1. 住まいの情報ナビ
  2. 趣味やライフスタイル
  3. 世界の料理と食文化
  4. 各国の代表的な料理(1)~アジア・オセアニア・北米・中南米
世界の料理と食文化

各国の代表的な料理(1)~アジア・オセアニア・北米・中南米

2020年6月9日 更新
各国の代表的な料理(1)~アジア・オセアニア・北米・中南米

世界の国々では、どんな料理を食べているのでしょうか。ここではアジア、オセアニア、北米、中南米の地域から、各国の代表的な料理や食文化を紹介します。

このページの見どころ!!このページの見どころ!!

アジア

中国(中華人民共和国)

国土が広く、地域によって気候風土も異なる中国では、それぞれの地域で特徴ある料理が発展してきました。
一般的に、北京などの北方の料理は塩辛く、麺類などが豊富。海側の上海料理、南方の広東料理は魚介をふんだんに使い、甘口に仕上げています。また内陸部の四川などでは、香辛料を使った辛い料理が好まれています。

代表的な料理

北京ダック

北京ダック

中国の宮廷料理である北京料理の代表的な料理。水飴を塗ったアヒルをオーブンで焼き上げ、パリパリの皮を味わいます。

点心

広東料理の一つで、餃子やシュウマイ、麺やおかゆなどさまざまな種類があります。お茶を飲みながら点心を食べることを「飲茶」といいます。

タイ(タイ王国)

タイの料理は、香辛料やハーブ、トウガラシを使い、辛さの中に酸味や甘味が感じられるのが特徴。隣接するミャンマーの影響が濃い北部料理、塩辛い味付けの東北部料理、タイ料理の中でもひときわ辛くて魚介豊富な南部料理、中国系の影響が強い中央部料理など、地域によって味わいもさまざまです。

代表的な料理

トム・ヤム・クン

トム・ヤム・クン

世界三大スープの一つに挙げられる、エビ入りの辛くて酸っぱいスープ。エビからだしをとり、ハーブやナンプラー、トウガラシなどで味付けをします。

カレー

現地ではゲーン(汁もの)と呼ばれ、複数のトウガラシをベースに、ナンプラーなどの調味料やハーブを使って作られます。ココナッツミルクを使ったグリーンカレー、イスラム風のマッサマンカレーなどは日本でも人気。

マレーシア

人口の約7割がマレー系、約2割が中国系、約1割がインド系という多民族国家のマレーシア。そのため料理もそれぞれの民族の文化を反映しており、ココナッツミルクや香辛料をよく使うマレー系料理、肉や魚の炒め物が多い中国風料理、スパイシーなインド料理など多彩な味が楽しめます。

代表的な料理

サテー

サテー

スパイス入りのソースで下味をつけた鶏肉や牛肉を串に刺して炭火で焼いた料理。甘辛いピーナッツソースなどをつけて食べます。

ニョニャ料理

中国風料理とマレー系料理が混ざり合ってできた料理で、ココナッツミルクや香辛料、中国醤油などを使った辛めの味付けが特徴。「ニョニャ」とは元々マレー系の男性と結婚した中国系の女性のことを指します。

インド(インド共和国)

日本で「カレー」と呼ばれるインドの煮込み料理は、複数の香辛料を混ぜ合わせて作るのが特徴。ちなみに現地ではカレーという料理名は使わず、家庭や地域によって味付けもさまざまです。また、インドではヒンドゥー教の教えにより肉類を食べないベジタリアンが多く、豆や野菜、乳製品、ナッツなどを使った料理が多彩です。

代表的な料理

ターリー

ターリー

金属製の丸いお盆の上に、カレーやパンなどを並べたインドの定食料理。「ターリー」とは元々、お盆そのものを指す言葉。

インドのパン

アーターという全粒の小麦粉でつくったチャパティ、チャパティを油で揚げたプーリー、発酵させた小麦粉の生地を焼き上げるナンなどがあります。パンを食べるのは主にインド北部で、南部ではご飯を食べます。

オセアニア

オーストラリア(オーストラリア連邦)

移民の国のオーストラリアでは、人口の大半を占めるヨーロッパ系のほかに、アジア系、中東系など各国料理のレストランがみられます。牧畜業が盛んなため羊、牛、鶏などの肉類がよく食べられていますが、最近では健康志向の高まりからロブスター、カニ、カキといった魚介も人気です。

代表的な料理

ミートパイ

ミートパイ

オーストラリアで古くから親しまれてきた庶民の味。ひき肉と野菜をグレービーソースとともに焼き上げたものが伝統的なスタイル。

カンガルー肉の料理

先住民であるアボリジニの伝統的な食材「ブッシュタッカー」の一つ。ステーキにしたり、尾の部分を煮込んでシチューにしたりして味わいます。

パプアニューギニア(パプアニューギニア独立国)

