【専門家監修】新築に導入したい!あると便利なおすすめの設備7選

2020年2月20日

居を建てるときや建て売りの新築物件の購入を検討するときには、快適な暮らしを支える設備にも注目することが大切です。とはいえ、全てを導入してしまうと、予算オーバーになってしまうでしょう。そこで、この記事では「新居に導入して良かった」と評価の高い設備を厳選して紹介します。まずはこれらを、必要性やライフスタイルにあわせて検討してみてはどうでしょうか。今後、新築住宅を購入する際のキーワードは「省エネ」と「IoT」です。

1.「食器洗い乾燥機」で時短と省スペース!

食器洗い乾燥機は、食器洗いから乾燥まで、全て自動で行ってくれます。その便利さもさることながら、食器洗いと拭き上げにかかっていた手間をなくし、ゆとりの時間を生み出してくれる設備でもあるのです。忙しい共働き夫婦や手の離せない子どものいるファミリー世帯などに、作業の省エネとして特に向いているといえるでしょう。
もちろん、高温のお湯や食器への噴射の仕方などによって洗浄力も強力で、ガンコな油汚れもしっかり落としてくれます。そのおかげで、水道代や洗剤代を浮かせることもできるのです。また、ビルトインタイプの場合は、キッチンが広く使えるのも特徴です。水切りカゴも不要になるため、作業スペースが十分に取れます。料理好きの人や調理する量が多いなら、食器洗い乾燥機の導入を検討してはどうでしょうか。

2.「IHクッキングヒーター」でお手入れが楽に!

スタイリッシュなIHクッキングヒーターを新居に導入したい人はたくさんいるでしょう。実用性についても、ガスコンロと違いゴトクなどがない平らな構造なので、お手入れが楽な点が評価されています。また、光熱費の節約にもIHクッキングヒーターが一役買ってくれます。それは、熱センサーによる自動消火や弱火でコトコトの状態を自動キープしてくれる機能など、省エネに配慮されている機種が多くなっているからです。オール電化にすれば、さらに大幅な光熱費節約も可能になるでしょう。
また、火を使わず空気を汚さないので、小さな子どもや高齢者がいる家庭でも安心というメリットもあります。ただ、一部のフライパンや鍋はIHクッキングヒーターに対応していません。愛用していたキッチン用品を継続して使えないことがあるのは残念なところといえるでしょう。しかし、オールメタルのIHクッキングヒーターを選べば、基本的にIH対応の調理器具に買い替える必要はありません。また、鉄のフライパンやホーローの鍋など、そのままでもIHクッキングヒーターに対応しているものも数多くあります。

3.「玄関電子キー」でスマートな生活が実現

両手に買い物袋を提げた状態や子どもを抱っこした状態で鍵を挿すのが大変、などという経験をしている人は多いのではないでしょうか。カードやリモコン、スマートフォンなどを使った玄関電子キーなら、カードをかざしたりリモコンやスマートフォンを操作したりするだけなので、荷物を持っていても施錠・開錠が簡単です。
また、従来の鍵に比べてセキュリティが高く、防犯面でも安心です。たとえばピッキングなどが心配という人は、特に導入を検討してはどうでしょうか。オートロック機能が付いているものを選べば、鍵を閉め忘れて出かけてしまうということも防げます。オートロック式の場合は暗証番号の入力や指紋照合などで開錠できるタイプが一般的です。

4.留守が多いなら「宅配ボックス」は便利!

今やネットショッピングの利用は当たり前になりました。日用品を宅配してもらう機会も多いでしょう。宅配ボックスがあれば、不在でも荷物を受け取ることができて大変便利です。お風呂上りや化粧中など、できれば玄関先に出たくないときや、子どもたちだけで留守番をしているなどの場合にも、宅配ボックスに荷物を入れてもらうことができます。
宅配業者を装った不審者もいますから、特に女性や小さな子どもが一人で家にいる時間が多い世帯では、防犯対策としても採用しておきたいところです。宅配ボックスには、ポスト一体型や別置き型などさまざまなタイプとサイズがあります。留守が多い世帯は、便利で安心な宅配ボックスを検討してはどうでしょうか。外出先からスマートフォンで連携できるスマート宅配ポストも人気です

5.お風呂には「浴室暖房乾燥機」がおすすめ

浴室暖房乾燥機には主に3つの役割があります。1つ目は入浴前に浴室を温めて、快適にお風呂に入れることです。冬の寒い時期にはうれしい機能ですし、シニア層がいる世帯であればヒートショックの予防効果も期待できるでしょう。
2つ目は、入浴後に乾燥機能を使うことでカビや結露の発生を抑えられることです。お風呂掃除は意外に重労働なのでできるだけ掃除の回数を減らしたい、という人に向いています。3つ目は洗濯物の乾燥スペースに利用できることです。特に花粉の時期には外に干したくないという人は多いのではないでしょうか。洗濯物が乾きにくい梅雨の時期にも、浴室暖房乾燥機は大活躍します。

6.広々とした「ウォークインクローゼット」も人気

ウォークインクローゼットとは人が通れる通路があるクローゼットのことで、特に衣服の数が多い女性から人気があります。大量の衣服を収納できるうえ、衣替えの手間も削減できます。洋服を吊るして保管でき、シワになりにくいメリットもあるので、良い状態で衣服を管理しておきたい人にも向いています。
ウォークインクローゼットの広さがあれば、スーツケースやスノーボードなど、大型のかさばるものの収納もできます。スペースに余裕がある新居なら、多目的の収納スペースとして、ウォークインクローゼットを備えておくのもよいでしょう。
また、玄関横に設置するシューズインクローゼットも人数の多い家族やたくさんの靴を持つ人に人気です。

7.「ホーム発電システム」なら環境に貢献できる

電気代を節約したいなら、ホーム発電システムの導入を検討してはどうでしょうか。設置費用はかかりますが、その後の電気代を節約できます。そのため、一般的には、数年程度の節電・売電によって、費用を回収することができるでしょう。電気を溜めておけるホーム発電システムは、災害など万一のときに備えられるのもメリットです。

8.「床暖房」でやさしいぬくもりを感じよう

床暖房は部屋全体をやさしく温められる(輻射式暖房)のが特徴です。足元からのぬくもりは住む人の心をほっとさせてくれるでしょう。一度床暖房を経験すると二度と普通の暖房機器に戻れないという人も多いほど、心地よい暖房機器なのです。温風でホコリが舞う心配がないため、たとえばアレルギー体質の子どもや赤ちゃんがいる世帯にも向いています。それに加えて部屋が乾燥しないため、喉などを傷めにくいですし乾燥肌対策にもなるでしょう。スペースが限られたリビングなどにも向いているのも床暖房です。ストーブを床に置く場合のように設置スペースを取らないため、部屋を広く使えます。床ではなく壁面などに設置する輻射式冷暖房パネルというものもあり、これもおすすめです。

新築にどんな設備が必要か考えてみよう!

紹介した設備は、どれも新居に導入してよかったと評価が高いものばかりです。しかし、その一方で、後付けするとサイズが合わなかったり、余計な費用がかかったりすることも考えられます。新居建築や新築物件を検討するときは、最適な設備をお得に導入できるチャンスともいえるのです。ライフスタイルに合わせて設備を検討し、新居での暮らしに導入しましょう。

執筆者プロフィール

斎藤 進一
斎藤 進一

斎藤 進一(一級建築士)
大手ゼネコンで施工管理を経験し、ハウスメーカー系工務店で設計・施工を経験。高齢者・障害者のバリアフリー住宅の専門家が当時居なかったことから2004年に「やすらぎ介護福祉設計」を創業する。


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