いて、死角になる場所がないか、夜道は安全かなど確かめておく
セキュリティの有無オートロック、防犯カメラ、防犯センサーなど
外部からの侵入経路居住者以外の人が敷地内に侵入できるようになっていないか
居住者の防犯意識ゴミ置き場に常にゴミがある、居住者同士があいさつをする気配がないアパートやマンションは居住者の防犯意識が低く、空き巣などに狙われやすくなる

気に入った物件は見つかりましたか? 見つかったら、下記の「契約までにはいろいろな手続きが必要」へ。見つからない場合は、条件の範囲を広げてみるなどして探してみましょう。

契約までにはいろいろな手続きが必要 ⑤入居申込み⇒⑥入居審査⇒⑦重要事項説明⇒⑧契約手続き

物件を借りるには、入居者と大家さんとの間で「賃貸契約」という契約を結ぶ必要があります。契約とは法的責任をともなう約束のことで、契約に至るまでには入居希望者の審査や契約内容に関する説明などがあります。

⑤入居申込み

不動産屋さんで「入居申込み書」に氏名、現住所、年齢、勤務先、年齢、年収、連帯保証人(※)の氏名などを記入します。入居申込み書は「この物件を借りたい」という意思表示であり、契約書ではないので記入後もキャンセルは可能です。
また、入居申込みの際に申込み金として数千円~家賃の1ヶ月分程度のお金を支払います。申込み金は、契約が成立すると発生する敷金・礼金などの一部に充てられますが、入居申込みをキャンセルした場合や契約が成立しなかった場合には全額が返金されることが法律で定められています。申込み金を支払いと同時に「預かり証」を受け取り、返金時の預かり期間と返金方法を確認しましょう。

※連帯保証人とは…… 賃貸契約を結ぶ際には、入居者の身元を保証し、なにかあった時には家賃や損害賠償を支払う「保証人」を立てる必要があります。保証人には、普通の「保証人」と「連帯保証人」の2種類があり、「連帯保証人」は入居者と同等に家賃や損害賠償を支払う義務を負うことになります。ほとんどの賃貸契約において、保証人は「連帯保証人」であることが求められ、安定した収入のある近親者(親など)が連帯保証人になるケースが多いようです。
なお、保証人がいない場合は、一定の保証料を支払って「保証代行会社」に連帯保証をお願いするのが一般的です。

⑥入居審査

入居希望者からの「入居申込み書」をもとに、大家さんが入居OKかどうかを審査します。主に審査されるのは「家賃の支払い能力」や「入居者の人柄」などで、大抵は1週間程度で結果が出ます。

⑦重要事項説明

入居審査をパスして、正式な契約を結ぶ前に、仲介業者である不動産屋さんの宅地建物取引主任者が契約内容や重要事項について説明を行います。説明を聞いて、契約内容と異なる点はないか、気になる点はないかなど確認して、疑問点や不明点があれば質問をしましょう。

契約内容や重要事項でチェックしたい主な項目

□家賃の金額、支払日、方法
□家賃の改定や延滞時の延滞金
□契約期間と契約の更新方法
□契約の解除
□禁止事項
□特約事項
□原状回復の範囲と内容
□修繕費用の負担
□敷金の返還

⑧契約手続き

契約書へ署名・捺印をして、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・保険料といった諸費用を支払えば、契約が完了します。

契約時に必要な書類

  • 入居者の書類
□住民票
□印鑑
□印鑑証明書
□収入の証明(源泉徴収票や給与明細書など)
  • 保証人の書類
□保証書
□住民票
□印鑑
□印鑑証明書
□収入の証明(源泉徴収票や給与明細書など)

※必要書類はケースバイケースなので、詳細は不動産屋さんにお問い合わせください。