2016年9月27日 更新
子どもにスマートフォンやパソコンを持たせて、そのまま放置していませんか? インターネットやSNSのトラブルから子どもを守るためには、インターネットに接続する時間、場所、ゲームやアプリの制限など、各家庭でのルールづくりが必要です。
ルールというと堅苦しいイメージがあるかも知れませんが、ルールを守ることで自分をコントロールしやすくなり、インターネットやSNSと程よい距離をとって利用できるようになります。参考として、他の家庭のルールを紹介しますので、ぜひご家庭のルールづくりに役立ててください。
家庭や子どもの状況にもよりますが、子どものインターネット利用時間は1日1~2時間以内が目安。睡眠や勉強などの時間を妨げないように、「夜10時以降はスマホの電源を切る」「食事中や勉強中はスマホをリビングに置いておく」といったルールもあるとよいでしょう。
知らずに違法なWEBサイトにアクセスしてしまったり、請求メールが来たりするなどトラブルが起きた時に、子どもが1人で抱え込まないようにする配慮が必要。日頃から家族で会話をするなどして、相談しやすい雰囲気をつくっておきましょう。
ゲームやアプリに夢中になっていると、いつの間にか通信料やアイテム課金などがかさみ、思わぬ金額になることも。「ゲームの課金はしない(あるいは●●円まで)」といったルールづくりだけでなく、中学生や高校生であれば毎月のインターネットの料金明細を見せて、どれくらいお金がかかったかチェックさせるのもよいでしょう。
「インターネットはリビングにあるパソコンを使う」「子ども部屋にスマートフォンを持ち込まない」など。保護者の目が届く場所なら、なにかトラブルが起こった場合でも、すぐに相談できます。
「パスワードを他人に教えない」といった基本的なルールはもちろん、一部のアプリや端末の電話帳情報・位置情報(GPS)の収集を無効にするなど、設定をチェックして個人情報が流出しないようにします。
調べものなどでよく使うWEBサイトをブックマークして、その中から閲覧したり、アプリをダウンロードする前に保護者に相談したりすると安心。フィルタリング(※)をすれば、子どもに悪影響を及ぼすサイトなどへのアクセスをブロックできます。
※フィルタリングについては「インターネット・SNSを楽しく安全に利用するために」で詳しく紹介します。
文字情報のやりとりが中心のインターネットでは、ちょっとした表現から誤解が生じてケンカやトラブルに発展することもあります。そのため「誹謗中傷をしない」などの約束事があるとよいでしょう。
不特定多数の人とのやりとりが、詐欺や誘い出しなどの犯罪を招くおそれもあります。「アドレス帳や電話帳に登録していない人とやりとりをしない」など、メールやメッセージを送る相手を制限していると安心です。
「試験中はスマホを保護者に預ける」
「成績が下がったらインターネットは禁止」「LINEは基本的に家族と部活の連絡だけに使う」
など、子どもの状況に応じて独自のルールをつくっている家庭もあります。
子どもがきちんと守れるルールは、厳しすぎても甘すぎてもいけません。ルールづくりで気を付けたいポイントは次のとおりです。
スマートフォンを購入した時など、インターネットを始める最初の段階でルールを決めるのが理想ですが、もしも既に利用している場合でも、利用方法を見直しながらルールをつくっていきましょう。
どちらかが一方的にルールを押し付けるのではなく、お互いに納得できるルールをつくりましょう。
ルールを実践してみて、難しいことや問題点があればルールを見直しましょう。
家族の目につくリビングなどに貼っておくことで、ルールを守る意識が高まります。
「1ヵ月間スマートフォンを没収」など、あらかじめペナルティを決めておきましょう。
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