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2016年6月30日 更新

害虫の特徴と対策
アリ類(クロアリ)

家の中や敷地内でよく見かけるのは、クロヤマアリやイエヒメアリなど。アリの多くは基本的に屋外で活動しますが、エサを求めて働きアリが部屋の中に侵入し、食品に黒だかりになることもあります。

発生時期
春から夏頃が発生のピーク。年1~2回の繁殖期になると、大量の羽アリが見られることもあります。
発生場所
庭や軒下などに発生します。屋内に侵入した場合は、玄関やベランダ、食品のあるキッチンなどで見られます。
主な被害
腹部先端にある毒針で人を刺すオオハリアリのようなアリもいますが、ほとんどは人に直接、危害を加えることはありません。けれども働きアリや羽アリが屋内に大量に侵入するようすが気持ち悪いため「不快害虫」とされています。

アリを見かけたら(応急処置)

  • 基本的には無害なので、屋外で見かけた時は特に気にしなくて大丈夫。

正しい駆除方法

  • 屋内に侵入したら駆除する

スプレー式殺虫剤を使うか、ティッシュやガムテープでつぶすなどして駆除します。
侵入経路となる玄関、窓、エアコンの排水ホースの穴などには待ち伏せタイプの殺虫剤や、アリが嫌がるニオイのハッカ油を塗布してアリの侵入を防ぎましょう。

日頃の予防策

  • 家や家の周囲にある木材を腐らせない

アリは木材を食害することはないのですが、腐った木材があると、そこに巣をつくる場合があります。キッチンや洗面所など湿った場所にある木材は水気をよく拭きとり、庭に放置された木材があれば早めに処分しましょう。

  • 食べ残しをそのまま置かない

甘いお菓子などを出しっぱなしにしていると、アリが群がってくることがあります。冷蔵庫に入れるか、密閉容器で保管しましょう。

  • こまめに雑巾がけを

アリは食べ物を見つけるとフェロモンを分泌して仲間を呼び寄せる習性があるため、こまめに床の雑巾がけをしてフェロモンを拭きとりましょう。

※市販の殺虫剤を使用する場合は、使用前に商品説明書を確認の上、正しく使用しましょう。

「アリ」とよく似ている「シロアリ」に注意!

アリ(クロアリ)とシロアリは見た目がよく似ていますが、シロアリはアリ類よりゴキブリ類の近縁で、木材を食害して大きな被害をもたらすおそれがあります。
家から羽アリが発生したら、次のポイントを参考にしてアリかシロアリか判断しましょう

見分け方のポイント

触角
アリの触角は「く」の字状で、シロアリの触角は数珠状

翅(はね)
アリの前翅(ぜんし)は後翅(こうし)より大きく、シロアリは前翅も後翅もほぼ同じくらい


アリの腰は細くくびれていて、シロアリは寸胴体型
もしも見分けがつかない場合、羽アリを捕獲してペットボトルなどの密閉容器に入れ、保健所に持ち込めばシロアリかどうか確認してもらえます。

※シロアリの正しい駆除方法は「害虫対策のポイント(シロアリ類)」を参考にしてください。