建物の【外側】セルフチェック

雨漏りは住まいを劣化させる原因の一つですが、屋根や外壁に傷みや破損が生じると、そこから雨水が入り込んで劣化のスピードを加速させてしまいます。雨水が建物に入り込むスキを与えないよう、台風や大雨の後など、年1~2回を目安に目視でチェックを行いましょう。
【屋根】のセルフチェック
スレートや瓦のズレ、破損などがある
金属材にサビや腐食が見られる
カビや苔が生えている

紫外線や風雨から建物を守ってくれる屋根は、常に厳しい自然環境にさらされていることから劣化が進みやすい部分です。特に台風や大雨の後は屋根材が割れたり、ズレたりしやすいため、地上からでよいので目視確認をしましょう。
塗装剥がれや変色がある
……深刻度★★☆
一般的に、スレートや金属などの屋根材は10年くらいを目途に塗装を検討します。ただし製品や施工によっては7~8年で劣化して、剥がれや変色が見られることも。放っておくと紫外線や風雨によるダメージが蓄積してしまうため、注意が必要です。
スレートや瓦のズレ、破損などがある
……深刻度★★★
経年劣化や台風の影響などで、屋根材のスレートや瓦がズレたり、ヒビ割れや破損が生じたりすることがあります。ズレや破損が見つかったら、早めに専門家に点検と補修を依頼しましょう。対処が遅れると、屋根の隙間から雨水が入り込んで、建物の状態を悪化させてしまいます。
金属材にサビや腐食が見られる
……深刻度★☆☆
近年、人気の高いガルバリウム鋼板はサビにくい特徴がありますが、それでも金属ですので、絶対にサビない訳ではありません。金属板が傷ついて発生する赤サビや、塩害による白サビが見られたら補修を行い、サビによる腐食や穴あきを防ぎましょう。
カビや苔が生えている
……深刻度★☆☆
屋根材の日当たりの悪い場所にカビや苔が生えているときは、水を含んでいると考えられるので注意。劣化した部分から、雨水が建物内部に侵入しているかも知れません。
【外壁】のセルフチェック
モルタルにヒビ割れがある
手でこすると白っぽい粉がつく

風雨や土ボコリといった汚れが付着しやすい外壁。セルフチェックをするときは、汚れをホースの水やブラシで洗い落としながら目視するのがおすすめです。
戸建て住宅に使われる外壁は、下地にパネル(サイディング)を貼りつける「サイディング壁」や、セメント・砂・水を混ぜたモルタル素材を塗る「モルタル壁」などがあります。
シーリングにヒビ割れや剥離が見られる
……深刻度★★★
サイディング壁でチェックしておきたいのが、パネルとパネルのつなぎ目にあたるシーリング。この部分が経年劣化で硬くなってヒビが入り、剥がれてしまうと、そこから雨水が侵入して建物を傷めてしまうおそれがあります。
モルタルにヒビ割れがある
……深刻度★★★
モルタル壁は、乾燥収縮によって細かなヒビが入りやすい性質があります。ヒビ割れの幅が0.3ミリ未満であれば問題ありませんが、ヒビ割れの幅が0.3ミリ以上であったり、たくさんヒビが入っている場合は、ヒビ割れから雨水が侵入しやすくなっているので要注意。
手でこすると白っぽい粉がつく
……深刻度★★☆
チョーキングと呼ばれる外壁の劣化現象で、サイディング壁、モルタル壁のどちらにも見られます。チョーキングは外壁の塗膜が劣化しているサインですので、気付いたら外壁塗装を検討してください。
ちょこっとメモ!
ヒビ割れ点検は写真を活用。どんどん太く長くなる場合は注意!

外壁や基礎部分の幅0.3ミリ未満のヒビ割れのほとんどは乾燥収縮によるもので、さほど心配は要りません。ただし、ヒビ割れがどんどん進行していくと建物の構造に影響を与えるおそれがあるので、定期的に点検を行いましょう。点検時に写真を撮っておくと、ヒビの変化を知る手がかりになります。
【基礎】のセルフチェック
シミや変色が見られる

基礎は、建物の土台にあたる部分。建物を支えるとともに、その重さを地盤に伝える重要な役割を果たしています。
ここでは、基礎の外側(立ち上がり)を目視する項目を紹介しています。基礎の内側(床下)を調べるときは、「建物の【内側】セルフチェック」をご確認ください。
立ち上がりにヒビ割れがある
……深刻度★★★
立ち上がりのコンクリートにヒビ割れがあるかどうかを調べましょう。幅0.3ミリ未満で長さも短いヒビ割れは表面の乾燥収縮が原因ですので様子見でOK。一方で注意したいのは、ヒビの幅0.3ミリ以上、深さ5ミリ以上のもの。このようなヒビ割れを放っておくと建物の重さが均一に地盤に伝わらず、建物が不安定になるおそれがあります。
シミや変色が見られる
……深刻度★★★
雨が続くとコンクリートにシミができて、晴れると消える場合は単なる雨ジミなので問題ありませんが、天候に関わらずシミが消えない場合や、広範囲に変色が見られる場合は土壌の透水性や給排水設備などにトラブルがあるかも知れません。
【その他】のセルフチェック
雨どいの詰まりや破損がある
ベランダと家の間に隙間がある

屋根、外壁、基礎以外にも、建物の外側でチェックしたいポイントがあります。これらのポイントは、雨漏りのキッカケとなったり、雨漏りの影響で建物が劣化しているサインと考えられます。
軒裏にシミが見られる
……深刻度★★★
建物の屋根が、外壁よりも外側に出っ張っている部分を「軒」といい、その天井にあたる部分を「軒裏(軒天)」といいます。風雨が当たりやすい部分だけに、劣化すると雨漏りや湿気でシミができることがあります。ひどい場合は軒裏材の剥がれや破損につながることも。
雨どいの詰まりや破損がある
……深刻度★★☆
雨どいには、屋根などに降った雨水を一カ所に集め、地面の排水口へ流す役割があります。そのため、落ち葉などが詰まったり、風雨や経年で破損したりズレたりすると、住まいの排水機能が低下して屋根や外壁などを傷めてしまうおそれがあります。大雨や台風の後は、雨どいに付着した落ち葉を取り除くとともに、破損などのトラブルがないか確認してください。
ベランダと家の間に隙間がある
……深刻度★★★
ベランダやバルコニーは、屋外と建物をつなぐ半屋外空間。そのベランダと建物の接合部に亀裂が生じると、亀裂から雨水が侵入して、室内の雨漏りや建物の腐食に発展するおそれがあります。
まとめると…
劣化を見つけたら詳しい点検を。素人判断は避けて、専門家に相談を

建物の不具合や劣化にはさまざまな原因があり、あまり心配要らないものから、すぐに補修が必要なものまで原因ごとに対処も異なります。★の数が多いほど深刻度が高く、早めの対処が必要なので、専門家に詳しい点検を依頼してください。
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最終更新日 2026年5月19日

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