騒音・トラブル・防犯のチェックポイントは?

1つの建物に複数の世帯が入居するマンションでは、どうしても騒音などのトラブルが生じがち。さらに大規模なマンションほど人の出入りが多くなるため、防犯面もチェックしておきましょう。
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【騒音・住人トラブル】をチェック
厄介なトラブルがマンション内に潜んでいるかも?

近隣からの騒音、人間関係のトラブルなどは、自分たちでは対処できないケースも少なくありません。だからこそ購入前に、できるだけトラブルの火種を見逃さないようにしたいものです。
中古マンションの場合は既に住人同士のコミュニティが形成されているので、新築よりもトラブルを予見しやすくなります。物件見学時には、以下のポイントに気を付けてみましょう。
マンション住人の印象は?

マンション住人の年齢層や服装、駐車場にある車などから、住人の傾向や雰囲気をチェック。物件見学時にエントランスや廊下で住人とすれ違ったら、挨拶をしてみるのもよいでしょう。これから長く住むマンションですから、自分たちと合いそうな雰囲気が理想です。
ゴミ置き場がきれいに使われているか?

ゴミ置き場は住人のモラルやマナーが出やすい場所なので、「ゴミ置き場の汚れや臭いがひどい」「ゴミ出しのルールが守られていない」といった状況だと、住人トラブルが発生しやすい環境と考えたほうがよさそうです。ゴミ収集日だけでなく、収集日以外のゴミ置き場の状態や、ルール違反を注意する貼り紙の有無も確かめることをおすすめします。
テレビや楽器の音、騒ぐ声などが聴こえないか?

少しくらいの生活音ならお互い様ですが、大音量や不快な音が聴こえる環境は避けたいもの。また、上階の住人が室内を歩くたびに足音が響いたり、隣の住人の会話が筒抜けになる状態なら、マンション自体の床や壁が薄い可能性もあります。騒音はマンションの苦情の中で最も多く、対策も難しいと言われています。音によるストレスを避けるために、できれば購入前に平日と土日、日中や夜間など、曜日や時間帯を変えて現地を複数回訪れ、気になる音の有無をチェックしましょう。
トラブルに関する掲示や注意文がないか?

エントランスの掲示板には、定期清掃や点検のお知らせのほかに、住人トラブルやルール違反に対する注意文などが貼られていることがあります。そのマンションで発生している問題を知る手がかりになるので、忘れずに確かめておきましょう。
廊下に私物が置かれていないか?

住戸前の廊下に放置されている傘立てや植木鉢、子どもの玩具や自転車、キックボードなどは、共用部分のマナーを守らない住人がいるサイン。置いた本人は「まあいいか」くらいの意識でも、マンション全体のイメージダウンにつながり、防犯上も好ましくありません。
隣近所に迷惑な住人はいないか?

上下左右や近隣の住戸に、いわゆる「困った人」がいないか確かめるには、マンション管理人や住人に質問するのが一番。仲介会社を通して尋ねるのもいいですが、「こちらのマンションを検討している者ですが」と断った上で住人に直接聞いても、フランクに教えてもらえたりします。また、前の持ち主が売却した理由を仲介会社に聞いてみると、近隣トラブルが浮き彫りになるケースもあります。
【防犯性】をチェック
犯罪を防ぎ、万一の緊急時にも頼れる設備やサービスなど

基本的にマンションは戸建てより防犯性が高いと言われますが、マンションを狙った侵入窃盗犯罪などもあり、油断は禁物。検討中のマンションの防犯性能については、購入前にしっかりと見定める必要があります。
基本的にマンションは戸建てより防犯性が高いと言われますが、マンションを狙った侵入窃盗犯罪などもあり、油断は禁物。検討中のマンションの防犯性能については、購入前にしっかりと見定める必要があります。
敷地内に見通しの悪い場所や、夜間に暗い場所はないか?

マンションの外周を実際に歩いてみて、出入り口が外から見えやすい場所にあるか、塀や植栽の見通しがよいかを確かめます。敷地内では、侵入者が身を潜めやすい死角がないかチェックしましょう。通路に電灯や、人が通ると自動点灯するセンサーライトがあれば夜間でも明るいため、侵入防止につながります。
エントランスはオートロックか?

エントランスにあるドアが閉まると、自動的に施錠されるオートロック。住人が外からマンションに入るときは専用の鍵や暗証番号を使って解錠します。また、知り合いや宅配業者が来たときは、住人が居室のインターホンのモニターで相手を確認した上でオートロックの解錠操作を行うため、不審者や訪問販売などのマンションへの立ち入りを防ぐことができます。マンションのオートロックは侵入対策の基本ですが、不審者が住人と一緒にドアを通過する可能性もあります。オートロックだからといって油断せず、在宅中も玄関ドアや窓を施錠しましょう。
防犯カメラが設置されているか?

人の出入りの多いエントランスやエレベーターホール、不審者の侵入経路になりやすい駐車場、駐輪場、非常階段の出入り口などに防犯カメラが設置されているか、カメラの数や向きが適切かどうか確かめましょう。
外部から目立つ位置に防犯カメラや「防犯カメラ作動中」のステッカーがあることで不審者が侵入を避けたり、万一侵入された場合にカメラの映像から犯人の特定につながる効果が期待できます。
管理人が常駐しているか?

「管理体制・規約のチェックポイントは? 」でも解説したように、管理人が常駐する常駐管理のマンションでは、常に監視の目があるため、泥棒などの不審者が侵入を避ける傾向があります。また、緊急事態には管理人が24時間体制で対応してくれるのも安心材料になります。
モニター付きインターホンはあるか?

オートロックと並んで採用されることの多いセキュリティ設備がモニター付きインターホンです。モニター付きインターホンなら、玄関ドアを開けなくても、室内モニターを通して訪問者の顔や動きを見て、不審者かどうか確かめられます。また最近では、留守中の訪問者を録画で確認できる録画機能を搭載したインターホンも増えています。空き巣は住人の不在を確かめるためにインターホンを鳴らすことがあるため、顔が録画されることを恐れて犯行を避ける効果が期待できます。
セキュリティシステムを導入しているか?

マンション内で火災やガス漏れ、侵入者を検知すると自動的に通報を行い、警備員が現場に駆け付けるものです。セキュリティシステムは、比較的規模の大きいマンションや、ハイグレードマンションで採用されることが多いです。
 まとめると…
まとめると…
購入前に必ず確かめたい! 中古マンションの見逃しやすい落とし穴

新築マンションは建物が未完成であることが多く、モデルルームやパンフレットの情報などを参考に物件を検討するしかありませんが、中古マンションの場合は建物や管理状態、住民同士のコミュニティなどを実際に見て、住みやすさをイメージしながら取捨選択することができます。ここで紹介した項目をチェックしながら、納得のいく物件を選んでくださいね。
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最終更新日 2025年10月31日
 
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