一人暮らしの「部屋探し」とは|安心・快適な一人暮らしを楽しむために|住まいの情報ナビ|E-LIFE不動産情報

2016年2月2日 更新

一人暮らしの「部屋探し」とは

「どんな部屋に住みたい?」希望条件をまとめておけば後悔なし!

一人暮らしは、まず住む部屋を探すことから始まります。
かといって、いきなり不動産屋さんに飛び込むのはNG。物件を借りるには初期費用や月々支払う家賃を含め、高額のお金が必要になります。借りた後に後悔することがないように、事前に住みたい部屋をイメージして希望条件をまとめておきましょう。

これだけは最初に決めておきましょう! エリア 家賃の予算 入居日の目安

部屋探しで最初に考えたいのが「エリア」「予算」「入居日」。この3つは不動産屋さんに問い合わせた時に、真っ先に聞かれる項目です。つまり、ここが固まっていない状態で部屋探しを始めても、うまくいかない可能性が高くなります。それぞれの希望を整理するポイントは次のとおり。

エリア

  • 社会人の方は……

大抵は職場に通いやすいエリアを探すことになるので、職場の人に聞いてみるか、新入社員で職場の人に尋ねることができない場合は職場の沿線上でエリアの検討をつけましょう。職場の場所や勤務時間などにもよりますが、通勤にかかる時間は片道1時間以内を目安にします。あまり通勤に時間がかかりすぎると、仕事以外のプライベートの時間が確保しにくくなるので注意してください。
職場に通いやすくて住みやすいエリアは、大抵の場合、職場の人の住まいが集中している可能性があります。休日にスーパーなどで上司に会うのがイヤ!という人は、あえて最寄り駅を数駅ずらすなどの工夫も必要です。

  • 学生の方は……

学生さんの場合、大学の周辺か、大学の沿線上にある物価の安いエリアに住むケースがほとんどです。大学に近すぎると友人たちの溜まり場になる、あるいは遠すぎると大学に行くのが億劫になるというのはよく聞く話。自分の性格や友人との付き合い方を含めて、どんなエリアに住みたいか考えてみましょう。なお、大学が比較的郊外にある場合、バイトのために都心へ通うケースも見られます。バイトの度に長距離移動をするのは大変なので、大学にもバイト先の都心にも通いやすい沿線などを選ぶとよいでしょう。

そのほかのチェック項目

□職場または学校に通いやすいエリア・路線か
□鉄道の本数や乗り換え、混雑具合はどうか
□徒歩や自転車なら、雨の日の通勤・通学手段はあるか

家賃の予算

  • 社会人の方は……

エリア、間取り、築年数、設備などにより家賃の予算はまちまちですが、社会人なら毎月の手取り収入の3分の1以下に抑えるのが理想的。新卒の場合、初任給は決して高いとはいえないケースが多いので予算が厳しいかも知れませんが、無理して背伸びするよりは、手の届く家賃の範囲で満足のいく新生活を目指しましょう。

  • 学生の方は……

大学の学生課などで周辺の家賃相場を公表しているので、それを参考にして保護者と相談しましょう。ちなみに関東エリアの大学の場合、1Rや1Kで6~8万円程度の物件を借りる学生が多いようです。バイトに精を出して家賃が高めの物件を借りることもできますが、なんらかの事情でバイトができなくなる可能性もあるので、バイト代を当てにしすぎるのは危険です。

そのほかのチェック項目

□収入や仕送り額から見て無理のない予算か
□周辺の家賃相場と比べて高すぎないか
□物件の条件(エリア、築年数など)に見合った家賃か

入居日の目安

部屋探しは早い者勝ちとはいえ、あまりにも早い時期から決めてしまうと物件を押さえるために空家賃が発生してしまうので注意してください。部屋探しのスタートは1ヶ月前くらい前からを目安にしましょう。

住まいのタイプによって費用や生活スタイルは変わります マンション?アパート? 賃貸?購入? 家電・家具付き物件? シェアハウス?

一人暮らし用の物件といっても、そのタイプはいろいろ。予算や生活スタイルなど、借りる人のニーズに応じた物件が用意されています。

マンション?アパート?

賃貸物件には「マンション」「アパート」などの種別がありますが、日本においては両者にハッキリとした定義というものはありません。ただし一般的には以下のようなイメージで区別されることが多いようです。

  • マンション

耐火構造の鉄筋コンクリート造(RC)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)
中層(3~5階建)または高層(6階建~)が多い
構造的に建築費が高くなるので、アパートより賃料が高いケースが多い
アパートに比べると、構造的に騒音が気になりにくい
エレベーターや管理人常駐などの物件は管理費が高め

  • アパート

準耐火構造の木造や軽量鉄骨造
2階建が多い
構造的に建築費を抑えやすいので、マンションより賃料が安いケースが多い
マンションに比べると、構造的に騒音が気になることも
マンションに比べると、設備が少ないことが多く、管理費が安め

あくまでイメージですので実際は物件により異なりますが、防犯を重視したい女性は3階以上の物件が多い「マンション」、賃料や管理費をなるべく抑えたい場合は「アパート」を選ぶなど、部屋探しの目安になります。

賃貸?購入?

