マイホーム資金をお得に借りて賢く返済! 初めてでも失敗しない住宅ローン

住宅ローンの賢い選び方

2026年4月1日 更新
住宅ローンの最新動向から、「いくら借りられるの?」「契約までの流れや必要書類は?」といった疑問を解消する情報まで、住宅ローンを借りる前に知っておきたいアレコレをご紹介。

物件選びと同じくらい、慎重に行いたい住宅ローン選び。コスト面のメリットはもちろん、返済期間中の安心や使い勝手にもこだわって、さまざまな選択肢の中から自分に合ったローンを選ぶことが成功の秘訣です。

住宅ローンは大きく分けて3つ

民間・民間+公的・公的ローンの特徴を比較

民間ローンやフラット35などのローンの種類のイメージ

住宅ローンにはさまざまな種類がありますが、大まかに「民間ローン」「民間+公的ローン」「公的ローン」の3種類に分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

民間ローン

銀行、信用金庫、住宅ローン専門会社など民間の金融機関が取り扱う住宅ローンです。金利は変動金利型から固定期間選択型、全期間固定金利型といった多彩なタイプがあり、返済プランもさまざま。幅広い選択肢の中から自分に合った商品を選べます。金融機関によっては、手数料の一部無料や期間限定の金利優遇など、独自のサービスやキャンペーンを行っている場合もあります。

民間+公的ローン

代表例は、国が運営する住宅金融支援機構と民間の金融機関が連携して提供している「フラット35」です。
フラット35は、取り扱う金融機関によって金利や手数料は異なりますが、金利タイプが全期間固定金利型で、返済期間は最長35年です。子どもの人数や住宅の質などに応じて、金利の引下げが受けられる制度も用意されています。

公的ローン

勤務先で財政貯蓄を1年以上続け、貯蓄残高50万円以上の会社員が対象の「財形住宅融資」というローンがあります。財形貯蓄残高の10倍、住宅取得価格の90%までの借入れが可能で、最高額は4,000万円。金利タイプは5年ごとに金利を見直す5年固定金利型です。当初5年の金利が民間ローンよりも比較的低い場合が多いです。
※制度内容や融資限度額は変更される場合があります。

金利タイプにはどんな種類がある?

タイプの違いで金利の安さや変動リスクが変わる

変動・固定など金利タイプのイメージ

住宅ローン選びの決め手となる「金利」。金利は主に「変動金利型」「固定期間選択型」「全期間固定金利型」の3つのタイプがあり、金利の安さや将来の金利変動リスクなどがそれぞれ異なります。
※住宅ローンの金利については、こちらで詳しく説明しています。
「住宅ローンを借りる前に知っておきたい『金利』の話」

変動金利型

変動型

その名のとおり、金利情勢の変化に伴って金利が変動するタイプ。現在は固定金利型よりも金利が低く設定されています。
一般的な変動金利型は半年ごとに金利が、5年ごとに返済額が見直されます。そのため、借入れの段階では総返済額がいくらになるか分かりません。変動金利型は、どちらかといえば家計に余裕があり、市場金利の変動に応じて機敏に対応できる人、短期間で繰り上げ返済が可能な人などにおすすめの金利タイプです。

変動金利型のメリット

・現在は3つの金利タイプの中で最も金利が低い傾向
・金利が低いと返済額が少ない

変動金利型のデメリット

・将来、金利が上昇すれば返済額が増える
・返済額が未確定なので将来の返済計画が立てにくい

固定期間選択型

固定期間選択型

借入れ当初の一定期間(3年、5年、10年など)の金利を固定するタイプ。固定期間終了後は、金利を再び固定するか変動型に変えるか選択します。固定期間選択型の金利は、変動金利型よりは高く、全期間固定金利型よりは低く設定されています。
固定期間選択型は一定期間の金利が変わらないため、教育費などの負担が大きい時期の返済計画が安定します。現在の低金利のメリットを活かしつつ金利情勢の変化に対応したい人、数年後に収入が増える見込みがある人などに向いている金利タイプといえます。

固定期間選択型のメリット

・現在は全期間固定金利型よりも金利が低い
・一定期間、固定金利なので安心して返済できる

固定期間選択型のデメリット

・現在は変動型よりも金利が高い
・固定期間終了後の返済額が未確定なので将来の返済計画が立てにくい

全期間固定金利型

全期間固定金利型

借入れ当初の金利が、完済までずっと固定される金利タイプです。ほかの金利タイプと比べると金利が高めに設定されていますが、これまで低金利環境が続いてきたため、全期間固定金利型でも従来より低い金利水準となっています。
毎月の返済額や総返済額が確定しているため、金利情勢に左右されることなく安心して返済したい人などに向いています。

全期間固定金利型のメリット

・市場の金利が上昇しても影響を受けないため安心
・返済額が確定しているので返済計画が立てやすい

全期間固定金利型のデメリット

・現在は3つの金利タイプの中で最も金利が高い
・金利が高いときに借りると、完済まで高金利が続く

返済方式にはどんな種類がある?

