VRの基礎知識を知る!

VRの活用例①エンタメ

2020年01月06日 更新
VRの活用例①エンタメ

人気のVRゲームをはじめ、音楽やスポーツなど、さまざまな分野でVR体験ができるコンテンツが開発されています。

VRはエンタメと好相性

実際に存在しないVR空間を現実のように体感できるVRはゲームなどの非日常体験と相性がよく、現在、音楽ライブやスポーツ中継などでもVR技術の導入が進んでいます。

主なエンタメ系VRコンテンツは…

ゲーム

ゲーム

VRコンテンツの中で最も多く、人気の中心となっているゲーム。
バンダイナムコが運営する「MAZARIA」のようなゲームセンター型のVR体験施設や、「PlayStation VR」に代表される家庭用ゲーム機などがあり、RPG、シューティング、アクション、シミュレーション、ホラー、パズル、音楽ゲームなどのジャンルやタイトルも充実していることからVRデビューにもってこいです。
VRゲームの魅力は、なんといってもゲームの世界に入り込んだような没入感の高さ。プレイヤーの動きをモーションキャプチャーでゲームに取り込むことで自在に動き回ったり、ゲームキャラクターの息遣いが聴こえそうなほどリアルな表現を楽しんだりできます。

音楽

音楽

音楽ライブをリアルタイムで楽しむには、従来はチケットを入手してライブ会場に行くか、テレビなどで中継を楽しむ方法が一般的でした。ところが、2016年頃からVRを使ってライブ配信を行うアーティストが増えるようになり、過去のライブはもとより、リアルタイムでライブの臨場感を味わうことも可能になりました。
VRライブでは、観客席から鑑賞するだけではなく、視点を自由に切り替えて、アーティストのすぐ近くで楽曲を楽しむことができます。
ライブに行きたくてもチケットを入手できなかった人や、初めてアーティストを知る人にとっても、VRライブはアーティストを身近に体感できるチャンスといえるでしょう。

スポーツ

スポーツ

音楽と同様に、VRを使ったライブ中継に期待が寄せられているのがスポーツの分野です。
現在、国内ではサッカー、野球など人気スポーツのVRライブ配信が始まっており、利用者は現地にいるような臨場感をVR空間で体験することができます。
オリンピックでは2016年のリオ五輪(※)、2018年の平昌五輪でVRライブが配信されました。そして目前に迫った2020年の東京五輪においても、スポンサーであるIntelが最先端技術を駆使したVRライブ配信を行うと発表しています。
試合中継以外では、選手目線で試合を振り返ったり、サッカーのキーパーとしてフリーキックを受け止めたりする体験型コンテンツも登場しています。
※注)2016年リオ五輪のVRライブ配信は米国のみ

観光

観光

思い出の場所や訪れたことのない外国でも、目の前で手軽に体験できるのがVRの特長。バーチャル地球儀システム「Google Earth VR」などを使って、バーチャルな旅行体験を楽しむ人は少なくありません。
観光業界でもVRの活用が進んでおり、大手旅行業者のHISは関東の全営業店舗で、VRでホテル設備や客室の疑似体験ができるサービスを提供しています。旅行前にVRで現地の雰囲気をチェックしておけば、旅行中に「思っていたイメージと違う…」とガッカリする可能性は低くなります。
また、より多くの観光客を呼び込むためにインターネット上にVR動画をアップして、その観光地の魅力をアピールする国や自治体も増えています。気になる地域があれば早速チェックしてみましょう。

ショッピング

ショッピング

PCやスマホを使ったネットショッピングは品揃えが充実していますが、実際のサイズが確認できないなど、実店舗の買い物に劣る面もあります。しかしながら、VR空間でのショッピングが一般化すれば、目の前の商品を手に取ってみたり、あらゆる角度から眺めたりして商品状態をチェックできるようになり、よりリアルに近い買い物体験ができるようになります。
現在のところパルコやAmazonなどがVRショッピング空間を試験的に導入しており、VRを使った買い物は手の届くところまで近づいています。現実世界にバーチャルな情報を加えるAR(拡張現実)技術によって、購入を検討している家具などを現実世界の室内に配置し、雰囲気やサイズを確かめる…といった使い方も可能になります。