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2016年9月27日 更新

ステップ2 SNS基礎知識編 SNSとの上手な付き合い方とは

SNSはインターネット上のサービスの一つですので、基本的なルールやマナーは「インターネットとの上手な付き合い方とは」と同じです。それに加えて、インターネット上でコミュニケーションする時に必要な決まり事を学んでいきましょう。

SNSのメリット・デメリットは?

SNSを利用すれば、家族や友人と簡単に連絡をとったり新しい友達を見つけたりするだけでなく、不特定多数の人々がSNS上に投稿した文章などを見て、いろいろな考えや意見を知り、自分の世界を広げていくこともできます。
けれども一方で、SNSによって苦手な人との付き合いを断ち切れなくなるケースや、友達からのメッセージの返信に追われて自分の時間が持てないなど、SNSの人間関係をストレスに感じる人もいます。特に子どもの場合、友達との関係を重視するあまり1日のうち何時間もSNSに時間をとられて睡眠や勉強の時間が減り、健康や成績に影響を及ぼすおそれも指摘されています。
さらにSNS上に投稿した自分の発言は不特定多数の人の目に触れるため、発言によっては個人情報の流出や炎上(※)のリスクもない訳ではありません。

※炎上とは
インターネット上の特定の書き込みに対して、それに反発した大勢の人から非難や中傷のコメントが殺到すること。

メリット デメリット
  • ・ちょっとした連絡手段として使える
  • ・知り合いや、世界中の人とコミュニケーションができる
  • ・新しい友達が見つかることもある
  • ・趣味の広がりや情報収集に役立つ
  • ・さまざまな人の考えや意見に触れる機会が得られる
  • ・リアル社会の人間関係がSNSでも続いてしまう
  • ・書き込みがキッカケで人間関係のトラブルに発展することも
  • ・個人情報流出や、悪意のある大人からの誘い出しのリスク
  • ・ゲームの課金など金銭にまつわるトラブル
  • ・長時間利用すると健康を害したり、成績に影響が出るおそれも

保護者から子どもに伝える、SNS利用時の注意点

登録は慎重に

SNSに登録する時は、必ず「利用規約」に目を通しておきましょう。利用規約に使われている用語は専門的で難しい場合が多いので、まずは保護者が読んで、子どもにわかりやすく説明するとベター。
また、ほとんどのSNSでは、利用者の年齢制限や、年齢によって使える機能に一部制限などを設けています。子どもをねらった犯罪などを防ぐためにも、年齢に応じた利用方法を守るように徹底させましょう。

公開する内容を制限する

SNSの多くは、投稿した文章や写真を特定の仲間だけに公開するか、あるいは不特定多数の人にも公開するか、自分で選んで設定できるようになっています。SNS初心者の子どもなら、できれば最初のうちは「友達以外は非公開」にするなど公開を制限しておいて、慣れてきたら保護者と相談しながら、必要に応じて設定を変えていくとよいでしょう。

文章や写真を投稿する前に

投稿ボタンを押せば、文章や写真は全世界に向けて公開されます。もしも誤った情報や個人情報、誰かを傷つけるような発言を投稿してしまうと、その情報が原因でトラブルに発展する可能性もあります。
ですから文章や写真などを投稿する前には、必ずそれが不特定多数の人が見てもよいものかどうか考えるように注意させましょう。小学生であれば、投稿前に保護者がチェックするのもおすすめです。

友達のプライバシーや個人情報も守る

友達との写真や、友達のことを日記に書いてSNSにのせたい場合は、その友達の了解を得てから投稿するのがマナー。もしかしたら友達は、インターネット上に写真や自分の写真や情報がのることを望んでいないかも知れません。
もちろん、友達の本名、電話番号、メールアドレス、住所、学校名など、個人の特定につながる情報を書き込むのもNGです。子どもとその友達の安全を守るために、個人情報の保護を徹底させましょう。

トラブルを招く発言とは

SNSに書き込んだ自分の発言に対して、たくさんの人からコメントや「いいね!」の声が挙がれば嬉しくなるのは当然のことです。けれども、ウケをねらって大げさなことを書き込んだり、嘘やデマ、反社会的な行為(未成年者の飲酒・喫煙など)をアピールするような写真を投稿したりすると、非難が集中して炎上に発展する可能性もあります。
同様に、特定のお店や、マンガやテレビ番組といった作品への誹謗中傷も避けるべきです。誰でも、自分の好きなものを否定されるのはイヤなもの。SNSで炎上やケンカを防ぐために、トラブルを引き起こすような発言を控えるよう注意させましょう。

メッセージやチャットの止め時

友達とのメッセージやチャットのやりとりが長々と続いて、食事中や就寝時間までスマートフォンが手放せない子どももいます。「自分が止めると仲間外れにされるのではないか」と心配するあまり、止めたくても止められないケースもあるようです。
そうならないためにも、「食事中はスマホ禁止」「夜10時になったらスマホの電源を切る」など、家庭でルールを決めておくとよいでしょう(※)。本当の友達なら、「家の決まりだから、また明日ね」と切り上げても、仲間外れにはしないはずです。

※家庭でのルールづくりについては「親子でつくろう!インターネット・SNSのルール」で詳しく紹介します。

知らない人からの誘い出しに注意

SNSでは、リアル社会で会ったことのない人と知り合う可能性もあります。中には子ども(特に女子)に接触する目的で、大人の男性がSNS上で同世代の女子を装って誘い出すケースもあります。
そのため、どんなにメッセージやチャットで仲良くなって「直接会おう」と言われても、決して会わないこと。万一、悪意のある大人と接触して子どもが傷つくことがないように、誘い出しの危険について子どもと話し合っておきましょう。

ゲームは「すべて無料」ではありません

SNSでできるゲームのことを「ソーシャルゲーム」といいます。ソーシャルゲームには無料でダウンロードできるものも多いのですが、一定期間が経過したら有料になる場合や、途中でアイテムを購入しなければ先に進めないなど、どこかで課金が発生する場合がほとんどです。例え課金がなくても長時間プレイすることで多額の通信費がかかるなど、「決して無料ではない」ことを伝えておきましょう。