一般的な元利均等なら完済まで月返済額が変わらない

返済方式のイメージ

住宅ローンの返済方式は、毎月返済する元金と利息のバランスによって「元利均等返済方式」と「元金均等返済方式」の2つに分けられます。

元利均等返済方式

元利均等返済方式

一般的に広く利用されている返済方式です。毎月返済する元金と利息(金利)の合計額が一定のため、完済まで家賃のように決まった額を返済していきます。
返済当初は毎月返済額に占める利息の割合が多く、その後は徐々に元金の割合が増えていきます。

元利均等返済方式のメリット

・毎月決まった額を返済するため返済計画が立てやすい
・返済当初は元金均等返済方式より返済額が少ない

元利均等返済方式のデメリット

・元金均等返済方式より総返済額が多くなる
・借入残高の減り方が遅い

元金均等返済方式

元金均等返済方式

毎月一定額の元金と、ローン残高に応じた利息の合計額を返済していく方式です。
利息を先に払うため返済当初は元金均等返済方式よりも毎月の返済額は大きいですが、その後は利息が減って返済額も徐々に軽くなっていき、総返済額が少なくなります。

元金均等返済方式のメリット

・元利均等返済方式より総返済額が少ない
・返済額が年々減少するため将来の負担が軽い

元金均等返済方式のデメリット

・返済当初の返済額が最も大きく、負担が重い
・取り扱い金融機関が少ない

団信の保障内容は?

基本保障に加えて、がん保障など特約付きが増えている

団信のイメージ

団信(団体信用生命保険)は、住宅ローン契約者が万一死亡したり高度障害状態になったときに、ローン残高の全額が補償される制度。民間ローンでは団信への加入が必須となっており、保険料は金利に組み込まれるのが一般的です。
近年は、基本保障となる死亡・高度障害のみならず、がん保障など特約付きの団信が多く登場しており、保障の手厚さが団信選びの決め手になるケースも目立ちます。

保障の特約の主な例

・がん保障
・3大疾病保障(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)
・8大疾病保障(3大疾病+高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性髄炎)
・失業保障
・介護保障
など

保障の対象範囲は金融機関やローン商品ごとに異なり、その内容も「ローン残高の全額または一部が補償される」、「入院給付金や手術給付金が支払われる」、失業保障なら「一定期間のローン返済額を補填する」などさまざまです。
保障の対象範囲や内容の比較に加えて、以下の点にも注意しましょう。

金利の上乗せの有無

疾病保障などの特約付き団信は0.1~0.3%程度の金利が上乗せされることが多く、総返済額に影響します。

借入れ時の年齢や、持病・病歴

保障の特約によっては「借入時の年齢が50歳未満」といった年齢制限があったり、持病・病歴があると加入できない場合もあります。

保障を受けられる条件

特定の疾病になっても、保障を受けるには「診断確定時」「診断後〇カ月後」「入院が〇日以上必要」など、金融機関やローン商品ごとに条件に差があります。

加入中の保険との保障の重複

団信の保障内容と、現在加入している生命保険や医療保険などの保障内容が重複していると、保険料のムダが発生してしまいます。必要な保障を見極めて、自分に合った団信を選びましょう。

手数料などの諸費用は?

金融機関によって手数料額が異なるので注意!

