引越し「やること」リスト(1)引越し決定~引越し前日まで
引越し前の準備や手続きは、期限があるものや、意外と時間がかかる作業なども。直前になって「しまった!」と慌てることのないよう、「いつまでに」「何をするか」をしっかりと把握して、効率よくスケジュールをこなしましょう。
①引越しが決まったら早めにやること
繁忙期ならできるだけ早く動き出したい
引越しが決まったら、まずは業者選び。見積もりを検討しつつ、不用品の処分や荷造りといった時間がかかる作業も進めていきましょう。
【引越しが決まったら早めにやることをチェック!】
- □引越し業者に見積もりを依頼
- □見積もり~引越し業者決定
- □賃貸住宅の解約手続き
- □子どもの転校手続き(旧住所)
- □不用品の処分
- □荷造りの開始
□引越し業者に見積もりを依頼
依頼したい引越し業者をピックアップして、直接連絡するか、または引越し見積もりサイトから見積もりを依頼します。
見積もり依頼は、繁忙期の3~4月の引越しなら希望日の約2~3カ月前まで、それ以外の時期は希望日の約1~2カ月前までに行うのがベター。近年は引越し業者の人手不足により、繁忙期に引っ越したくても日程調整がつかないこともあるため、なるべく早く引越し希望日を決めて動き出すようにしましょう。
□見積もり~引越し業者決定
見積もりは1社だけではなく、複数の業者から相見積もりをとると、予算や条件に合った業者を見つけやすくなります。各社の見積書を見て、作業内容やサービス、料金などを比較・検討した上で、実際に依頼する業者を選んで契約を交わしましょう。なお、依頼しないと決めた業者に断りの電話を入れるのをお忘れなく。
※訪問見積もりのメリットや、見積もり時に確認しておきたいことなどは「見積もりから荷造りまで! 引越しQ&A」で詳しく紹介しています。
□賃貸住宅の解約手続き
今の住居が賃貸住宅なら、管理会社または大家に賃貸契約を解約することを伝えて、所定の手続きを進めます。解約の連絡は、賃貸借契約書に記載されている解約予告期日(大抵は1カ月前)までに済ませましょう。また、住居とは別に駐車場を契約しているなら、駐車場の解約手続きも行います。
□子どもの転校手続き(旧住所)
引越しにともない転校することが分かったら、すぐに在学中の学校の担任に伝えましょう。
公立の小・中学校の場合、在学中の学校から「在学証明書」と「教科用図書給与証明書」を発行してもらえます。この証明書は引越し先の役所と学校で必要となりますので、忘れず持って行くようにします。
□不用品の処分
いらない家具や家電、衣類、生活用品などがあれば、引越し前に思い切って捨てたり、リサイクルショップに買い取ってもらいましょう。不用品を処分することで荷物量が少なくなり、引越し作業がラクになります。
自治体による粗大ごみ回収サービスの多くは事前予約制で、繁忙期の3~4月などは予約が混雑するため、早めの予約が必須。もしもタイミングが合わず回収してもらえないときは、民間の回収業者や、引越し業者による不用品回収のオプションサービスなども検討しましょう。
□荷造りの開始
不用品の処分と並行して、荷造りも開始します。まずは、すぐに使用しないシーズンオフの衣類などから取りかかりましょう。
※荷造りのコツについては「見積もりから荷造りまで! 引越しQ&A」で詳しく解説しています。
②引越し1カ月~2週間前までにやること
仕事などが忙しい場合はオンライン手続きが便利
新居ですぐに利用したいインターネットや電話、定期購入サービスなどの引越し手続きを行います。忙しくて平日昼間に時間がとれない人は、オンライン手続きがおすすめです。
【引越し1カ月~2週間前までにやることをチェック!】
- □インターネットの引越し手続き
- □固定電話の引越し手続き
- □郵便物の転送手続き
- □新聞や定期購入・宅配サービスなどの住所変更手続き
□インターネットの引越し手続き
今のインターネットサービスを継続利用する場合は移転の手続きを、引越しを機に別のサービスに乗り換える場合は、解約と新規契約の手続きを行います。
いずれもインターネット回線事業者とプロバイダ事業者のHPや電話から手続きを行い、回線工事を予約しましょう。引越しの多い3~4月は回線工事が混み合うため、早めに問い合わせ・予約をすることをおすすめします。
□固定電話の引越し手続き
固定電話から116(NTT)に電話するか、HPから引越しの手続きを行い、移転工事を予約します。
□郵便物の転送手続き
郵便局の転送手続きを行うと、旧住所あての郵便物や荷物を1年間、新住所に無料で転送してもらえます。
HP(e転居)から申し込むか、郵便局窓口にある転居届に必要事項を記入し、窓口に直接提出またはポストに投函します。
□新聞や定期購入・宅配サービスなどの住所変更手続き
購読している新聞や、定期購入・宅配サービスなどを利用している場合は、販売店に連絡するか、HPから住所変更手続きを行います。
③引越し1週間前までにやること
役所の転出届手続きは引越しの14日前から可能
だんだんと引越し当日が近づいてきました。荷造り作業を進めながら、引越し前にできる手続きに漏れがないか確認しましょう。
【引越し1週間前までにやることをチェック!】
- □役所に転出届を提出(別の市町村への引越しの場合)
- □電気・ガス・水道の引越し手続き
- □NHKの住所変更手続き
- □最終のゴミ回収日を確認
□役所に転出届を提出(別の市町村への引越しの場合)
