【専門家監修】中古マンションの選び方は?ポイントをチェックしよう

2019年10月15日

中古マンションの選び方は?ポイントをチェックしよう

中古マンションを購入しようか迷っているけれど、どのように選んだら良いのか分からないという人もいるでしょう。中古マンションは、あらかじめ条件を決めたうえで選ぶ必要があります。ここでは、予算や築年数など、中古マンションの選び方のポイントを説明していきます。中古マンションの購入を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

中古マンションの選び方1:予算

中古マンションを選ぶ場合、かけられる予算によって選べる物件は変わります。そのため、どのくらいの価格の中古マンションであれば購入できるのか、最初に自分たちの収入の状況を考慮して、予算を決定する必要があるのです。なお、予算をたてるときには現在の収支だけでなく、将来的な収支まで考慮しなければいけません。ローンの返済期間の長さによっても、どのくらいの収入を維持しなくてはいけないのかなど、考えるポイントが変わってくるでしょう。より正確にお金の状況を把握したい場合は、ファイナンシャルプランナーに依頼するのもひとつの手です。

ファイナンシャルプランナーは、お金にまつわるプロなので、収入から考えてどのくらいのマンションを購入したら良いかなどのアドバイスをもらうことができるでしょう。ちなみに、不動産会社に相談すると提携しているファイナンシャルプランナーを紹介してもらえる場合が多いので、どのファイナンシャルプランナーに依頼すれば良いのか分からないという人は、とりあえず不動産会社に聞いてみると良いです。また、中古マンションを購入してリフォームしたいと思っている場合は、リフォームの費用も含めて予算を考える必要があります。

物件だけを購入すれば良いということではないので、その点も注意して考えていきましょう。どの程度リフォームしたいのかによっても、かかる費用は異なりますが、一般的には3LDKで200~300万円くらいかかると考えておくと良いです。水回りのリフォームを行う場合にはさらにかかります。インテリアにもこだわりたいなどの希望がある場合は、購入にかかる費用も考慮しておきましょう。

中古マンションの選び方2:築年数

中古マンションは、築年数によっても設備や設計に違いがあります。例えば、2003年以降に建てられたマンションであれば、24時間換気システムが設置されていることがあります。2000年以降に建てられたマンションであれば、住宅性能表示制度が始まっているため、新築時の性能を確認できます。また、1980年代に建てられたマンションは、リビング内に梁や柱が張り出している場合も少なくありません。ほかにも注意しなくてはいけないポイントがあります。

安全面では、1981年に建築基準法の耐震基準が大幅に改正されているので、それ以前に建てられたマンションは現行のものと比べて耐震性が大きく劣る可能性があります。築年数が経過すれば、販売価格も安くなる傾向がありますが、いつ建てられたマンションなのかを確認し、その時代の建物にはどのような特徴があるのかを、しっかり確認する必要があるでしょう。安いからといって購入しても、安全性に問題があるマンションであれば地震が起こったときなどに身の危険を感じてしまう恐れがあるのです。

中古マンションの選び方3:立地

また、立地条件にも着目してください。立地の条件としては、職場との距離、子育て環境のよさ、実家との近さなどが挙げられることが多いです。立地の条件をなるべく明確に定めておいたほうが、中古マンション選びがスムーズになるので、事前に考えておきましょう。例えば「東京駅から30分以内の場所」という条件ではさまざまな方面(神奈川方面、埼玉方面、千葉方面など)が挙げられるため、候補を絞り切れないこともあります。

馴染みのあるエリアを選んだほうがイメージしやすく、選定もしやすいでしょう。知らない土地の物件を選ぶ場合は、実際に足を運んで様子を見たほうが良いです。平日と休日、昼間だけでなく、夜の雰囲気も確認しましょう。実際に行ってみたら悪い意味でイメージと違っていたり、それとは反対に、思っていたよりも住みやすそうに感じたりすることがあります。その地域で実際に生活する様子をイメージしながら街を散策することで、住んだときのギャップを減らすことができるでしょう。

中古マンションの選び方4:その他の条件

その他の条件として、中古マンションを選ぶときは、住む人数に合わせて広さを選ぶことが大切です。例えば、2人の場合、生活をするためには最低でも30平方メートルが必要で、より快適に過ごすための目安は55平方メートルとなっています。ほかにも階数や日当たりなど、譲れない条件は何か考える必要があるでしょう。中古とはいえ、安い買い物ではないので、せっかく購入するのであればあらかじめ希望する条件を出し、それに見合うところを探すと良いです。

なお、希望の条件を考えるとキリがなくなってしまうという人もいるかもしれません。まずは、すべての条件を書き出してみて、どうしてその条件が必要なのかをよく考えてみてください。理由によってはどうしても譲れない条件ではなくなることもあるでしょう。代替案がないかも考えながら検討していくのがおすすめです。

中古マンションを選ぶときに気を付けること

中古マンションを選ぶときには、いくつかのポイントに気を付けましょう。例えばエントランスや郵便受け、ゴミ置き場などの共用部分がきれいに掃除されているかはチェックしたほうが良いです。住んでいる人たちがどのような人なのか、清潔感を守りながら生活できるかが分かります。また、実際に確認した際にひび割れや塗装の剥がれがあった場合は、修繕の予定があるか聞いてみることをおすすめします。なお、築20年以上の中古マンションを選ぶときは、大規模修繕を行っているかどうか確認することも大切です。

中古物件の状態をしっかりとチェックするには自分の目で確認するだけでなく、専門家にホームインスペクションを依頼すると確実でしょう。素人ではよく分からないポイントもチェックしてもらえます。ほかにも、管理組合が機能しているか、修繕計画、修繕積立金に問題はないかなども確認するようにしてください。これらは、購入が具体化したときに不動産会社と一緒に話を進めることになります。

条件に合った中古マンションを選ぼう

中古マンションを選ぶには、あらかじめ条件をしっかりと定めておくことが大切です。中古マンションと一口にいっても、条件によって適した中古マンションは異なります。どのような希望条件があるのかを考えつつ、住まいの情報ナビのサイトを訪問して情報収集を行い、しっかり準備を整えたうえで中古マンションを選びましょう。

執筆者プロフィール

橋本 秋人
橋本 秋人様

橋本 秋人(FPオフィス ノーサイド代表  CFPⓇ、FP技能士1級、不動産コンサルティングマスター、終活アドバイザー )
東京都出身。大学卒業後、住宅メーカーで30年以上相続対策・不動産活用を担当。2016年に早期退職し、FP、不動産コンサルタント、終活アドバイザーとして独立。講演、執筆、不動産コンサルティング、相談等を中心に活動。ホームズ不動産投資にコラム連載中、その他メディア執筆多数。在職中に不動産投資を始めた元サラリーマン大家でもある。


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