色褪せが心配!家庭での上手な洗濯の方法

2019年4月18日

色褪せが心配!家庭での上手な洗濯の方法

衣類には型崩れしやすいものやヨレやすいもの、洗い方を間違えると縮んでしまうものなど、さまざまな性質のものがあります。
特に、色褪せや色落ちは元に戻すことができないうえ、他の衣類に色移りする可能性もあり、できる限り避けたいトラブルです。
そこで、洗濯物が色褪せる原因や、色褪せを防ぐためのポイントなどを紹介します。

色褪せが起きる原因とは?

洗濯によって色褪せが起きる理由はさまざまですが、特に多いのが洗剤の種類や成分によるものです。
洗濯用洗剤には中性洗剤や弱アルカリ性などの種類があります。
一般的な洗濯用洗剤はアルカリ性が多く、汚れを落としやすいのが特徴ですが、汚れだけではなく衣服の色素まで分解してしまう場合があるので、取り扱いには注意しましょう。
また、漂白剤も同様に色褪せを起こす要因の1つです。洗濯用洗剤には蛍光剤や蛍光増白剤といった成分も入っていて、これらは衣服を白く見せるための染料です。
濃い色に衣類に蛍光剤や蛍光増白剤が付着すると、色が薄くなったり白っぽく見えたりしてしまいます。

色褪せしやすいタイプの衣類や素材

衣類にも色褪せしやすいタイプのものと、色褪せしにくいタイプのものがあります。
濃い色の衣服は、褪せたときの変化が分かりやすいです。また、濃い色の衣類ほど多くの染料を含ませているため、洗濯の際に染料が溶け出しやすいという特徴があります。
色が抜けるだけではなく、他の衣類に色が移ってしまう可能性もあるので気をつけましょう。

皮革や合皮、ひもがついている衣服や、刺しゅうやビーズなどの飾りがついている衣服も色がにじみ出ることがあるので、洗濯の際は注意が必要です。
綿や麻、シルクなどの天然素材を使用した衣類は、色褪せや色移りはもちろん、ヨレや型崩れも起きやすいので慎重に洗いましょう。
逆に、アクリルやポリエステル、ナイロンなどの化学素材は褪せにくいです。
天然素材を使用した衣服でも、化学素材の混紡なら色褪せをある程度防げます。

色褪せしない洗濯のポイント

洗濯物の色褪せは、洗剤の選び方や洗い方で予防できます。
色褪せが心配な衣類を洗う際は、おしゃれ着用洗剤などの中性洗剤を使いましょう。
洋服同士が擦れたり、洗濯槽にぶつかったりしないよう、洗濯ネットに入れて洗います。
裏返したうえで軽く畳んでおくと、より色褪せ防止に効果的です。
洗濯機のモードはドライモードや手洗いモードなどを選択し、できるだけ弱い水流で洗います。
洗濯機が止まったあとはそのまま放置せず、できるだけ早く干しましょう。

初めて洗濯する衣類は、事前に色落ちテストをしておくと安心です。
色落ちテストをする際は、洗剤を溶かした水かぬるま湯に衣類の目立たない部分をつけ、数分間つけ置きします。
時間がたっても生地の色が変わったり、染料が溶け出したりしなければ、洗濯機で洗っても問題ありません。

大事な洋服を色褪せから守ろう!

一度色が褪せてしまった衣類は、基本的に元の色には戻りません。お気に入りの洋服を長く楽しむためにも、洗濯の際は色褪せを予防する工夫をしましょう。