侵入犯罪から大切な家を守る! あなたの家は大丈夫? 住まいの防犯対策

データで見る侵入犯罪の発生状況

2024年6月17日 更新
データで見る侵入犯罪の発生状況

ニュースなどで報道されているように、近年は荒っぽい手口で住宅に押し入って金品を奪ったり、住人に暴行を加えたりする侵入犯罪が相次いでいます。侵入犯罪から我が家を守るために、犯人の「手口」や「侵入手段」を知り、対策に役立てましょう。

住宅への侵入窃盗は増加傾向

2023年には1日あたり約48件の侵入窃盗が発生

2023年には1日あたり約48件の侵入窃盗が発生

警察庁の「犯罪統計」によると、侵入窃盗の認知件数は2002年をピークに20年連続で減少していましたが、2023年には4万4228件(前年比プラス20.9%)と増加に転じました。
このうち、住宅をねらった侵入窃盗は1万7469件(前年比プラス11.3%)で、1日あたり約48件も発生していることになります。
侵入窃盗は、時として窃盗にとどまらず、凶悪な強盗に発展するおそれもあります。2022年から2023年にかけては全国で住宅などをねらった広域強盗事件が相次ぎ、金品のみならず、命を奪われた事件も発生しました。

【侵入窃盗の認知件数推移】

【侵入窃盗の認知件数推移】

(警察庁「犯罪統計」より作成)

侵入窃盗の発生場所や手口は?

一戸建てはねらわれやすい! 留守中のみならず在宅時の侵入被害も

一戸建てはねらわれやすい! 留守中のみならず在宅時の侵入被害も

2022年に侵入窃盗が最も多く発生したのは「一戸建て住宅」(33.0%)で、「共同住宅(3階建て以下)」(7.8%)、「共同住宅(4階建て以上)」(4.3%)などより被害に遭いやすいことが分かります。
一戸建ては塀などの死角が多く、1階や2階の低層階から簡単に侵入と逃走ができるため、侵入窃盗のターゲットにされやすいのです。

さらに侵入窃盗の手口を見ると、留守宅に侵入する「空き巣」(29.0%)が最も多いですが、夜間の就寝中に侵入する「忍込み」(11.5%)、家人の昼寝や食事の隙をねらう「居空き」(2.4%)などもあり、在宅時であっても油断はできません。

【侵入窃盗の発生場所別認知件数】(総数3万6588件、2022年)

【侵入窃盗の発生場所別認知件数】(総数3万6588件、2022年)

【侵入窃盗の手口別認知件数】(総数3万6588件、2022年)

【侵入窃盗の手口別認知件数】(総数3万6588件、2022年)

(警察庁「住まいる防犯110番」より作成)

犯人は住宅のどこから侵入する?

一戸建ては窓からの侵入が半数以上。無施錠の窓や玄関がねらわれる

一戸建ては窓からの侵入が半数以上。無施錠の窓や玄関がねらわれる

住宅をねらった侵入者は、どの場所から、どうやって侵入するのでしょうか。

侵入窃盗のうち、住宅を対象とする空き巣・忍込み・居空きの侵入経路を見ると、一戸建てでは「窓」(53.5%)、共同住宅では「表出入口(玄関)」(3階建て以下47.3%、4階建て以上60.7%)が最も多く、一戸建て・共同住宅のいずれも「窓」と「表出入口(玄関)」からの侵入が7割以上を占めます。

また、侵入する際の手口は、無施錠の窓や玄関から入り込む「無締まり」が一戸建て(51.2%)、3階建て以下の共同住宅(51.5%)、4階建て以上の共同住宅(40.6%)のすべてで最多。
次いで、窓などのガラスを破って開錠する「ガラス破り」が一戸建て(30.7%)と3階以下の共同住宅(18.0%)で、「合カギ」が4階以上の共同住宅(23.5%)で多く見られます。

【侵入窃盗の侵入経路】(総数1万6524件、2022年)

一戸建て(総数1万2071件)
共同住宅(3階建て以下)(総数2866件)
共同住宅(4階建て以上)(総数1587件)

【侵入窃盗の侵入手口】(総数1万6524件、2022年)

一戸建て(総数1万2071件)
共同住宅(3階建て以下)(総数2866件)
共同住宅(4階建て以上)(総数1587件)

(警察庁「住まいる防犯110番」より作成)

具体的な侵入手口は?

建物に侵入する際に、よく見られる手口には次のようなものがあります。

・ガラス破り
窓ガラスを破壊し、そこから手を入れて開錠する。打ち破り、焼き破りなどの手段があり、一般的な窓ガラスであれば1分もかからず侵入可能。

・ドア錠破り
ドアと壁の隙間にバールなどを差し込み、強引に錠を破壊してこじ開ける。ドアを閉めたときに、隙間からかんぬきが見えるタイプのドアはドア錠破りのターゲットになりやすい。

・ピッキング
ピックと呼ばれる工具をカギ穴に差し込み、錠を破壊する。現在は耐ピッキング性能を備えた錠が一般的だが、古いタイプのディスクシリンダー錠などはピッキング被害に遭いやすい。

・カギ穴壊し
ドリルなどで強引にカギ穴を破壊して開錠する。古い錠は摩耗や劣化で防犯性能が低下するおそれがあり、カギ穴壊しのターゲットになることも。

・サムターン回し
ドアの外側から針金状の工具を差し入れて、内側のサムターン(ドアロック用のつまみ)を回して開錠する。

注意! こんな家はねらわれやすい

侵入者が好む「侵入しやすい家」の特徴とは?

侵入者が好む「侵入しやすい家」の特徴とは?

最近の侵入窃盗の発生状況データは上記のとおりですが、空き巣などの侵入者は適当に目についた家に侵入するのではなく、事前に「侵入しやすい家かどうか」を下見したり、在宅か留守か確かめたりして、ターゲットを選んでいるといわれています。

侵入者が「侵入しやすい家」を判断するポイントは、主に

  • (1)留守中の家
  • (2)時間をかけずに侵入できる
  • (3)逃げやすい

の3つです。

(1)留守中の家

郵便受けに新聞や郵便物がたまっていたり、日中でも厚いカーテンを閉めていたりする家は、長期間家を留守にしている可能性が高いと判断されます。
また、在宅か不在か確かめるために、インターホンを押す、固定電話に電話をかける行為も行われます。

(2)時間をかけずに侵入できる

侵入者は、犯行を周囲に気付かれないように、なるべく時間と手間をかけずに侵入しようとします。
そこで、窓や玄関のカギがかかっていない家はもちろん、カギが1つだけ(補助錠がついていない)、周囲からの死角が多いなど、容易に侵入できると判断される家がねらわれます。

(3)逃げやすい

周囲の人通りが少ない、あるいはご近所づきあいがない地域は、人目につかずに逃走しやすいと判断されます。
さらに幹線道路や線路に近い立地だと、騒音にまぎれて犯行が気づかれにくい上、逃走手段も確保しやすくなります。

まとめると…まとめると…

我が家を侵入犯罪から守ろう! ねらわれやすい家の特徴を知って対策を!

防犯対策を行うイメージ

ここでは侵入犯罪の発生状況のデータから、空き巣などが住宅に侵入する際の侵入経路や手口、ねらわれやすい家の特徴などを見ていきました。
侵入犯罪の被害を防ぐには、侵入者を近寄らせない工夫が必要です。次のページからは、住まいの防犯力を高める対策を紹介していきますので、ぜひ参考になさってください。

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最終更新日 2024年6月17日