【専門家監修】新築でおしゃれな家に住みたい!内装をおしゃれにする7つのポイント

2020年3月12日

せっかく家を建てるなら、できるだけ素敵な住まいにしたいと思うのではないでしょうか。内装をおしゃれにしたいと考える人が多いですが、方法がよく分からないというケースも少なくありません。いくつかの情報を知っているだけで、その目的を達成しやすくなります。そこで今回は、おしゃれな内装を誰でも実現できる7つのポイントを説明していきます。

建築会社にこだわる

建築会社といってもいろいろな種類があります。一般的によく知られているハウスメーカー、建設を請け負う工務店(自社で設計施工するタイプと設計のみ外注のタイプがあります)、設計デザインを請け負う設計事務所があり、それぞれ特徴が異なっています。内装をおしゃれにしたい場合は、その願いを叶えられる可能性が高いところを選ぶことが欠かせません。具体的には、建築士が運営している設計事務所を候補にすると良いでしょう。設計事務所は、こだわりを反映してもらえる家づくりを望む人によく利用されています。建築士が一方的に方針を決めるのではなく、建築主と相談しながら意向を取り入れ、共同で家を仕上げていくというスタンスです。そのため、希望した内装のデザインが再現されやすいですし、工事監理も建築士自身が担当するので、施工のミスやトラブルに対する処置がスムーズというメリットもあります。

コンセプトにこだわる

内装がおしゃれな家を建てたいなら、事前にしっかりとコンセプトを検討しておくことも大事です。やみくもに希望するだけでは、まとまりのないデザインになるなど、居心地の良くない家になりかねません。そのようなリスクを回避するためにも、自分にとっての「おしゃれ」の定義を固めておきましょう。住みたい家をしっかり思い浮かべて、生活する空間の雰囲気をどうしたいのか考えておく必要があります。そうして明確なイメージを持てるようになることが、家づくりの最初のステップということです。次は、そのイメージどおりの理想的な仕上がりを目指すために、業者や予算といった施工に関する具体的な事項を決定していくことになります。

間取りにこだわる

おしゃれな内装の家によく見られる特徴の一つとして、広々とした雰囲気が挙げられます。いくら個々のデザインに凝っても、全体として息苦しさを覚えるような空間になると意味がありません。したがって、開放感のある間取りを考えることも大きなポイントといえます。とはいえ、そもそも床面積が大きくなければ、広く感じさせるのは難しいと思う人もいるでしょう。しかし、できるだけ壁や仕切りを設けないという工夫により、本来の床面積以上の開放感を演出できます。木造の場合は構造的な制約により空間の真ん中に柱が必要な場合が出てきますが、それを上手くデザインに活かせるかどうかというのもプロの腕次第です。また、おしゃれの実現だけでなく、住みやすいうえに自然を体感しやすい環境を作ることもポイントです。風がさわやかに通りに抜け、太陽の光が奥まで届くような間取りはさぞかし気持ちが良いことでしょう。

配色にこだわる

内装の色によって部屋の印象は大きく変わります。たとえば、白のような明るい色は広々とした印象になりますし、黒のような暗い色であれば上品で重厚な印象になります。重要なのは自分のコンセプトに合わせることであり、色使いをアンバランスにしてはいけません。色ごとの特性を理解して配色に統一感を持たせると、居心地の良いおしゃれな部屋になるでしょう。具体的には、イエローとオレンジなどの類似色でまとめる、ダークブラウンやライトブラウンなどの同系色にそろえるといったパターンがあります。また、薄いイエローとグレーのようにトーンをそろえるというパターンもありますし、上級者になると反対色をアクセントに持ってきます。色の組み合わせや配色の比率は奥の深い世界なのです。もし置くことを決めている家具や小物があるなら、それを含めてトータルにコーディネートを考えてみると良いでしょう。

