知らずに取り付けると不満の元に?エアコンを設置するときの注意点

2023年6月7日

住まいの空調設備の中で、最も多く使用されている壁掛けエアコン。夏や冬には欠かせないものですが、取り付ける場所などによっては、冷暖房の効率が悪くなったり、ご近所トラブルの引き金になったりと、暮らしの不満につながりやすいことをご存じでしょうか。
今回は、新しい家にエアコンの室内機と室外機を取り付ける際に注意したいポイントを紹介します。

室内機を設置するときの注意点

・基本の設置場所は?
一般的なエアコンの室内機は、エアコン専用コンセントの近く(コンセントに室内機のプラグが届く距離)の配管穴より高い位置に、天井や左右の壁、カーテンレールから5㎝以上離して設置します。
エアコンの機種ごとにサイズや設置の条件が異なるので、設置したい場所に購入予定の機種が取り付けられるかどうか、確認しておきましょう。

・エアコン効率UPのポイント
エアコンは室内の熱を取り込んで外へと排出するため、外気の影響を受けやすい窓の近くに室内機を設置すると、効率的に快適な室温をキープできます。
また、エアコンの送風が部屋全体にいきわたりやすい場所を選ぶことも大切。長方形の部屋なら、短辺の壁に室内機を取り付けるのがおすすめです。

・室内機と扉が接触しない場所に
室内機の設置場所によっては、部屋の出入口やクローゼットを開けたときに扉がぶつかってしまうことも。設置したい場所の近くに扉があるときは、扉の開閉を考慮して場所を決めましょう。

室外機を設置するときの注意点

・基本の設置場所は?
エアコンの室外機は、水平に取り付けが可能で、雨や直射日光が当たらない風通しのよい場所に設置します。
室外機のまわりに壁などの障害物があると、通風路が塞がれて冷暖房効率が落ちてしまうため、なるべく周囲のスペースを広くとることが理想的。もしも近くに障害物があるときは、最低でも背面から5㎝以上、側面から10㎝以上離し、前面も20㎝以上のスペースを確保しましょう。

・建物の美観を損なわない配慮を
家の外観を眺めたときに、室外機や配管が目立ってしまうとゴチャゴチャした印象になりがちなので、玄関や道路からなるべく見えにくい場所に設置しましょう。
また、配管の化粧カバーを外壁と同系色にすると、目立ちにくく、見た目がスッキリとします。

・吹出口からの熱風・冷風に注意
吹出口からの熱風や冷風が通路に吹き込んだり、植物に当たって枯らしてしまったりすることがないように、吹出口の向きにも注意しましょう。
スペースの都合などで、どうしても室外機を動かせない場合は、風向調整板(ルーバー)を取り付けて風向きを変えることもできます。

・お隣さんへの気配りもお忘れなく
都市部の住宅密集地などでは、周囲の建物との距離が近く、室外機の設置場所によっては音や振動が隣近所の迷惑になることもあります。
トラブルを避けるために、お隣さんに近い場所への設置は避けるか、フェンスを取り付けたり、防振ゴムを使用したりする対策を行いましょう。

事前の検討と相談が大切です

暮らしに必要なエアコンは、いつでも気持ちよく使いたいもの。後になって「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないよう、しっかりと検討し、分からないことがあれば住宅会社や設置業者に相談しましょう。


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