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2016年10月13日 更新

衣替えの準備とタイミング

季節の変わり目は「そろそろ衣替え」の合図。暑くなったり寒くなったり気温が変化しやすい時期ですが、後になって慌てることがないように、少しずつ衣替えの準備を進めていきましょう。

基本ワザ まずは衣類の状態をチェック!

衣替えは、衣類のケアやメンテナンスをするのに絶好のチャンスです。普段はあまり衣類のチェックをしないという人も、この機会に汚れや傷みなどがないか確かめ、きちんと洗濯や修繕をしてから衣類をしまいましょう。

衣類の状態チェックリスト

□汚れの付着 汗や皮脂、食べかすなどの汚れは虫食いやシミの原因に。洗濯をして汚れを取り除きましょう

□シミ、黄ばみ 汗が付着しやすい襟元や脇などは特に注意。洗濯で落ちないシミはシミ抜きが必要です

□ボタンの破損、外れ ボタンを軽く摘まんで、取れかかっていないかもチェックしましょう

□袖口のすり切れ、裾のほつれ すり切れやほつれが見つかったら、次のシーズンに困らないように修繕します

□セーターの毛玉など ムリにむしろうとせず、ハサミで毛玉をカットします。専用の毛玉取り器もあります

□ポケットの中 ポケットの中に物を入れたままだと、型崩れを起こすこともあるので取り除きます

基本ワザ 1回でも着た衣類は洗濯・クリーニング

1回でも袖を通した衣類は、例え見た目は汚れていなくても、汗や皮脂などの汚れが付着しています。そのままの状態でしまうと虫食いや黄ばみにつながるおそれがあるため、必ず洗濯をするのがポイント!
最近ではシルクやカシミヤなどの素材でも、おしゃれ着洗い用の洗剤を使えば自宅の洗濯機で洗えるものもあります。ただし扱いが難しい場合は自宅洗いを避けて、クリーニングを利用してください。
洗濯もクリーニングも一度に済ませようとすると大変なので、シーズン中の出番がなくなった衣類から少しずつ進めていくとよいでしょう。

  • 夏物をクリーニングに出す時は……

クリーニング店では、スーツなどのウール素材の衣類をクリーニングする場合、水を使わず石油などの有機溶剤で汚れを落とす「ドライクリーニング」を行います。
ドライクリーニングは油汚れに強い一方で、汗などの汚れは落ちにくい特徴があります。そのため汗汚れを残したまま衣替えをして長期間放置すると、汗が酸化して黄ばみの原因になることもあります。
特に暑い夏は衣類に汗がつきやすいため、夏物をクリーニングに出す時は要注意。普段はドライクリーニングをお願いしている衣類も、夏が終わりに近づいて、衣替えの前にクリーニングに出す時は、ドライクリーニングではなく水洗いを指定しましょう。

基本ワザ 要らない衣類を捨てる

衣類が増えすぎて、引き出しやクローゼットから溢れている……なんてことはありませんか?
衣替えの時期になったら、シーズン中の使用頻度や劣化の度合いを振り返り、要らないと判断したら捨ててしまいましょう。
なかなか衣類が捨てられないという人は、自分の中で「捨てる判断基準」が固まっていないケースが多いようです。「1年間着ていないものは捨てる」「1枚買ったら1枚捨てる」など、自分の基準を決めることが大切です。

衣類を捨てる基準

□1年以上袖を通していない 1年以上着なかった衣類を、来年以降も着る可能性はほぼゼロです。勇気を出して処分を

□傷みや劣化が激しい どんなにお気に入りでも、傷みや劣化がひどい衣類は処分しましょう

□年齢や時代に合わない 年齢に合ったスタイルや、時代のトレンドには逆らえません。迷ったら着てみて鏡でチェック!

□サイズが合わない 体型は急に変化しないもの。お直しをするか、しない場合は思いきって処分しましょう

□引き出しやクローゼットに入りきらない 収納スペースの限界を超えています。上記の基準を参考にして、不要な衣類を捨てていきましょう

基本ワザ 衣替えのベストタイミングは?

かつては6月と10月に行われるのが一般的だった衣替え。けれども年2回では春夏物と秋冬物の整理に追われてクタクタの重労働になったり、衣替えを済ませた直後に気温が逆戻りしたりするケースも少なくありません。
そこで、なるべく体力の負担をかけずに、上手に季節の衣類を入れ替えるために、ここでは春と秋に、それぞれ3回に分けて衣替えをする方法を紹介します。

  • ポイントは「最高気温」!

南北に長い日本列島では、4月といっても北は北海道から南は沖縄まで気温はまちまちで、必要な衣類も異なります。そのため自分が住んでいる地域の衣替えのベストタイミングを見つけるには、天気予報の「最高気温」をチェックしてください。目安は、最高気温が「15℃に近づく頃」「15~22℃」「23℃を超えるくらい」の3つです。

ここでは東京の気温を例に挙げて説明します。東京の最高気温の平年値をみると、

春は3月・4月・5月
秋は9月・10月・11月

が、上記の目安に当てはまります。実際には月の上旬・中旬・下旬でも最高気温が変わってくるので、お住まいの地域の週間天気予報などを見て、目安に当てはまるタイミングを見計らうのがよいでしょう。

東京の最高気温の平年値(統計期間 : 1981年〜2010年)/グラフ

【東京の最高気温の平年値】(統計期間:1981年~2010年)※気象庁ホームページ
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=08&day=&view=a2)を参考に作成

  • 春の衣替え ①回目(東京の目安は3月頃)

冬の寒さがゆるみ、少しずつ春の訪れを感じる頃。真冬のコートや防寒具の出番がなくなるので、着なくなったものからクリーニングに出していきます。

  • 春の衣替え ②回目(東京の目安は4月頃)

日中は過ごしやすい気候になります。まだ夏物は必要ありませんが、春物の長袖シャツやカットソー、カーディガンなどの「はおり物」
を出しておきましょう。冬物は、寒さが戻った時の1~2セットのみを残して、セーター、厚手の長袖などをしまいます。

  • 春の衣替え ③回目(東京の目安は5月頃)

日差しが強くなり、日中は汗ばむ陽気になることも。薄手の衣類、半袖など、春夏物の衣類をすべて出すタイミングです。クローゼットや引き出しに残っていた冬物も、ここで全部片付けておきましょう。梅雨入りすると湿気が多くなるため、それまでに衣替えを終わらせるのがポイント。

  • 秋の衣替え ①回目(東京の目安は9月頃)

ノースリーブや水着など、真夏にしか着ない衣類を片付けましょう。日中は暑さが残りますが、朝晩は涼しい空気を感じるようになるので、薄手の長袖シャツやカットソー、カーディガンなどの「はおり物」を出しておくと重宝します。

  • 秋の衣替え ②回目(東京の目安は10月頃)

ようやく暑さも去り、秋らしい気候になってきます。ニットやカットソー、薄手のコート、ジャケットなど、秋から初冬にかけて活躍する衣類を取り出しやすい場所に入れ替えましょう。夏物の衣類は、インナーや重ね着に使えるもの以外は片付けて。

  • 秋の衣替え ③回目(東京の目安は11月頃)

秋も深まり、少しずつ冬の気配が感じられるように。急に寒くなった時に備えて、厚手のセーターやコートといった真冬の衣類を出しておきましょう。

気温に合わせて少しずつ衣類を取り替えていけば、1回ごとの負担が少なくなり、衣類のケアやメンテナンスも楽になります。毎年、春夏の衣替えが面倒という人も、これなら無理なく続けやすいので、ぜひお試しください。