別の市町村へ引っ越す場合は、役所の窓次に「転出届」を提出し、引越し先の役所で必要となる「転出証明書」を受け取ります。ちなみにマイナンバーカードがあれば、役所に来庁せずにマイナポータルから転出手続きをすることもできます。
転出届の提出期間は「引越し予定日の14日前から引越し後14日以内」ですが、引越し先での転入手続きをスムーズに行うためにも、引越し前に済ませておきましょう。
また、このタイミングで国民健康保険、後期高齢者医療保険、介護保険、児童手当、印鑑登録の廃止などの手続きも行えます。
□電気・ガス・水道の引越し手続き
今の住居で使用している電力会社、ガス会社、水道局に電話するか、HPから停止の手続きを行います。引越し当日に料金の清算・集金となる場合は、対応可能な時間帯を伝えましょう。
併せて、新居で使用する電力会社、ガス会社、水道局に使用開始の申し込みをします。新居のガスの開栓作業は立ち合いが必要ですので、希望する日時を予約します。
□NHKの住所変更手続き
世帯全体で引っ越す場合は住所変更手続き、今の世帯から独立する場合は新規契約手続きとなります。いずれもNHKのHPから手続きを行います。
□最終のゴミ回収日を確認
引越し日から逆算して、最終のゴミ回収日を確認します。回収日以降に出たゴミは処理施設に自己搬入するか、新居に持ち込むことになるため、計画的にゴミ出しを行いましょう。
ほかにも、これくらいの時期から冷蔵庫の中身もチェックして、食材の使い切りを意識しながらメニューを組み立てていきましょう。
④引越し前日までにやること
残りの荷造りや、冷蔵庫や洗濯機の引越し準備を行う
もしも荷造りが済んでいない荷物があれば、当日まで使用するもの以外はすべて梱包・箱詰めをしましょう。冷蔵庫や洗濯機、パソコンなどの引っ越し準備も忘れずに!
【引越し前日までにやることをチェック!】
- □冷蔵庫内の霜とり・水抜き
- □洗濯機の水抜き
- □石油ストーブの灯油を抜く
- □パソコンのバックアップ
- □新居の家具・家電の配置決め
- □当日携行する貴重品などをまとめる
- □旧居のご近所さんに挨拶
□冷蔵庫内の霜とり・水抜き
引越し当日の輸送中に冷蔵庫から水漏れすることがないよう、前日までに冷蔵庫内の食品を使い切り、プラグを抜いて霜とりと水抜きを行います。製氷皿の水も忘れずに処分しておきましょう。
□洗濯機の水抜き
洗濯機は、輸送中の水漏れ防止のために、給水ホースと排水ホースを使って水抜きを行います。水抜きの手順は製品によって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
また、ドラム式洗濯機の場合は、専用ボルトで固定して輸送中にドラムが動かないようにする必要があります。専用ボルトは取扱説明書に付属してありますが、もしも見つからない場合は早めにメーカーまたは販売店に相談してください。
□石油ストーブの灯油を抜く
石油ストーブはタンク内の灯油を抜き取り、電池も外しておきます。
□パソコンのバックアップ
パソコンを輸送するときの故障やデータ破損のリスクに備えて、必要なデータのバックアップをとっておきましょう。
□新居の家具・家電の配置決め
新居の家具・家電の配置がまだ決まっていない場合は、引越し前日までにレイアウトを決めておきましょう。間取り図のコピーに家具・家電の設置場所を書きこんだものを、当日に作業スタッフに手渡すと、搬入作業がスムーズにはかどります。
□当日携行する貴重品などをまとめる
財布や現金、印鑑や通帳、クレジットカード、旧居と新居のカギなどの貴重品類は、段ボールに入れるのではなく、当日に持ち歩くバッグにまとめておきます。
□旧居のご近所さんに挨拶
引越し当日はバタバタするので、ご近所さんへの挨拶は前日までに済ませておきます。今までのお礼に加えて、引越しの時間帯を知らせて騒音などで迷惑がかかることを添えるとよいでしょう。
まとめると…
リストでやるべき作業を確認
引っ越し準備期間中は、ふだんの仕事や家事をこなしながら荷造りを進め、各種手続きを行うなど、慌ただしいスケジュールとなります。やり残した作業や手続きがないかどうか、リストを参照しながら効率よく準備していきたいものですね。もしも時間の余裕がないときは、知り合いに手伝ってもらったり、荷造りの一部や全部を業者におまかせするオプションサービスなども検討してみてください。
コラムを探す
新着コラム
最終更新日 2024年10月2日
- 災害は、ある日突然やってきます。いざというときにペットと自分を守れるように、飼い主さんができる「日頃の備え」と「災害時の行動」を学んでいきましょう。
- 注文住宅を建てる上で、大切にしたいのが「土地選び」。土地選びで失敗しないための準備や物件情報の見方、現地見学のチェック項目など、知っておきたいポイントをまとめました。
- 共働き家庭が主流となった今、親世帯と子世帯が同じ家に住む「二世帯住宅」を選択する人が増加中。気持ちよく暮らすための間取りから、相続時のアドバイスまで、二世帯住宅を成功に導くポイントを紹介します。
- 新築や賃貸物件の広告に、新たに掲載されるようになった「省エネ性能ラベル」。それぞれの項目の意味と見方を理解して、物件の比較・検討に役立てましょう!
- 侵入犯罪を防ぐ家のポイントや、暮らしの心構えなど、大切な我が家を守るために実践したい防犯対策を紹介します。
- 無理のない返済計画を立てるためにも、住宅ローンの金利の特徴や金利動向などについて知識を深めておきましょう。
- 住まいの情報ナビ
- 知って得する生活の知恵
- 引越しお役立ちガイド
- 引越し「やること」リスト(1)引越し決定~引越し前日まで