春だけじゃなく秋にも多い!花粉症の原因と対策
2017年10月27日
花粉症というと春のイメージが強いですが、春に限らず、花粉は一年を通して空気中に飛散しています。 そのため、年間を通して花粉症は起きうる症状で、春に並び秋にも花粉症のピークは訪れます。秋の花粉症は、春の花粉症とは何が違うのでしょう。秋の花粉症の予防方法や、症状が出てしまったときの対策を紹介します。
秋に起こる花粉症!原因と症状とは?
春の花粉症といえば、スギやヒノキの花粉が原因で発症するものが有名です。毎年1~3月ごろにピークを迎えます。
一方、秋の花粉症のピークは8~10月ごろ。主にブタクサやヨモギ、カナムグラなどの花粉が原因で発症します。
これらの植物は、北海道ではあまり見られない種類ですが、東北地方や関東地方には多く自生しており、繁殖力が強めで、公園や街路など市街地に自生しているものが多いのが特徴です。スギのような樹木に比べて花粉の飛散距離は短いものの、群生している場合は完全に遮断するのは困難です。
秋の花粉症のピークは、季節の変わり目と重なっていて、風邪をひきやすい時期でもあるので、くしゃみや鼻水などの症状があっても風邪との区別がつかず、自分が花粉症であることに気付かない人も多いでしょう。
秋の花粉症はどうやって予防する?
秋の花粉症対策は、基本的に春の花粉症対策と大きな違いはありません。外出時はマスクをして、少しでも花粉を吸いこむ量を減らしましょう。大量に花粉を吸いこむと、症状が悪化するおそれがあります。
また、肌寒くなってくる時期なので、外出時にアウターを着る機会も多くなります。素材はウールなど花粉を吸着しやすいものは避け、綿や化繊を中心に着てください。帰宅時は家の中へ入る前に、ブラシなどで衣服の表面をよく払いましょう。
さらに、花粉は衣服だけでなく、髪や肌の表面、鼻腔や口腔にも入りこんでいます。特に喉へ入りこんだ花粉は、そのまま放っておくと喘息や呼吸困難を起こす原因になってしまいます。花粉が気管に入りこまないよう、うがいをするだけでなく、手や顔も念入りに洗ってください。
症状が出てしまったときの対処法は?
くしゃみや鼻水、目のかゆみなど、花粉症の症状が出てしまった場合は、どのような対策をとれば良いのでしょうか。
まずは付着した花粉を洗い流すことが先決です。目を洗ったり、うがいをしたりするだけでも、症状が軽減する場合があります。
ただし、水道水で目を洗うと、眼球を傷つけてしまうおそれがあります。
目のかゆみを感じたら、薬局やドラッグストアで販売されている人工涙液を点眼しましょう。
くしゃみや鼻詰まりがひどいときには、鼻うがいも効果的です。鼻の粘膜を傷めないよう、必ず鼻うがい専用の洗浄液か生理食塩水を使いましょう。
生理食塩水はドラッグストアなどでも販売していますが、2017年現在処方箋が必要なため、自作するのがおすすめです。
塩分濃度0.9%が生理食塩水の基本ですが、自作する場合は塩分1%、100mlあたり1gが覚えやすく便利です。
また、水では無くぬるま湯だと溶けやすく、体温にも近いので温度による刺激も少なくなります。
対策をしても症状が軽減されず、日常生活に支障をきたすようであれば、早めに病院へ行き、診察を受けてください。
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