キャッシュレス決済で気になる「デジタルマネー」とは

「スマホ決済」とは

2019年12月5日 更新
「スマホ決済」とは

「○○ペイ」といったネーミングで知られるスマホ決済。スマホでサッと支払いができる手軽さや、大規模なポイント還元キャンペーンの後押しもあり、一気に普及が進んでいます。

スマホ決済とは

スマホでQRコードやバーコードを読み取る手軽な決済方法

スマホ決済とは

特徴

  • ・スマホ決済サービス事業者の加盟店で利用できる
  • ・店頭のコードを読み取る方法と、スマホ画面のコードを店舗側に読み取ってもらう2種類の方法がある
  • ・決済方式(前払い・後払い)を選べる場合が多い
  • ・ポイント還元などキャンペーンが充実

スマホとQRコード・バーコードを使った決済サービスのことで、「PayPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」などが有名です。
「スマホ決済」のほかに「QRコード決済」「コード決済」などと呼ばれることもあります。

スマホ決済を利用するには、店頭にあるコードをスマホで読み取るか、自分のスマホに表示したコードを店舗側に読み取ってもらい、代金を支払います。

モバイル対応の電子マネーとの違いは?

スマホを使うという点では、モバイル対応の電子マネー(「モバイルSuica」など)とよく似ていますが、モバイル対応の電子マネーは専用の読み取り機にスマホをかざして支払う(非接触決済)のに対して、スマホ決済はQRコードやバーコードを読み取って決済します。

店舗側としても、読み取り機不要のスマホ決済サービスは手軽に導入しやすいメリットがあり、そのことが加盟店急増の要因の一つとなっています。

スマホ決済

スマホ決済

(PayPay、LINE Pay、楽天ペイなど)
QRコードやバーコードを読み取って支払う。
前払い(プリペイド)方式、後払い(ポストペイ)方式など複数の決済方式から選べることが多い。

モバイル対応電子マネー

モバイル対応電子マネー

(モバイルSuica、nanacoモバイルなど)
専用の読み取り機にスマホをかざして支払う。前払い(プリペイド)方式のものが多い。

自分に合った決済方式を選択できる

スマホ決済を利用するには、事前にスマホにアプリをダウンロードして、決済情報(銀行口座、クレジットカードなど)を登録しておく必要があります。

デジタルマネーの決済方式を大きく分けると「前払い(プリペイド)方式」「後払い(ポストペイ)方式」がありますが、国内で利用者の多い「PayPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」では次のような決済方式を導入しており、自分に合った方式を選べるようになっています。

 PayPayLINE Pay楽天ペイ
前払い(プリペイド)方式 ・銀行口座からチャージ
・yahoo!マネーからチャージ
など
・銀行口座からチャージ
・コンビニで現金またはLINE Payカード(プリペイドカード)からチャージ
※非対応
後払い(ポストペイ)方式 ・クレジットカード払い ※2019年内にクレジットカード払いを導入 ・クレジットカード払い
・楽天キャッシュ(プリペイドカード)払い
など

個人間送金に対応するアプリも

一部のスマホ決済サービスでは、個人間送金や割り勘にも対応しています。相 手も同じスマホ決済アプリに登録していることが条件ですが、1円単位の細かな金額のやり取りが可能で、送金手数料もかかりません。

また、スマホ画面から購入履歴を閲覧できる機能を使えば、ムダ使いの防止や、重複買い・買い忘れ防止にも役立ちます。

お得なキャンペーンの一方で、セキュリティの不安も

モバイル対応電子マネー

キャッシュレス化が進む現在、さまざまなスマホ決済サービスが登場し、各社がポイントやクーポンを還元するキャンペーンを実施して利用客を増やしています。
キャンペーンやクレジットカード払いなどを利用すれば効率よくポイントを獲得できるので、ポイントをためてお得に買い物をしたいならぴったりのサービスといえます。

その一方で、セブン-イレブン・ジャパンの「7pay(セブンペイ)」が不正利用されてサービスを廃止するなど、スマホ決済のセキュリティ面に不安を抱く人もいます。「7pay」の不正利用問題を受けて、各事業者は認証システムなどのセキュリティ対策や補償制度を強化していますが、決済コードの規格統一なども含め、これから整備が進んでいく分野といえるでしょう。