大好き!鍋料理

鍋料理のバリエーションを紹介 定番&イマドキ鍋

2017年12月25日 更新
定番&イマドキ鍋

「今晩は鍋にしようかな」と思ったら、まずはここをチェック!
定番からイマドキの鍋まで、食卓を彩る鍋料理のバリエーションを一挙紹介します。

知るほどにレパートリーが広がる?多彩な鍋料理

知るほどにレパートリーが広がる?多彩な鍋料理

決まった味付けや具材がなく、自由にアレンジが楽しめる鍋料理。
定番の鍋料理もいいですが、イマドキのアレンジを少し加えるだけでもマンネリを防ぐことができます。
調理法や鍋の素材、だし汁やスープ、薬味、締め…など、お好みで選んでみましょう。

今夜の鍋料理は…

  • 調理法を選ぶ
  • 鍋の素材を選ぶ
  • だし汁・スープを選ぶ
  • 薬味を選ぶ
  • 締めを選ぶ

調理法を選ぶ

鍋を使った調理法は主に次の4タイプ。あなたの好きな鍋料理は、どのタイプでしょうか?

水から煮る

水から煮る

具材を水または薄味のだし汁で煮る調理法。シンプルな調理法ですが、具材から旨みたっぷりのだしが出て、締めのご飯やうどんまで美味しくいただけます。具材の味付けは各自でポン酢などのタレや薬味をつけて、お好みで調節します。

定番
・水炊き ・湯豆腐 ・魚介のちり鍋 ・しゃぶしゃぶ ・常夜鍋 など

スープで煮る

スープで煮る

あらかじめ調味したスープや濃い目のだし汁で煮る調理法。煮汁にしっかりと味がついているので、取り分けた具材はタレなどにつけず、そのまま味わいます。市販の鍋スープの素を使えば、あとは具材を入れるだけなので手軽に調理できます。

定番
・寄せ鍋 ・ちゃんこ鍋 ・おでん ・カニすき ・モツ鍋 ・すき焼き(東京風)など
イマドキ
・キムチチゲ ・火鍋 ・タイスキ など

焼く

焼く

関西風のすき焼きは、すき焼き鍋に牛肉やタマネギ、しらたきを並べて砂糖や醤油を振り入れ、香ばしく焼き上げるスタイル。北海道の郷土料理であるジンギスカンは、マトンやラムといった羊肉を焼いて、その肉汁で野菜を調理して味わいます。

定番
・すき焼き(関西風) ・ジンギスカン

蒸す

蒸す

野菜や少量の水、酒などを入れた鍋に蓋をして火を加え、鍋の中の蒸気を利用して具材を加熱する新しい鍋料理。栄養や風味が抜けにくく、具材そのものの美味しさを味わえると人気です。一般的な土鍋でも調理可能ですが、肉類の脂を落とす専用すのこ付きのヘルシーな蒸し鍋、タジン鍋など、蒸し調理用の鍋もあります。

イマドキ
・野菜などの蒸し鍋

鍋の素材を選ぶ

鍋料理に欠かせない調理道具といえば「鍋」。一般的な土鍋のほかに、鉄やアルミなどの金属、ホーローなどの素材の鍋があり、それぞれに特徴があります。

土鍋定番

土鍋

水炊き、寄せ鍋、ちり鍋など、幅広い用途に使えます。火を通すとやわらかく熱が伝わり、温かさが持続しやすいため、長時間クツクツと煮込む料理、調理後に火からおろして食卓に運ぶ料理にも向いています。

鉄鍋定番

鉄鍋

浅くて底が平らなすき焼き用の鍋や、「ふるさと鍋」と呼ばれる取っ手や木蓋がついた昔ながらのタイプの深鍋があります。重いので扱いが難しい面もありますが、丈夫で熱伝導性がよく、鍋から鉄分が出るため鉄分補給にもなります。

アルミ鍋定番

アルミ鍋

うどんすき鍋、おでん鍋などでよくみられるアルミ製の鍋。鉄鍋より熱伝導性にすぐれており、丈夫で軽いメリットがありますが、酸やアルカリに弱いので注意が必要。黒ずんで変色してしまっても、リンゴの皮を煮ると元通りになります。

ホーロー鍋イマドキ

ホーロー鍋

鉄など金属素材の表面にガラスのコーティングを施したホーロー(琺瑯)鍋は、汚れや焦げ付きに強く、お手入れがカンタン。海外の人気ブランドのホーロー鍋はカラーリングやデザイン性に特徴があり、洋風の鍋などにオススメです。

だし汁・スープを選ぶ

だし汁やスープが決め手の寄せ鍋やちゃんこ鍋などは、どんな味付けにしようか迷ってしまいがち。市販の鍋スープの素を使う方法もありますが、キッチンにあるストック食材だけで次のようなだし汁やスープが作れます。

鰹節+昆布定番

鰹節+昆布

和食でおなじみの合わせだし汁。鰹節はイノシン酸、昆布はグルタミン酸の旨み成分を含み、2つの成分を合わせることで美味しさが広がります。醤油やみりんを加えて、寄せ鍋やおでん、モツ鍋のだし汁に。