600以上の島からなるパプアニューギニア。首都のポートモレスビーでは都会の景色が広がる一方、国の大部分は開発が進んでおらず、さまざまな先住民族が独自の生活を行っています。先住民族の伝統的な主食は、サツマイモやタロイモなどのイモ類や、サゴヤシと呼ばれるヤシの木の幹からとったデンプンを茹でたサクサクなどがあります。

代表的な料理

ムームー

ムームー

オセアニアの島々では伝統的に、土に穴を掘り、焼けた石で食材を蒸し焼きにする食文化があります。パプアニューギニアの蒸し焼き料理はムームーと呼ばれ、芋や肉にココナッツミルクをかけてバナナの葉で包み、土を乗せて調理します。

北米

アメリカ(アメリカ合衆国)

世界各地の食文化が混ざり合って発展してきたアメリカ料理。北部のニューイングランド地方はイギリスや先住民の料理を受け継いでおり、南部のルイジアナ州ではフランスやスペイン、大西洋沿岸のローカントリーではアフリカなどの影響が濃いなど、地域ごとに特徴があります。

代表的な料理

ハンバーガー

ハンバーガー

ヨーロッパから持ち込まれたハンバーグをパンにはさんだもの。早く簡単に食べられる「ファーストフード」の代表として世界中に広まりました。

ジャンバラヤ

スペイン料理のパエリアをルーツに持つとされる、ルイジアナ州名物料理。玉ねぎ、オクラなどの野菜や肉と一緒に米を炒め、たっぷりの香辛料で味付けします。

中南米

メキシコ(メキシコ合衆国)

トウモロコシやトマト、ニンニクなどの野菜を多く使うメキシコ料理。特にトウモロコシの粉を薄く延ばして焼いたパンのトルティーヤは、メキシコ人に親しまれている主食です。トルティーヤは肉などの具をはさんだり、細く切って揚げたり、ソースで煮たりするなど多彩な調理法があります。

代表的な料理

タコス

タコス

トルティーヤに、肉や野菜、チーズなどの具をはさんだもの。そのまま食べるか、トウガラシ入りのソースをつけて食べます。

モレ

モレとは、メキシコ料理で使用するソースや、ソースを使った料理のこと。モレはトウガラシやナッツ、チョコレートなどを組み合わせて作るため、日本では「メキシコのチョコレートソース」として紹介されることも。

ジャマイカ

カリブ海に浮かぶ島国のジャマイカは、かつてイギリス統治下にあった歴史的な背景から、イギリスやインド、中国、アフリカなどの国や地域の食文化が混ざり合った料理がみられます。食事の中心となる食材はサツマイモやキャッサバなどのイモ類ですが、稲作も行われているため米もよく食べられます。また、魚介を使った料理も豊富です。

代表的な料理

アキーアンドソルトフィッシュ

アキーアンドソルトフィッシュ

アキーという果物と塩ダラを炒めた料理。アキーは卵の白身に似たプルッとした食感が特徴です。

ジャークチキン

香辛料やハーブで下味をつけた鶏肉を、ドラム缶にのせた焼き網で一気に焼き上げるグリル料理。

ブラジル(ブラジル連邦共和国)

南米大陸の約半分を占める国土に、アマゾンの熱帯雨林やブラジル高原が広がるブラジル。北部のアマゾン川流域ではマンジョーカというイモや果物を多用する料理が多く、東部は「バイーヤ料理」というポルトガルとアフリカの影響を受けた料理が、ヨーロッパからの移住者が多い南部は小麦粉を使った料理が親しまれています。

代表的な料理

フェイジョアーダ

フェイジョアーダ

「バイーヤ料理」の一つであるフェイジョアーダは、黒い豆と牛肉の煮込み料理。ブラジルの国民食として人気があります。

シェラスコ

牛や豚の肉のかたまりを串に刺して炭火で焼いた肉料理。玉ねぎをベースに、みじん切りのトマトや酢を混ぜたソースをつけて味わいます。

ペルー(ペルー共和国)

南米大陸の北西部に位置するペルーでは、昔からアンデス高地の気候を利用してジャガイモやトウモロコシ、トマトなどの野菜の栽培が行われてきました。これらの野菜を使った先住民の伝統的な料理に、スペインなどヨーロッパやアフリカ、アジアの国々の食文化が混ざり合っているのがペルー料理の特徴です。

代表的な料理

ロモ・サルタード

ロモ・サルタード

中国料理の影響を受けた料理の一つで、揚げたジャガイモと牛肉、玉ねぎ、トマトを炒め合わせ、白ご飯を添えたもの。

セビーチェ

太平洋に接する沿岸部では魚介もよく食べます。生の魚介をトウガラシやレモン汁で和えたセビーチェは、ペルーの代表的な魚介料理。

  1. 住まいの情報ナビ
  2. 趣味やライフスタイル
  3. 世界の料理と食文化
  4. 各国の代表的な料理(1)~アジア・オセアニア・北米・中南米