お客様も家族も居心地のよい間取りやコーディネートのコツを紹介!いつでも人を呼べる・呼びたくなる家のつくり方

「狭さが気にならない」部屋づくり

2023年10月12日 更新
「狭さが気にならない」部屋づくり

「お客様をお招きしたいけれど、部屋が狭くて窮屈…」というお悩みを解消!物理的に部屋を広げるのはムリでも、インテリアを変えてスペースを有効活用する方法や、空間を広く見せるテクニックを紹介します。

住まいに「可変性」を取り入れる

来客のタイミングや人数に応じて広い空間をつくりだす

住まいに「可変性」を取り入れる イメージ

近年、住まいのトレンドの一つとして取り上げられることが多い「可変性」とは、部屋の用途をあえて固定せず、そのときの状況によって使いやすいようにアレンジするスタイルです。
来客のタイミングや人数に応じて部屋を変化させることで、狭さを感じやすいリビングも、適度なゆとりを確保することができます。

空間をフレキシブルに使える「床座」 イメージ

空間をフレキシブルに使える「床座」

部屋で座ってくつろぐときには、ソファなどに座る「椅子座」もあれば、畳やカーペット敷などの床に直接座る「床座」もあります。最近の住宅は和室を設けないことも多く、昔ながらの床座は減りつつありますが、来客があったときにちゃぶ台などを端に寄せたり、来客用の布団を敷けば客間にもなるため、空間を広く使いやすいことが床座のメリット。大勢のお客様をおまねきしたいときにもおすすめです。

来客時に対応できる「家具」を配置 イメージ

来客時に対応できる「家具」を配置

テーブルを囲む人数に応じて天板の長さを変えられるエクステンションテーブル(伸張式テーブル)、スタッキングが可能なチェアなど、サイズ調整や片付けがしやすい家具を選ぶと来客時に便利。
大きくて場所をとるソファも、あえて2人掛けや3人掛けを選ぶのではなく、1人掛けを家族の人数分用意すれば来客時にサッと寄せられるので、部屋を広く使えます。

置き場所を自由に決められる「テレビ」も イメージ

置き場所を自由に決められる「テレビ」も

テレビといえば、リビングの定位置にどーんと設置されている印象が強いですが、最近はチューナーから無線でつながるタイプのテレビも多く、自分がテレビを見たい壁に取り付けられる製品や、テレビの置き場所を気にせず、視聴したい場所へキャスターで自由に運べる製品(レイアウトフリーテレビ)などもあります。
来客時にテレビを別室に移動させたり、お客様に見えやすい位置にテレビを移動させたりできるので、空間の有効活用につながります。

ちょこっとメモ!ちょこっとメモ!

部屋の広さ確保の切り札!? 大型の家具や使用頻度の低い家電を減らす

部屋の広さ確保の切り札!? 大型の家具や使用頻度の低い家電を減らす イメージ

部屋の面積やライフスタイルによっては、大型の家具や家電を減らすのもおすすめです。
たとえば、リビングにテーブルやソファを置かずに、ダイニングテーブルとチェアで兼用したり、座布団やクッションを置いて床座でくつろいだりする方法があります。また、現在はスマホやパソコンで動画や配信番組などを視聴できるので、テレビが不要ということもあるでしょう。「この空間にはこの家具・家電が必要」という思い込みを捨てると、意外な広さが手に入るかも知れません。

家具や内装で空間の広がりを印象付ける

「広見え」効果をアップさせるコーディネート術

家具や内装で空間の広がりを印象付ける イメージ

面積が同じ部屋でも、室内に入ったときに広さを感じる部屋もあれば、狭さを感じる部屋もあります。部屋の広さやゆとりを演出するのに役立つ家具やインテリアの選び方をマスターしましょう。

背の低い家具を配置する イメージ

背の低い家具を配置する

家具は背の高さのあるものより、背の低いもののほうが見た目の圧迫感が抑えられ、空間が広く見えます。目安として、ソファに座ったときに目線より下の高さにあるロースタイルのリビングボードやシェルフなどを選びましょう。

床面を多く見せる工夫を イメージ

床面を多く見せる工夫を

人間の目は、空間の余白部分を見て広さを認識するため、床面を多く見せることで広々とした開放感を演出することができます。
具体的には、ソファやチェストなどの家具は足つきのものにして床を見せたり、床に敷くラグは長方形や正方形ではなく円形を選んで床が見えるスペースを多くしたりして、広さをアピールしましょう。

明るい色を取り入れて広々と イメージ

明るい色を取り入れて広々と

部屋の広い面積を占める床や壁、天井などは、白、ベージュ、アイボリーといった明るい膨張色にすると部屋が広く見えます。一方、黒やダークブラウンなど暗めの収縮色は落ち着いた印象をもたらしますが、面積が増えすぎると狭苦しさを感じやすいので、使い過ぎには注意が必要。暗めの色を取り入れる場合は、床→壁→天井のように下から上にいくほど明るくしていくと、広さを感じられます。

まとめると…まとめると…

おもてなし上手の家で楽しい新生活を。お客様と過ごす時間をイメージして

おもてなし上手の家で楽しい新生活を。お客様と過ごす時間をイメージして イメージ

新築やリフォームを計画するときは、いろいろと決めることが多く、来客のことまで考える余裕がないケースも。とはいえ、お客様をお迎えする間取りや部屋の雰囲気は新居の快適な暮らしに直結するため、「どんな家ならお客様が気持ちよく過ごせるか」をイメージしてみるのもよいでしょう。憧れの住まいが、ご家族とお客様にとって楽しい場所になりますように!