【リフォーム】築年数別にみる(バルコニー)チェックポイントと劣化を防ぐコツ

リフォーム完全マニュアル 第1回

築年数別にチェック!住宅の劣化しやすい部分とは?

  • 屋根
  • 外壁
  • バルコニー
  • 水まわり
  • 床
  • 外まわり

バルコニー

居住空間と接している場所でありながら、外に面していることから何かと不具合が起きやすいバルコニー。普段から目にする機会が多いだけに、トラブルがあれば、すぐに気付く場合が多いようです。

バルコニーで発生する不具合は、構造的に、自分で対処するのが難しいケースがほとんどです。不具合に気付いたら自己流で対処せずに、専門家に相談しましょう。

バルコニー

築年数別に見る「バルコニー」の劣化ポイント

築10年未満
排水口周りが詰まっていないか、破損していないかをチェック。特に台風や大雨の後は注意して見ておく。
築10年以上
バルコニー周りの防水が劣化する頃なので、築10年を目安に防水工事を行うと良い。木部や鉄部に傷みがないかも点検。
築20年以上
バルコニーと家の間に隙間が出来たり、傾いたりしているようならすぐに専門家に相談する。木部と鉄部も劣化している可能性があるため、補修もしくはバルコニーごと交換をする。

※築年数別に見る劣化事情は、住まいの周辺環境や施工の品質によって大きく変化する可能性があります。

「バルコニー」のチェックポイントはこちら!

  • 排水口付近にトラブルが発生していないか
  • 家との間に隙間ができていないか
  • 防水の補修

<解説と解決方法>

排水口付近にトラブルが発生していないか
ただでさえゴミやホコリなどが詰まりやすい排水口(ドレーン)は、その形状から防水が切れやすく、思わぬところから雨水が住宅を浸食する可能性があります。
また、水切れが悪く、バルコニーの床に水が溜まるようであれば、床の下地から水勾配を調整する必要があるでしょう。排水口を大きいものと取り替えて排水を促すといった方法もあります。
いずれの対処方法であっても専門家への相談が不可欠ですが、日ごろから排水口付近を掃除することも大切です。
家との間に隙間ができていないか
排水口付近と同じく、バルコニーで起きやすいトラブルの一つが、バルコニーと家との間に発生する隙間(亀裂)です。隙間から雨水が入り込むと腐食が起こりやすくなり、住宅の寿命に関わる問題となります。
このトラブルの原因は、地盤沈下によって建物を支えている柱が下がり、バルコニーとの間に隙間が出来たことが挙げられるでしょう。構造的な欠陥であることも考えられますから、専門家によるチェックが必要です。
防水の補修
一般的な住宅のバルコニーは、FRP防水やシート防水などが施されていますが、これらの防水材は10年を過ぎると劣化が避けられないため、改めて防水の補修が必要です。

「バルコニー」の劣化を防ぐコツ

とにかく排水口周りのトラブルを防ぐために、こまめにゴミやホコリ、落ち葉などを掃除することが第一。バルコニーの床部分はもちろんですが、排水口内部も、手が届く範囲はゴミなどを取り除きましょう。梅雨時や台風のシーズンになると、バルコニーに溜まったゴミが一気に排水口に流れ込みます。そうなる前に、日ごろから対処しておきましょう。

バルコニーガーデナーは気を付けて!
最近では、バルコニーで野菜づくりなどを楽しむ人が増えていますが、バルコニーガーデニングは落ち葉や砂などが床に溜まりがちで、排水口周りのトラブルが起きやすくなってしまいます。植物のお手入れとともに、バルコニーの掃除を行うようにしましょう。
手すりの汚れも忘れずに
手すりにホコリや汚れがついたままになっていると、雨とともに壁面に流れ落ちて筋状の黒ずみになることも。バルコニーを掃除する時は、固く絞った濡れ雑巾で手すりの汚れを拭き取ってください。
専門家に第三者の立場から住宅を診断してもらう方法もあります。
中古住宅の住宅診断(ホームインスペクション)とは?

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