2015年7月10日 更新
ストレスの感じ方には個人差があり、同じような状況でもストレスを感じやすい人もいれば、あまり感じない人もいます。
その時の体調などでストレスの感じやすさも変わってきますが、一般的に、次のような性格や思考法の人はストレスを溜めやすいとされています。
ストレスを溜めない思考法の基本は、物事をポジティブ(前向き)にとらえることです。いつも失敗や不安なことばかり考えて頭がいっぱいになっていると、視野が狭くなり、ますますストレスから抜け出せなくなってしまいがち。それよりも身の周りにある「良いこと」「楽しいこと」「うまくいきそうなこと」を積極的に見つけて、前向きに対処していきましょう。日常的にポジティブに考えて行動する癖があれば自分に自信がつきやすくなり、多少の失敗や不安があっても「大丈夫!」と大きく構えることができます。
もしも物事をポジティブに考えられない場合は、寝る前にその日あった良いことだけを思い出して日記を書くことをおすすめします。良いことを見つける練習になる上、気持ちよく眠れるためリラックス効果も。さらに日記を読み返せば、ポジティブな気持ちがよみがえります。
一見、上の「物事をポジティブに考える」ことと矛盾しているように感じますが、どんなにポジティブな思考の持ち主でも、落ち込んだり悩んだりする時があります。
何をやっても上手くいかない、苦手な人がいる、気がかりがある…そんな気持ちを無理に否定するのではなく、「まあ、こんなこともあるか」と受け入れられれば余裕を持って物事に対処することができます。
自分の至らない部分を受け入れられる人は、周りの人の至らない部分も許すことができます。そうすれば、他人に振り回されることも少なくなります。
何事も粘り強く取り組み、完璧を求める人ほど、イライラしたりストレスを溜めてしまう傾向があります。その理由は、目標をクリアしたらまた次の目標を達成することに頭がいっぱいになって、今の自分をいたわってあげる余裕がないからです。
次々と高い目標を設定するのは、言い換えれば、今の自分を否定しているのと同じこと。完璧を求めるのは決して悪いことではありませんが、時には目標のハードルを少し下げて、ありのままの自分を受け入れてみましょう。それでもうまく行く時はうまく行きますし、うまく行かなくても、案外それで良いと思うこともあるのではないでしょうか。
人からの理不尽な頼みごとやお誘いを断れずにストレスを溜めてしまいやすい人は、「なぜ断れないのか?」と考えてみてください。相手の性格や人間関係に左右されることもあるでしょうが、大抵は、相手のためというよりも「断ることで自分がイヤな人間と思われたくない」ということに気付くはず。相手に嫌われたくないからと自分の望まないことばかりしていても、そのような人間関係は長く続かない場合がほとんどです。もしも断りにくいようなら、相手のお願いを一度「はい」と受け入れた後で、「でも申し訳ありませんが~」とワンクッション挟んで断りを入れるようにしましょう。そうすれば比較的スムーズに断りやすくなります。ぜひお試しください。
責任感の強い人ほど、仕事や家事などで「○○しなければならない!」と焦ってしまうことがあります。確かに自分のやるべきことを成し遂げようとする姿勢は大切ですが、時には必要以上に自分を追いつめてしまうことも。「○○しなければならない!」という気持ちで頭がいっぱいになったら、一度全体を見渡して、なぜそれを成し遂げたいのか考えてみましょう。
例えば仕事の提出書類なら「プロジェクトを成功させて仲間と喜びを分かち合う」、掃除のような家事なら「家族が気持ちよく過ごすための空間をつくる」など、その行動の先に大きな目標があるはずです。目先の行動で自分を追いつめるのではなく、その先のゴールを見据えて筋道を立てていけば、少し気持ちが軽くなるはずです。
思考の癖はスイッチをひねるように変えられるものではありませんが、日頃から自分の状況を見つめ、それを受け入れる習慣をつけていくことで、少しずつストレスを溜めない思考法を実践できるようになります。
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最終更新日 2024年12月02日
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