一人暮らしを始める人は賃貸を選ぶことが多いのですが、賃貸と購入ではどのような違いがあるのでしょうか。

  • 賃貸
初期費用敷金、礼金、前家賃など。物件により異なるが、家賃の5~6ヶ月分が目安
月々発生する費用家賃、管理費
資産自分の持ち家ではないので、資産にはならない
生活スタイル住まいを変えたくなったらいつでも引っ越しできる。
自分で勝手にリフォームなどはできない
初期費用の目安 ※契約時に必要な費用
名目内容目安
敷金契約上の債務(家賃の未払いや退去時の修繕費など)を担保するための大家さんの預り金家賃の0~3ヶ月分
礼金部屋を貸してくれた大家さんへの謝礼金家賃の0~2ヶ月分
仲介手数料契約を仲介した不動産屋さんへ支払うお金家賃の1ヶ月分+消費税
前家賃入居を開始する月の家賃。日割りで計算される入居日数に応じて日割りをした家賃と管理費
保険料火災保険など1万5000円~2万円くらい
  • 購入
初期費用頭金、住宅購入に関わる諸費用(住宅ローンの事務手数料、不動産登記費用など)
購入後に必要な費用各種税金(不動産取得税、固定資産税・都市計画税)
月々発生する費用住宅ローン返済、マンションの場合は管理費と修繕積立金
生活スタイル持ち家なので、自由にリフォームなどが可能。物件を賃貸や売買に回すこともできるが、なかなか借り手や買い手が見つからない可能性も
初期費用の目安 ※契約時に必要な費用
名目内容目安
頭金物件価格のうち、購入時に現金である程度まとめて支払う分のこと頭金0円で住宅ローンを組むことも可能だが、毎月の返済額のことを考えると物件価格の2割程度は用意しておくとよい
諸費用住宅ローンの事務手数料、不動産登記費用など物件価格の3~7%程度

家電・家具付き物件?

一人暮らしに必要な家電や家具が揃っている物件です。なにかと物入りな新生活ですが、家電・家具付き物件を選べば初期費用を節約することができ、引っ越しの手間も少なくなるので便利。ただし通常の賃貸物件と比べると家賃が高く設定されがちで、気に入った家電や家具を選べないというデメリットもあります。どちらかといえば一人暮らしの期間が1~2年以内と短い場合や、新生活にかかる手間をなるべく省きたいという人に向いています。

シェアハウス?

ドラマなどの影響で、20~30代の間で人気が上昇中のシェアハウス。これは複数の人と一つ屋根の下で共同生活を送るスタイルの住まいで、リビング、キッチン、浴室、トイレを共用しながら、個々のプライベートな居室を備えているのが特徴です。大抵は敷金・礼金不要、保証人も不要なため、初期費用を抑えて気軽に入居することができます。ただし居室があるとはいっても、基本は共同生活ですから人によって向き・不向きがあります。

ほかにも優先順位をつけておきたい条件とは 駅までの距離 間取り 築年数 階数 日当たり バス・トイレ別 防犯 ペット可 …など生活スタイルに応じて

「駅までの距離」「間取り」「築年数」など、どうしても譲れない条件があればまとめておきましょう。ただし予算との兼ね合いもあるため、すべての条件が希望どおりにいくとは限りません。そこで希望に順位をつけて、順位の高いものを優先的に選ぶと部屋探しがスムーズに進みやすくなります。

優先順位条件ポイント
 駅までの距離物件情報にある「徒歩○分」とは、1分で80m歩いた場合という計算なので、実際はそれ以上かかると考えたほうがよい。バスや自転車を利用せず、駅まで徒歩で向かうつもりなら、駅徒歩10~15分の物件を選ぶ
 間取り一人暮らし向けの物件は、関東エリアなら1Rや1Kで20㎡前後のものが多い
 築年数築年数が浅ければ浅いほど家賃は高くなりやすい。ただし築10年以上でもリフォームをしてキレイな状態の物件もあるため、年数だけを見て判断するのは禁物
 階数1階より2階、2階より3階以上のほうが家賃は高くなる傾向にある。ただし1階や2階は空き巣などの犯罪に遭いやすくなるので注意
 日当たり一般的に南向きの物件は日当たりがよいとされるが、住宅が密集している都市部などでは南向きでも日が差さないことが。日中はほとんど外出で部屋にいないため、日当たりはあまり気にならないという人もいる
 バス・トイレ別バス・トイレが一体になったユニットバスでは落ち着かないという人も。浴室の追い炊き機能は便利だが、一人暮らしではほとんど使用しない可能性がある
 防犯設備特に女性の場合、オートロック、玄関モニターなどの防犯設備が充実していると安心
 ペット可ペット可の物件でも、「犬猫は○匹以内」「大型犬はNG」などのルールが設けられている場合があるので事前に問い合わせを