副業に!老後の私的年金に!ゼロから始める「不動産投資」

自分に合う投資スタイルを見つけるには?

2021年7月13日 更新
自分に合う投資スタイルを見つけるには?

不動産投資を行う上で、自分に合う投資スタイルを見つけることは重要です。他人の不動産投資の成功例をそのまま実践しても、どうもうまくいかない……。そんなときは、その投資スタイルが自分に合っていないのかも知れません。自分に合った投資スタイルを見つけるために、不動産投資の目的や予算などをクリアにしておきましょう。

不動産投資の【目的】は?

目的があやふやな状態で投資を始めるのは危険!

目的があやふやな状態で投資を始めるのは危険!

不動産投資をする目的は人それぞれですが、目的によって選ぶ物件の種類や投資スタイルも変わってきます。目的があやふやな状態で投資を始めてしまうと、失敗につながりかねないので注意が必要です。
以下、不動産投資を始める目的としてよくある例を挙げてみました。あなたの目的に近いものはどれでしょうか。参考になさってください。

・【目的】例1「大きいリターンを狙って儲けたい!」

とにかく大きく儲けたいという目的があるなら、賃料収入はもとより、将来の売却益のことも考えて物件を選ぶようにします。例えば、周辺に商業施設が建つなど開発が見込まれている立地の物件を取得し、土地の値上がりによって売却時のキャピタルゲインが期待するといった方法が挙げられます。
リターンを重視すればするほど、高利回りの物件が候補に挙がるようになりますが、一般的に高利回りの物件は「築年数が高い」「駅から遠い」といった不人気物件です。そのため空き室リスクなどが高くなるため、うまくいけば大きいリターンにつながりますが、不動産初心者にはおすすめできません。高利回りのハイリスク物件を選ぶなら、経験を積んでからにしましょう。

・【目的】例2「副収入を得て豊かに暮らしたい!」

いわゆる「サラリーマン大家さん」として本業以外の副収入を得たいという人は、賃貸ニーズの高さを重視しましょう。例えば、都市部まで好アクセスの中古ワンルームマンションなどは、入居率が安定しており、家賃相場もそれほど上下しません。また中古なら高い利回りが期待できるため、安定した賃料収入が期待できます。
すでに入居者がいる物件(オーナーチェンジ物件)であれば、入居者を新たに探す手間がなく、購入直後から賃料収入が得られます。不動産投資による収入を、本業の給料に上乗せしたいオーナーにとっては見逃せないポイントといえるでしょう。

・【目的】例3「私的年金でゆとりある老後を!」

老後の収入源として不動産投資を始める人は、現在ではなく、退職後のキャッシュフローを見据えて物件を選ぶことになります。長期にわたって所有するため、なるべく築年数の浅い物件か新築がよいでしょう。定期的なメンテナンスを欠かさず適切に管理していけば、将来の設備故障・修繕リスクの対策にもなります。
また、アパートに多い木造は法定耐用年数が22年ですが、マンションなどの鉄骨造は34年、鉄筋コンクリート造は47年と長持ちのため、長期にわたって運用したい場合に向いています。

投資を始める【年代・年齢】は?

効果的な投資スタイルは年代・年齢別で変わる

効果的な投資スタイルは年代・年齢別で変わる

不動産投資に年齢制限はないため、何歳からでも始めることができます。ただし、主なリターンが月々の賃料収入であることから、20代~30代の若い世代ほど時間を味方につけて、効果的に資産を増やしやすいとされています。
一方で、収入があり銀行から融資を受けやすい40代~50代も、大規模な不動産を購入しやすいといえるでしょう。いずれにせよ、自分の年齢が有利に働く投資スタイルを心がけたいものです。
以下は、20代から50代までの年代別におすすめの投資スタイルです。

・【年代・年齢別】20代の不動産投資

20代の不動産投資は、じっくりと時間をかけて不動産を運用できるメリットがあります。また、フットワークの軽さを活かして、さまざまな物件を見たりセミナーに参加したりすることもできるでしょう。一方で、若いため勤続年数や年収、自己資金などが少なく、銀行の融資を受けにくいのも事実。大規模な不動産に手を出すのは難しいかも知れませんが、比較的少額で入手しやすい中古の区分マンションなどからじっくりと資産形成に取り組んでみてはいかがでしょうか。

・【年代・年齢別】30代の不動産投資

20代と同様に30代も、時間を味方につけてじっくりと不動産を運用できる世代です。この頃になると結婚・出産・住宅購入といったライフイベントを経験することも多く、出費がかさみやすいため、少額で手の届きやすい中古の区分マンションなどを購入して長期間の運用を行いましょう。働きざかりで忙しい時期ですが、管理業務を委託すれば入居者を募集したり、建物を維持管理したりする手間も省けます。無理のないスタイルで資産を形成していきましょう。

・【年代・年齢別】40代の不動産投資

20代・30代の頃よりも銀行から大きな融資を受けやすくなり、複数物件を所有してリスクを分散したり、アパートやマンションの一棟所有をしたりと、投資の選択肢も増えるようになります。上記の「不動産投資の目的は?」で紹介した目的に応じて、目指す投資スタイルを実践しましょう。また、このくらいの年齢になると健康に不安を抱える人も見られるようになります。銀行が融資を検討する際、借りる人の健康状態もチェックされますので、体調管理を心がけましょう。

・【年代・年齢別】50代の不動産投資

定年が70歳に引き上げられた現在、50代は立派な“働き盛り”。とはいえ、銀行の融資可能年数は20代や30代よりも短くなるという現実があります。年齢的に、この年から新たに不動産を所有して賃料収入を得る投資スタイルはうま味が少ないので、インカムゲインよりキャピタルゲインを目的に投資スタイルに切り替えることも検討しましょう。

ちょこっとメモ!ちょこっとメモ!

不動産投資は早ければ早いほどいい?よく「若いほうが有利」と聞くけれど…

不動産投資は早ければ早いほどいい?よく「若いほうが有利」と聞くけれど…

投資用の不動産には少額で購入できるものもあるため、20代や30代の若い世代が始めやすい投資です。さらに投資において時間は大きな武器となるため、「若いほうが有利」といわれることも少なくありません。ただ、このような言葉に踊らされて、不動産投資の知識や貯金がないまま始めるのは避けたいもの。若いうちは銀行の融資条件が厳しく、思ったような融資が出ないことも多いのです。まずは焦らず、不動産投資の知識を身につけることから始めましょう。

不動産投資の【予算】は?

いくら必要?融資を受けられる金額の目安は?

いくら必要?融資を受けられる金額の目安は?

投資用物件は、築年数の古い地方の戸建てなら100万円程度で買えるものもありますが、都心の一棟マンションや一棟ビルなどは物件価格が数億にのぼることも珍しくありません。
銀行の不動産投資ローンを利用するとしても、どれくらいの融資が受けられるか気になる人も多いのではないでしょうか。融資額は、物件に対する評価や、借りる人の勤務先・勤続年数・年収・自己資金などによって変わってきますが、不動産投資が初めての人なら、年収の10倍程度までを目安に考えておくとよいでしょう(もちろん、お金があれば現金一括購入も可能です)。

まとめると…まとめると…

将来不安を乗り切る力強い支えに。不動産投資を始めてみよう

将来不安を乗り切る力強い支えに。不動産投資を始めてみよう

このコラムでは、不動産投資に関する基本的な用語や投資の種類、自分に合った投資スタイルを見つけるヒントなどを紹介しました。先行きの見えない時代を生きる私たちにとって、不動産投資による安定した収入は力強い支えになります。あなたもこの機会に、不動産投資を検討してはいかがでしょうか。