【専門家監修】中古マンションを購入!メリットとデメリットは?

2019年9月8日

マンションを購入する際、新築にするか中古にするかは、重要なポイントとなります。中古マンションの場合、気に入った立地や間取りの物件を見つけても、古いイメージがあって購入を迷うという人もいるのではないでしょうか。そこで、ここでは、新築マンションと比べ、中古マンションを購入するメリットやデメリットについて解説していきます。

中古マンションに住むことにメリットはあるの?

中古マンションを購入する大きなメリットは、安く購入できることでしょう。一般的に、中古マンションは新築マンションよりも安い価格で販売されています。また、売主が個人の場合は、消費税も課されません。新築のマンションでも消費税は建物部分にのみかかりますが、マンションは非常に高額ですので、消費税を支払う必要がなければそれだけで数十万円から百万円単位の違いが生まれます。さらに、新築マンションでは負担する必要がある修繕積立基金などの費用も支払う必要がありません。

また、新築マンションは着工前や建築中に販売されることがほとんどで、建物が完成していない段階で契約を結ぶことが一般的です。そのため、実際に入居して生活を始めてから「こんなはずではなかった」と思うケースがしばしば起こります。しかし、中古マンションはすでに完成していますので、日当たりや眺望はどうか、マンションの共有部分はきれいに保たれているかといったことを実際に確かめられます。実際の様子をよく見られるため生活イメージがつかみやすく、入居後にミスマッチが起こる可能性がほとんどありません。

住居を購入するときは、住宅そのものだけでなく近隣にどのような人が住んでいるかを知っておくことも重要なポイントとなります。賃貸とは異なり、住居をいったん購入すると簡単に引っ越すことは難しく、基本的にはそこに住み続けることになるためです。中古マンションであれば、ほかの部屋にはすでに住んでいる人がいます。そのため、契約前に近隣住民の様子を知ることが可能です。もし、隣からの騒音などなにか問題がありそうであれば、購入をとりやめることもできるでしょう。また、快適なマンション生活を送るためには、管理組合が適切に機能していることも大切です。契約前に、管理組合の状況を知ることができるのも大きなメリットでしょう。

中古マンションを選ぶデメリットとは?

反対に、中古マンションの購入には、いくつかデメリットもあります。たとえば、当然のことですが、建物や設備が最新でない点です。リノベーションして新しいものに代わっていればあまり問題はありませんが、お風呂場やキッチンなどの設備は特に古さを感じやすく、築年数によっては使いづらいこともあるでしょう。古い部屋や住宅設備を自分でリフォーム、リノベーションすることは可能ですが、構造上の問題などから制約がかかるケースもあります。設置を希望した設備がつけられないということもあるでしょう。
部屋をリフォームできたとしても、建物そのものが経年とともに劣化していくことは避けられません。そのため、築年数が古ければ古いほど建物全体の修繕やメンテナンスに費用が多くかかる点もデメリットです。場合によっては修繕積立金が不足することも十分あり得ます。

また、新築マンションを購入したときは条件を満たせば固定資産税の軽減措置を受けられますが、一定期間を経過した中古マンションの購入の場合は受けられません。また、不動産取得税の軽減措置も新築に比べると金額も小さなものになり、古いマンションの場合には軽減措置自体がなくなってしまいます。一方、住宅ローン控除などは、耐震基準など条件を満たせば中古マンションでも受けられます。

新築マンションのメリットも見てみよう

それでは、新築マンションを購入するときの、具体的なメリットも見ていきましょう。まず、これまで誰も住んでいませんので、床も天井も設備もすべてが新しく、きれいな状態である点が挙げられます。最新の機能を備えた住宅設備が整っている点もメリットです。たとえば、キッチンにはビルドインタイプの食器洗浄乾燥機やディスポーザーが、お風呂場には浴室暖房乾燥機やミストサウナが標準で設置されているといったケースは多いでしょう。新しいため、壊れても保証期間内だったり、すぐに修繕費用が必要になるといった心配もほとんどありません。

また、マンションの間取りはすべて同じということはほとんどなく、通常はさまざまなタイプが用意されているものです。そのため、新築マンションを購入するときは、さまざまな間取りのなかから気にいったものを選ぶことができます。何階にある部屋にするかも選べるでしょう。オプションでさらに高機能な住宅設備を選べるケースもあります。一方、中古マンションは売りに出されている部屋からしか選べませんので、あまり選択肢は多くありません。そのため、気に入った間取りでないこともあるでしょう。

車を所有している人は、マンションに引っ越したときに駐車場も確保する必要があります。新築で入居するのであれば、マンションの駐車スペースを確保しやすいでしょう。駐車場の利用ルールにもよりますが、中古マンションの場合は、駐車スペースに空きがなく、ほかの場所で借りなければいけないということがしばしば起こります。
また、新築マンションの場合には、適用条件を満たしていれば、住宅ローン控除や不動産取得税のほか、固定資産税の軽減措置などは中古よりもはるかに有利な条件で受けることも可能です。

新築マンションにもデメリットはある

新築マンションにも、いくつかのデメリットがあります。まずは、購入価格が高いことが挙げられるでしょう。そのうち、建物部分には消費税も加算されます。しかも、高額な価格で購入してすぐに中古マンションとして売り出した場合には、購入直後でも価格が大きく下落することも珍しくありません。もうひとつの大きなデメリットは、部屋の様子を実物ではなく図面やモデルルームでしか確認できない点です。間取り図などではなかなか気づけない問題点が隠れていることもあります。想像以上に日当たりが悪かった、眺望がよくなかった、周辺の環境が悪かったなど、生活を始めてから不満が出てくることもあるでしょう。

マンションを健全に維持し、住民が快適に暮らせるようにするためには、共用スペースの清掃や定期的なメンテナンス、修繕といった適切な管理が欠かせません。しかし、新築マンションは入居者全員が新しい生活をゼロから始めることになるので、マンションの管理組合のメンバーや考え方、管理体制がどうなるかは未知数です。この点も、デメリットといえるでしょう。

中古マンション購入なら築年数に注目

新築マンションにも中古マンションにも、それぞれメリットとデメリットがあります。中古マンションは、安いだけでなく、実際の建物や部屋のなかを見ることができ、近隣住民や周辺の様子も確かめられるという点が大きなメリットです。ただし、建物が古すぎるとメンテナンスや修繕が大変ですので、中古マンションを購入するなら築年数に注目して選びましょう。

執筆者プロフィール

中山 聡様

中山 聡
中山 聡(一級建築士、不動産鑑定士)
富山県生まれ。東京大学医学部を卒業後、三井住友信託銀行、近畿大学工学部、株式会社アイディーユー、早稲田大学大学院ファイナンス研究科招聘研究員、チームラボ株式会社等にて、インターネットで不動産取引ができる環境づくりを中心に、研究開発室長、経営監査部長として事業開発、M&A、事業会社管理に携わる。
現在、わくわく法人rea東海北陸不動産鑑定・建築スタジオ株式会社代表取締役。空き家管理のNPO法人空き家管理サービスあじさい理事。執筆・著書に、『闘う!空き家術(週刊住宅新聞社)』『新訂 闘う!空き家術(プラチナ出版)』『空き家管理ビジネスがわかる本(同文館出版DO BOOKS)』『ビジネス図解 不動産のしくみがわかる本(同)』『はじめてでもわかる不動産金融工学(雑誌「ルクラ」連載)』『不動産カウンセリング実務必携(日本不動産カウンセラー協会刊・共著)』などがある。

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