2018年9月5日 更新
どの園がよいか検討するには、お住まいの地域にどんな園があるか、情報を収集する必要があります。
事前に園ごとの環境や教育方針、費用の目安などを知っておくことで、見学もスムーズになります。
- こんな情報源があります
◎役所の保育担当窓口【保育園】【認定こども園】
保育園や認定こども園の利用を希望するなら、まず訪れたいのがお住まいの自治体の保育担当窓口です。窓口では、園の案内冊子や申請用紙などの必要書類一式がもらえるほか、施設利用や申請に関する相談にものってもらえます。
WEBサイト上で必要書類をダウンロードできる自治体も多いですが、制度が複雑で分かりにくいことも多いため、その場で相談もできる窓口に出向いたほうがよいでしょう。
◎園のWEBサイト【幼稚園】【保育園】【認定こども園】
現在、多くの園がWEBサイト上で園の方針やカリキュラム、保育者のメッセージなどの情報を発信しています。その園がどのような保育を行っているかを知る上でも、ぜひチェックしておきたいところです。
ただ、WEBサイトに力を入れている園もあればそうでない園もあるため、必ずしもサイトの情報量や見栄えで園の優劣が決まる訳ではないことに注意してください。
◎自治体広報誌や地元のフリーペーパーなど【幼稚園】【保育園】【認定こども園】
自治体が発行する広報誌や、地域の情報を紹介するフリーペーパーなどでも、幼稚園・保育園・認定こども園に関する情報を取り扱っていることがあります。また、地域の私立幼稚園によって構成されている幼稚園協会などが、保護者向けに幼稚園ガイドを作成しているケースもみられます。
ぜひ、お住まいの地域でどのような媒体があるか探してみてください。
◎口コミ情報【幼稚園】【保育園】【認定こども園】
実際に園を利用しているママ友からの口コミを参考にする方も多いでしょう。インターネット上には地域の園に関する口コミ掲示板などもあり、周囲にママ友がいない方、引越し先の園の情報を知りたい方などに重宝されています。
これらの口コミでは利用者ならではのリアルな体験を知ることができますが、私情が混じりがちなので参考程度にとどめておきましょう。特にネット掲示板は、古い情報もそのまま掲載されているため注意が必要です。
気になる園が見つかったら、現地に足を運んで園のようすを確かめましょう。個別見学に限らず、保護者や子どもが園とかかわるチャンスはいくつもあります。
- 次のような機会に見学できます
◎一斉見学会【幼稚園】【保育園】【認定こども園】
園側が日程を決めて、入園を希望する保護者に対して園の見学や説明を行う場です。実施時期は地域や園ごとにバラバラですが、秋頃(9~10月頃)に行うケースが多いようです。
園によっては、入園希望者が事前に申し込めば、運動会などの行事見学を受け入れているところもあります。見学会などの日程はWEBサイトで確認するか、園に直接問い合わせましょう。
◎個別見学【幼稚園】【保育園】【認定こども園】
一斉見学会や運動会などの行事見学もよいのですが、ふだんの保育を見るなら個別見学がおすすめです。
多くは事前申し込みが必要で、曜日や時間帯が設定されていることもあります。見学では、保育者(園長先生など)が一緒について説明してくれるので、気になることがあればその場で質問しましょう。
◎開放園庭【幼稚園】【保育園】【認定こども園】
開放園庭とは、未就学児の子どもとその保護者に文字通り園庭を開放して「自由に遊んでください」というものです。
園側が地域の子育て支援の目的で行っているプログラムのため、入園希望に関わらず利用できます。建物の見学はできませんが、子どもと一緒に遊びながら気軽に園の雰囲気を体験できるチャンスです。
開放園庭では、基本的に先生がついて保育することはありません。利用できる曜日や時間帯が決まっているので園のWEBサイトなどで確認してください。
◎プレ教室【幼稚園】【保育園】【認定こども園】
未就園児の子どもを対象にしたプログラムで、「未就学児クラス」「プレ幼稚園」などの呼び方もあります。実施内容は園ごとに異なりますが、先生による絵本の読み聞かせ、お歌、体を使った遊びなど、お友達と一緒に園生活を体験できるのが特徴です。
プレ教室は、園によって子どもだけを預かる場合と、親子一緒に楽しむ場合があり、利用条件も「未就園児なら誰でもOK」のところから入園希望者のみ、入園が決まった子どものみ…などさまざまです。実施日や利用条件などは園のWEBサイトなどをチェックしてください。
◎一時預かり保育【保育園】【認定こども園】
保護者の仕事や急な用事、少しリフレッシュしたい時などに、保育園や認定こども園で未就園児の子どもを預かってもらえる有料のサービスです。
一時預かり保育を行っている園や利用料などは、自治体から発行される子育て支援のパンフレットや各園のWEBサイトなどで確認できます。実際の保育を受けられる上、保護者も先生と直接やりとりができるので、保育のようすを知るのにピッタリといえるでしょう。
幼稚園・保育園・認定こども園は、子どもが初めての集団生活を送る場所。保護者としては、子どもの安全や健康に配慮した良質な施設を選びたいものですよね。
下記で取り上げるのは、厚生労働省が作成した「よい保育施設の選び方 十か条」です。もともとは保育園などを選ぶ際のものですが、「見た目だけで決めない」「部屋の中まで入って見る」など幼稚園や認定こども園を探す場合にも役立つ部分が多いので、参考になさってください。
よい保育施設の選び方 十か条
1)まずは情報収集を
・市区町村の保育担当課で、情報の収集や相談をしましょう
2)事前に見学を
・決める前に必ず施設を見学しましょう
3)見た目だけで決めないで
・キャッチフレーズ、建物の外観や壁紙がきれい、保育料が安いなど、見た目だけで決めるのはやめましょう
4)部屋の中まで入って見て
・見学のときは、必ず、子どもたちがいる保育室の中まで入らせてもらいましょう
5)子どもたちの様子を見て
・子どもたちの表情がいきいきとしているか、見てみましょう
6)保育する人の様子を見て
・保育する人の数が十分か、聞いてみましょう
・保育士の資格を持つ人がいるか、聞いてみましょう
・保育する人が笑顔で子どもたちに接しているか、見てみましょう
・保育する人の中には経験が豊かな人もいるか、見てみましょう
7)施設の様子を見て
・赤ちゃんが静かに眠れる場所があるか、また、子どもが動き回れる十分な広さがあるか、見てみましょう
・遊び道具がそろっているかを見て、また、外遊びをしているか聞いてみましょう
・陽あたりや風とおしがよいか、また、清潔か、見てみましょう
・災害のときのための避難口や避難階段があるか、見てみましょう
8)保育の方針を聞いて
・園長や保育する人から、保育の考え方や内容について、聞いてみましょう
・どんな給食が出されているか、聞いてみましょう
・連絡帳などでの家庭との連絡や参観の機会などがあるか、聞いてみましょう
9)預けはじめてからもチェックを
・預けはじめてからも、折にふれて、保育のしかたや子どもの様子を見てみましょう
10)不満や疑問は率直に
・不満や疑問があったら、すぐ相談してみましょう、誠実に対応してくれるでしょうか
(厚生労働省WEBサイトより引用)
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