夫婦2人の「住みづらい」を解消!子育て後の夫婦の住まいを考える

住み慣れた家を一新するなら…

2022年5月9日 更新
住み慣れた家を一新するなら…

長年、子育てをしながら住んできた家も、子どもが独立して夫婦2人の生活になると、広すぎる間取りや設備などの老朽化が気になるもの。リフォーム?建て替え?それとも住み替え?…と悩んだら、それぞれのメリット・デメリットに注目してみましょう。

子育て後の住まいの悩みとは?

家族構成やライフステージの変化がもたらす「住みづらさ」

家族構成やライフステージの変化がもたらす「住みづらさ」

国土交通省の調査によると、注文住宅・分譲戸建て住宅・分譲マンションを初めて取得した世帯主は、子育て世代にあたる30歳代が最多となっています(※)。
30歳代のときに良かれと思って選んだ間取りや設備が、10年、20年後に良いものとは限りません。家族構成やライフスタイルの変化によって、住みづらさを感じる人は少なくないようです。日常で次のような悩みを感じたら、これからの暮らしに合わせて「リフォーム」「建て替え」「住み替え」などを検討してみましょう。
※国土交通省「住宅市場動向調査報告書(2020年度)」より

・使わない部屋やスペースが増えた

子育て中は必要だった子ども部屋や、大容量のファミリークローゼット。子どもが独立した後は使うこともなく、放ったらかしの状態に…。

・夫婦2人だと家が広すぎる

たまに子どもが帰ってくる時はいいけれど、ふだんは家が広すぎると感じる。部屋から部屋へ移動したり、掃除したりするのが面倒!

・内外装や設備が古くて使いづらい

築年数の経過とともに、家のあちこちで不具合や故障が見られるように。見た目も悪くなっているので、思いきって取り替えたい!

「リフォーム」のメリット・デメリット

気になる部分だけを改修するため費用の負担が軽く、仮住まいも不要

気になる部分だけを改修するため費用の負担が軽く、仮住まいも不要

住宅環境をなるべく変えずに、必要部分のみ改修したいなら「リフォーム」がおすすめです。

・リフォームのメリットは?

今住んでいる家の良さを活かしながら、「水まわりの設備を一新したい」「バリアフリー対応にしたい」など、不満点を解消できるのがリフォームのメリット。リフォームの規模にもよりますが、一般的に建て替えや住み替えよりも安価で工期が短く、工事中も家に住むことができるため仮住まいの必要もありません。
近年人気の高い「減築リフォーム」は、使わなくなった部屋を取り払ったり、2階を撤去して平屋建てにしたりして、床面積を減らすリフォームです。床面積を減らすことで、夫婦2人の暮らしに合わせたサイズ感の家になるのはもちろん、固定資産税の節約にもなります。

・リフォームのデメリットは?

家の構造・工法によっては壁の移動や撤去が難しく、間取りの変更などに制約が生じる場合があります。また家の基礎や構造部分まで劣化が進行している場合は、大規模な補強が必要になるなど、思わぬ出費が発生する可能性も。

・工事費用や工期の目安は?

工事の内容によって費用の差が大きく、段差の解消や手すりの取り付けといった小規模リフォームなら数十万円程度ですが、大規模リフォームだと300万~1,000万円程度かかることもあります。設備の取り換え工事などは約1カ月を見ておきましょう。

「建て替え」のメリット・デメリット

夫婦2人の暮らしに合わせて新築。満足度の高い仕上がりに

夫婦2人の暮らしに合わせて新築。満足度の高い仕上がりに

家の老朽化が進み、耐震性などに不安がある場合は、建物をすべて解体して1から家づくりをする「建て替え」がおすすめです。

・建て替えのメリットは?

最大のメリットは、長年住み慣れた場所で新しい建物に住めること。気に入った間取りや設備、デザインを採用することで、今までの不満点も解消されます。特に水まわりなどの最新設備は、従来のものより使いやすさも省エネ性能も大幅にアップしているので、暮らしの満足につながります。
リフォームよりも資産価値が高い分、多額のローン借入が可能になり、税制上のメリットも多いといった点も魅力です。将来的に資産として子どもに残したり、あるいは売却したりする場合も、築年数の古いリフォーム物件よりも、建て替えした物件のほうが好まれやすいでしょう。

・建て替えのデメリットは?

リフォームよりも金銭的な負担は大きく、建築費用はもちろん、既存の建物の解体費と破棄費、仮住まいとそれにともなう引越し費用などが発生します。

・建築費用や工期の目安は?

家の大きさや内外装、設備によって1,000万円~3,000万円程度の建築費用がかかります。工事は約3カ月~6カ月です。

ちょこっとメモ!ちょこっとメモ!

希望する建て替えができない?建築基準法などの法令をチェックして失敗を防ごう

希望する建て替えができない?建築基準法などの法令をチェックして失敗を防ごう

建て替えを希望していても、法令によって建物の大きさなどに制限がかかる場合や、建て替えそのものができない場合もあります。
たとえば、道幅が4mに満たない道路に接している敷地に家を建てようとすると、4mの道幅を確保できるところまで敷地を後退させる「セットバック」が必要です。セットバックを行うと既存の建物より小さくしなければならず、希望通りの建て替えができないおそれもあります。
住宅建築にかかわる代表的な法令には、建築基準法や都市計画法があります。建て替えを検討するときは、事前に現在の法令を確認しておきましょう。

「住み替え」のメリット・デメリット

夫婦2人のライフスタイルに合わせて、立地や住宅タイプを選べる

夫婦2人のライフスタイルに合わせて、立地や住宅タイプを選べる

今住んでいる家だけでなく、環境も変えたいなら、新しい家に引っ越す「住み替え」という選択肢もあります。

・住み替えのメリット

住み替えの場合、今と違う環境に引っ越すことで、暮らしの利便性が高まるメリットがあります。
たとえば「今よりも駅近の便利な立地に住みたい」「郊外の庭付きの家で家庭菜園を楽しみたい」と思っても、リフォームや建て替えだと立地の希望は叶いませんが、住み替えなら住みたい立地を選ぶことが可能。さらに新築or中古、戸建てorマンションといった幅広い選択肢から、ライフスタイルに合わせて理想の家を選べます。費用面では、住んでいた家の売却益を新居の購入資金に充てることもできます。

・住み替えのデメリット

今住んでいる家の売却活動や、住み替え先となる家探し、引越しにともなう家財道具の整理などの手間がかかります。また人によっては、住み替え先の環境に慣れるまでストレスを感じることがあるかも知れません。

・費用や入居までの期間の目安は?

住み替え先の土地の相場、新築or中古、戸建てorマンションなど)によって費用は異なります。入居までの期間も、中古住宅や完成済みの新築住宅が見つかればすぐに入居できますが、条件に合う物件がなかなか見つからない場合もあり、ケースバイケースでしょう。

まとめると…まとめると…

これからの快適な暮らしのために、自分たちに合った方法を選択!

これからの快適な暮らしのために、自分たちに合った方法を選択!

長年住み慣れた家であっても、家族構成やライフスタイルの変化によって「ムダが多いな」「使いづらいな」と思うのは自然なこと。家のリフォームや建て替え、住み替えのどれにしようか迷ったときは、メリット・デメリットを比較して、自分たちのライフスタイルに合うのはどれかを考えてはいかがでしょうか。

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最終更新日 2024年6月17日