ローン諸費用イメージ

住宅ローン借入時には、事務手数料(融資手数料)、保証料、印紙税、電子契約手数料、団信の保険料などの諸費用が発生します。また、返済期間中に繰り上げ返済をするなら、繰り上げ返済手数料もかかります。これらの諸費用については、金融機関やローン商品によって項目の有無や金額が異なるため、しっかりと比較・検討を行い、総合的にお得なローンを見極めましょう。各項目の内容と金額の目安は次のとおりです。

事務手数料(融資手数料)

住宅ローンの申込みや契約手続きにかかる手数料で、「定額型」と「低率型」という2つのタイプがあります。金額の目安は、定額型なら3万~5万円程度、低率型なら借入額の2.2%前後です。
定額型はメガバンクや地方銀行に多く、借入額が増えても金額が変わらない特徴があります。一方、低率型はネット銀行に多く、借入額が増えるほど金額が高くなります。

保証料

ローン保証制度を利用するための手数料です。支払い方法は「外枠方式」と「内枠方式」の2つがあり、外枠方式は借入時に全額を一括で支払い、内枠方式は金利に上乗せして毎月の返済時に支払います。
外枠方式は、借入額や借入期間によって保証料の金額が変わってきますが、借入額3,000万円、返済期間35年なら70万円前後が目安。内枠方式は、ローン金利に0.2%前後を上乗せすることが多いでしょう。
なお、ネット銀行やフラット35ではローン保証制度を利用しないため、保証料がかかりません。

繰り上げ返済手数料

ローンの返済期間中、毎月の返済額とは別に、まとまった金額を返済して元金の総額を減らす「繰り上げ返済」を行うときに発生する手数料です。
金融機関やローン商品によって、繰り上げ返済手数料が無料の場合もあれば、1万円~5万円程度がかかる場合もあります。一般的に、ネット銀行では繰り上げ返済手数料が無料のことが多いでしょう。

印紙税

住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)で、書面契約を行う場合に支払う税金です。税額は、借入額が1,000万円超~5,000万円以下なら1万円、5,000万円超~1億円以下なら印紙税は3万円です(2027年3月31日までの軽減税率※変更の可能性あり)。 なお、書面ではなく電子契約の場合、印紙税がかかりません。

電子契約手数料

住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)で、電子契約を行うと印紙税は不要ですが、代わりに電子契約手数料が発生する場合があります。金額は1万円~2万円程度です。

団体信用生命保険料

住宅ローン契約者の万一の死亡時や高度障害時に、残ったローンを完済する団体信用生命保険(団信)の保険料です。保険料は金利に含まれるのが一般的ですが、疾病保障などの特約をつけることで、金利が上乗せされる場合があります。

金融機関の使い勝手は?

相談や返済のしやすさなど、利便性を重視したい

借入れ先の金融機関イメージ

借入れ先の金融機関を選ぶときに、まず考えたいのが「実店舗型か、それともネット型か」。どちらを選ぶかで、ローンの相談環境やコスト面などが変わってきます。

実店舗型

実店舗がある金融機関イメージ

実店舗を持つ銀行、信用金庫、信用組合などの金融機関は、直接窓口で借入れの相談をしたり、ローン商品の説明を受けたりすることが可能。借入れの条件変更や借り換えといった個別相談にも柔軟に対応してもらえますが、ネット銀行よりも金利は高めです。

ネット型

ネット銀行イメージ

店舗を持たないネット銀行は、手続きがすべてオンラインで完結し、相談があればチャットやメールで問い合わせを行います。実店舗型より金利が低く、保証料や繰り上げ返済手数料が基本的に無料といったコスト面のメリットもあります。一方、対面での個別相談がない分、提出書類や審査基準が明確で機械的に判断される傾向があります。

このほか、候補に加えたい金融機関は?

金融機関を選ぶイメージ

個々の状況に応じて、借入れや返済がスムーズになる金融機関もあります。たとえば、不動産会社や住宅会社が提携する金融機関で住宅ローンを借り入れると、不動産会社が手続きを代行してくれるので楽ちんです。また、給与振込みがあるメインバンクの場合は住宅ローンの引き落とし口座へ資金を移動するための手間や手数料が不要。近所に実店舗がある金融機関なら、なにか相談事があったときにすぐに足を運べるので安心です。これらの条件に当てはまる金融機関で、条件のよいローン商品があれば、候補に加えておくことをおすすめします。

まとめると…まとめると…

安心や使い勝手もローン選びのポイントに! いろいろな角度から比較・検討して

住宅ローンを選ぶイメージ

住宅ローンは「金利の安いローン商品や金融機関」を重視して探しがちですが、借入れ時や返済期間中の安心や使い勝手を考えると、より魅力的なローン商品や金融機関が見つかることもあります。いろいろな角度から比較・検討して、納得のいく住宅ローンを選びましょう。

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最終更新日 2026年7月6日