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2017年4月20日 更新

ZEHへの行政の対応

2020年にはZEHが標準的な新築住宅に!

2016年、地球温暖化対策の枠組みを定めた「パリ協定」が発効され、世界各国でCO2など温室効果ガスの削減を目指す取り組みが始まりました。
日本政府は、温室効果ガス削減のために、家庭での消費エネルギーをゼロ以下にしてCO2の排出を抑えるZEHに注目。ZEHの普及を進めるために、次のような政府目標を発表しました。

政府目標 “2020年までに標準的な新築住宅をZEHとし、2030年までに新築住宅の平均でZEHを実現する”

住宅を新築するにあたって、ZEHを「選ぶ」のではなく、ZEHの新築住宅が「当たり前」になる日が、すぐそこまで来ているといえます。

国によるZEHへの補助金制度について

国によるZEH普及策の一つが、ZEHの補助金制度です。
2017年度のZEHに対する補助金は、住宅1戸あたり125万円で、蓄電池は上限50万円となっています。ただし補助金の予算額には限りがあるため、最新の募集スケジュールや要件などについては一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)のWEBサイトでチェックしてください。

(参考)一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)ZEHビルダー一覧
https://sii.or.jp/

自治体による補助金制度について

自治体でも、ZEHなど環境に配慮した住宅の普及を後押しするために、太陽光発電システムや家庭用蓄電池、HEMSなどエネルギー関連の設備・機器の導入を支援する補助金制度を設けているところがあります。
補助金の種類によっては、設置工事がはじまる前に申請を行い、設置後に完了報告書を提出するなど、手続きに時間がかかることも。家づくりが決まったら、早めに住宅を建てる予定の自治体窓口に問い合わせましょう。

「創エネ」した電気の買い取り制度について

住宅用の太陽光発電システム(10kW未満)でつくった電気は、自宅で消費して余った分(余剰電力)を、電力会社に買い取ってもらえる「固定価格買取制度」があります。
買い取り価格は毎年変わるため、最新の情報を経済産業省資源エネルギー庁のWEBサイトでチェックしましょう。

【2017年度の買取価格表(1kWhあたり)】

 10kW未満の太陽光発電(余剰買取)
 出力制御対応機器 設置義務なし出力制御対応機器 設置義務あり
買取価格28円30円
買取期間10年間

※北海道・東北・北陸・中国・四国・九州・沖縄の各電力の需給制御にかかる区域で、出力制御対応機器の設置が義務付けられています。

(参考)経済産業省資源エネルギー庁「なっとく!再生可能エネルギー」
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/index.html

住宅の断熱性を高める仕様、高性能な設備や機器によって、快適な室内環境とエネルギー消費量ゼロ以下を実現するZEH。初期コストが高いといった面もありますが、長く住めば住むほど、お得でエコな暮らしが手に入ります。家づくりを考えているなら、この機会にZEHを検討してはいかがでしょうか。