味噌定番

味噌

香り高い味噌ベースの煮汁は、石狩鍋やほうとう鍋、モツ鍋などにぴったり。赤味噌はコクのある辛口に、白味噌はあっさりとした甘口に仕上がります。豆乳を加えて豆乳味噌鍋にしたり、辛みのある豆板醤やコチュジャンと合わせても。

鶏ガラスープ定番

鶏ガラスープ

すっきりとしているのにコクがある風味が特徴で、水炊き、ちゃんこ鍋などのベースに使われます。鶏ガラからだし汁を取る方法もありますが、市販の鶏ガラスープを使用しても美味しく仕上がります。

ブイヨンイマドキ

ブイヨン

仏語で「だし汁」を意味するブイヨンは、牛のスネ肉やスジ肉を煮込んだもの。ポトフなどの洋風の鍋のベースに使うだけでなく、鰹節や昆布でとった和のだし汁に加えるとコクが出て、いつもとひと味違う水炊きや寄せ鍋が楽しめます。

トマトの水煮缶イマドキ

トマトの水煮缶

トマト缶を使えば、真っ赤な見た目が食欲をそそるイタリアン鍋に。オリーブオイルとニンニクを弱火で熱して、香りが出たら鶏肉と野菜を炒め、つぶしたトマトの水煮缶を加えて弱火で煮ます。仕上げに塩、コショウで味を整えて。

豆板醤イマドキ

豆板醤

辛みの強い中国の豆味噌で、熱を加えると独特の刺激的な香りが立ちます。火鍋、坦坦鍋のほか、豆乳鍋や味噌仕立ての鍋に隠し味として加えると、ピリッとした辛みとコクが出て鍋料理の味が引き締まります。

薬味を選ぶ

具材やタレに添えて、鍋料理の味わいを引き立てる薬味の数々。数種類を用意しておくと、組み合わせのバリエーションも楽しめます。

ネギ定番

ネギ

辛みの少ない万能ネギは小口切りにして、和風や中国風の鍋に。ごまダレと相性抜群の長ネギは白髪ネギにして味わうと◎

柑橘類定番

柑橘類

柚子やすだちなど。半分に切ったものを絞ったり、皮をむいて千切りにしたものを加えたりして清々しい香りを楽しみます。

柚子コショウ定番

柚子コショウ

唐辛子と柚子の皮を刻んですり潰し、熟成させた調味料です。水炊きなど上品な薄味の鍋に添えて、刺激と香りをプラス。

紅葉おろし定番

紅葉おろし

大根に穴を開けて赤唐辛子を詰め、おろし器ですりおろして作ります。寄せ鍋やちゃんこ鍋で辛みを追加したい時に。

七味唐辛子定番

七味唐辛子

唐辛子をベースに、ケシの実、ごまなどの香辛料を調合したミックススパイス。調合する香辛料によって、風味や辛みが異なります。

ブラックペッパーイマドキ

ブラックペッパー

力強い辛みがあり、洋風の鍋や豆乳鍋との相性が抜群。ホール(粒)タイプのものをミルでひいて振りかけると、さらに刺激がアップします。

パクチーイマドキ

パクチー

エスニック系の鍋に欠かせない薬味。葉をお好みの大きさにちぎり、茎はみじん切りに。根の部分をスープに加えると美味。

粉チーズイマドキ

粉チーズ

洋風の鍋に使うのはもちろん、韓国風のキムチチゲに加えると辛みが抑えられ、マイルドなコクも追加できます。

締めを選ぶ

鍋に残っただし汁や煮汁を、最後まで余すところなく味わえるのが「締め」。ご飯やうどんが定番ですが、それ以外にもイマドキの締めが揃っています。

ご飯定番

ご飯

鍋の残りの旨みを吸った雑炊やおじやは、鍋料理を締めくくる人気メニュー。チーズを加えるとリゾット風にもなります。

うどん定番

うどん

稲庭うどんなどの細麺タイプ、きしめんに代表される太麺タイプなど、麺の太さによって汁の絡みや食感が変化します。

素麺定番

素麺

鍋にそのまま入れてやわらかく煮込み、アツアツのにゅうめんに。茹で時間が短いのも魅力的です。

中華麺イマドキ

中華麺

中華麺を直接鍋に入れてひと煮立ちさせるだけで、旨みたっぷりのラーメンが完成。器に盛っていただきます。

カッペリーニ定番

カッペリーニ

カッペリーニ(極細パスタ)を真ん中あたりで2つに折り、煮汁に投入します。洋風鍋におすすめです。

フォーイマドキ

フォー

たっぷりの熱湯で5分ほど下茹でしたフォーを、スープとともに味わいます。エスニック系鍋だけでなく、和風の鍋にも。

トックイマドキ

トック

トックは韓国の薄切り餅。荷崩れに強いため、鍋料理の締めにもってこいです。韓国風、和風、洋風の鍋などに幅広く使えます。

春雨・しらたきイマドキ

春雨・しらたき

ご飯や麺類の代わりにローカロリーの春雨やしらたきを入れると、ダイエット中でも安心のヘルシーな鍋料理の締めになります。