ペアローンの基礎知識

夫婦のどちらか1人だけが住宅ローンを組むのではなく、2人ともローンを組んで1つの住宅を購入するのが「ペアローン」。ペアローンの仕組みや特徴、単独ローンや収入合算との違いなど、ペアローンを検討する際に押さえておきたい基礎知識をまとめました。
このページの見どころ!!
1人で借りる? それとも夫婦2人で借りる?
夫婦で力を合わせる「ペアローン」利用者が増加中!

夫婦が住宅ローンで家を購入する場合、これまでは夫婦のどちらか1人が住宅ローンを組む「単独ローン」が一般的でした。
けれども最近は、住宅価格の高騰や共働き世帯の増加にともない、夫も妻も住宅ローンを組む「ペアローン」を選択するケースが増えています。
住宅ローンの借入れ方法は?

年代別の借入れ方法は?

(住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」より作成)
住宅金融支援機構が2024年10月から2025年3月までに住宅ローンを借りた人を対象に行った調査によると、住宅ローンでペアローンを選択した人は全体の25.9%。年代別で見ると、特に20代から30代の若い世代の利用割合が高くなっています。
ペアローンの特徴は?
夫婦それぞれが債務者となり、お互いの連帯保証人になる

ペアローンは、1つの住宅に対して夫婦それぞれが住宅ローンを借りる方法です。
夫も妻も債務者(ローンを返済する義務を負う人)となって、同じ銀行でローンを契約します。また、お互いの契約の連帯保証人(債務者が返済できなくなった場合に肩代わりをする義務を負う人)になります。
ペアローン
夫婦それぞれが債務者となって計2本の住宅ローンを契約
(お互いの連帯保証人になる)

| 申込み方法 | 夫婦それぞれの収入で住宅ローンを申し込む |
|---|---|
| 住宅ローン控除 | 夫婦それぞれが利用可能 |
| 団体信用生命保険 | 夫婦それぞれが加入 |
| 事務手数料など | 2人分 |
| 物件の名義 | 夫婦の共有名義 |
ローンが2本なので、事務手数料などの諸費用は2人分かかりますが、単独で借りるよりも借入額が多くなります。
住宅ローン控除をそれぞれ利用できる、団体信用生命保険にそれぞれ加入できるといった特徴もあります。
収入合算との違いは?
夫婦の世帯年収で1本のローンを組むのが「収入合算」

ペアローンのように夫婦で借りる住宅ローンとして、よく比較されるのが「収入合算」です。
収入合算は、夫と妻の収入を合算した世帯年収で住宅ローンを借りる方法です。ローンの本数は1本ですが、2人分の収入なので、単独ローンよりも多く借りられます。
夫婦のどちらか1人が主債務者になり、もう1人が「連帯保証人」になるか、あるいは「連帯債務者」になるかでタイプが分かれます。後者の連帯債務型は、主にフラット35で扱われています。
収入合算(連帯保証型)
夫婦のどちらか1人が主債務者となって1本の住宅ローンを契約
(もう1人が連帯保証人になる)

| 申込み方法 | 夫婦の収入を合算して住宅ローンを申し込む |
|---|---|
| 住宅ローン控除 | 主債務者のみ利用可能 |
| 団体信用生命保険 | 主債務者のみ加入 |
| 事務手数料など | 1人分 |
| 物件の名義 | 主債務者の名義 |
連帯保証型では、夫婦のどちらかが主債務者に、もう1人が連帯保証人になります。住宅ローン控除の利用や、団体信用生命保険の加入ができるのは主債務者のみです。
収入合算(連帯債務型)
夫婦のどちらか1人が主債務者となって1本の住宅ローンを契約
(もう1人が連帯債務者になる)

| 申込み方法 | 夫婦の収入を合算して住宅ローンを申し込む |
|---|---|
| 住宅ローン控除 | 夫婦それぞれが利用可能 |
| 団体信用生命保険 | 基本は主債務者のみ加入だが、フラット35では夫婦それぞれが加入できる |
| 事務手数料など | 1人分 |
| 物件の名義 | 夫婦の共有名義 |
夫婦のどちらかが主債務者に、もう1人が連帯債務者になるのが連帯債務型です。上の連帯保証型とは違い、夫婦それぞれが住宅ローン控除を利用できます。
団体信用生命保険に加入できるのは基本的に主債務者のみですが、フラット35では夫婦で団体信用生命保険に加入できます。
単独ローン・ペアローン・収入合算の特徴比較
| 単独ローン | ペアローン | 収入合算 | ||
|---|---|---|---|---|
| 連帯保証型 | 連帯債務型 | |||
| 契約方法 | 夫婦のどちらか1人が債務者となって1本の住宅ローンを契約 | 夫婦それぞれが債務者となって 計2本の住宅ローンを契約 (お互いの連帯保証人になる) | 夫婦のどちらか1人が主債務者となって1本の住宅ローンを契約 (もう1人が連帯保証人になる) | 夫婦のどちらか1人が主債務者となって1本の住宅ローンを契約 (もう1人が連帯債務者になる) |
| 住宅ローン控除 | 債務者のみ利用可能 | 夫婦それぞれが利用可能 | 主債務者のみ利用可能 | 夫婦それぞれが利用可能 |
| 団体信用生命保険 | 債務者のみ加入 | 夫婦それぞれが加入 | 主債務者のみ加入 | 基本は主債務者のみ加入だが、フラット35では夫婦それぞれが加入できる |
| 事務手数料など | 1人分 | 2人分 | 1人分 | 1人分 |
| 物件の名義 | 債務者の名義 | 夫婦の共有名義 | 主債務者の名義 | 夫婦の共有名義 |
| こんな夫婦に おすすめ | ・夫婦のどちらかが専業主婦(夫)か、扶養内で働いている ・夫婦のどちらかが将来、専業主婦(夫)になる予定がある ・諸費用を抑えたい ・借入額が比較的少ない | ・それぞれに十分な収入があり、将来も働き続けるつもり ・借入額を増やしたい ・夫婦で住宅ローン控除を利用したい ・夫婦で団体信用生命保険に加入したい | ・夫婦間で収入差がある、または将来どちらかの収入が減る可能性がある ・借入額を増やしたい ・諸費用を抑えたい | ・夫婦間で収入差がある、または将来どちらかの収入が減る可能性がある ・借入額を増やしたい ・夫婦で住宅ローン控除を利用したい ・諸費用を抑えたい |
まとめると…
共働きならペアローンも候補の一つ。自分たちに合った借り方を検討しよう

住宅価格の高騰が続く現在、ペアローンはマイホームの予算を増やすための有力な選択肢の一つとなっています。単独ローン・ペアローン・収入合算のそれぞれの特徴を理解して、自分たちに合った借り方を選ぶようにしましょう。
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最終更新日 2026年3月11日

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