照明にこだわる

バーなどの一般的におしゃれといわれる空間は、照明を巧みに利用して素敵な雰囲気を演出しています。家の雰囲気も照明の使い方次第で大きく変わるので注意が必要です。内装を検討する際に、得られる効果を考慮したうえで器具のタイプを選択しましょう。リビングなどを開放感の漂う明るい部屋にしたいなら、ダウンライトの多灯式がお勧めです。多灯式であればエリアを分けてオンオフができますし、調光スイッチを使えばホテルのようなムーディーな空間を演出することもできます。一方、勉強部屋や書斎など本を読んだり仕事をしたりする部屋には昼光色のシーリングライトが向いています。安価で種類も多く、目的に応じて取替も容易なのが特徴です。ほかにはペンダントライトやブラケットライト、間接照明など、目的やシーンに合わせて使い分けると良いでしょう。

壁仕上げ材にこだわる

室内の壁は頻繁に視界に入ってくるので、おしゃれに感じられる家にしたいなら、壁仕上げ材に気を使うことも忘れてはいけません。壁仕上げ材として定番になっているのは塗り壁と壁紙です。塗り壁は、壁に土などの自然素材を塗って仕上げます。職人が手作業で塗るため、独特な味わい深さが出て、温かみを演出できるのが大きな特徴です。高級感がありますし、中には調湿性能に優れた材料もあり、和室だけでなく洋室にも適しています。壁材はクロスとも呼ばれ、ビニール製であるのが一般的です。そのため、塗り壁ほどの本物感はありませんが、その分だけ安価でラインナップも多いので、内装のイメージに合った理想的なものを見つけやすいでしょう。ほかにはキッチンや水周りにタイル張りを採用するのもおしゃれテクニックの一つです。

床材にこだわる

床材も居心地に影響を与える要素であり、内装デザインの一環として慎重に決めなければなりません。代表的な床材であるフローリングは、無垢と複合の2つのタイプに分けられます。無垢フローリングには天然の木が使われており、肌触りがとても良いというメリットがあります。価格は高めですが、それに見合う高級感が漂うのもメリットの一つです。複合フローリングは、人工の合板なので高級感は強くありませんが、汚れが染み込みにくいものや、表面が固く傷つきにくいものなどがあり、性能面で優れています。また、色や柄の種類が豊富であることも大きなメリットです。部屋の雰囲気はフローリングの材質や色だけでなく、張り方にも影響を受けるので、おしゃれな内装を目指すならこだわりの観点を広げましょう。

おしゃれな家を建てるにはいくら必要?

こだわる箇所が多くなるほど、建築にかかる費用は増えていきます。したがって、予算と照らし合わせながら、どのような家にするのか検討していくことも重要です。注文住宅を建てる際の平均的な費用は4,176万円なので、相場として参考にすると良いでしょう。ただし、相場を意識しすぎるのではなく、自分の経済事情も十分に考慮しなければなりません。年収を5倍した金額が、予算の上限を設定するときの一般的な目安となっています。もし見積もり額が予算をオーバーしているなら、自分のこだわりに優先順位をつけて内装を再検討しましょう。

おしゃれな家に住もう!

どのように取り組めばおしゃれな内装を実現できるのか把握できましたか。上記の7つのポイントをしっかり理解しておけば、必ずしも高い費用をかける必要はなく、誰でも理想の家に住むチャンスを得られます。空間の作り方にこだわることが大事なので、その準備として暮らしたい家の様子をイメージし、さっそくコンセプトを明確にしていきましょう。

執筆者プロフィール

榊原 正樹
榊原 正樹

榊原 正樹 一級建築士
榊原デザイン一級建築士事務所 所長
車やバイクと暮らす人のためのガレージハウスを創り始めて30年以上。東日本大震災以降はエネルギー利用を最適化し、災害時にも生き残れる「スマートガレージハウス」というブランドを立ち上げました。またガレージと住まいを共存させ世界一クリーンで居心地の良いガレージハウスを目指し、空気清浄効果のある花「ラジカルフラワー」を開発しました。これからの時代に必要とされるサスティナブル(持続可能)な社会を目指しています。


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