【専門家監修】失敗談から学ぼう!新築で失敗しないためのポイント4選

2020年6月15日

自宅を新築するにあたって充分に検討したにもかかわらず、住んでみると意外に不便だったり使い勝手が悪かったりすることに気づくケースは珍しくありません。家を建ててしまうと簡単に建て替えるわけにはいかないので、最初から満足できるようにしたいものです。家を建てるときにしがちな失敗を知っておくと、参考になるでしょう。そこで今回は、新築時によくある失敗例を4つ紹介します。

1.新築の失敗談①生活動線

住宅を新築するときに動線をよく考えずに間取りを決めてしまい、あとで失敗したと感じることは良くあります。動線とは、人が移動するときの経路を線であらわしたものです。たとえばキッチンで料理をするときは、冷蔵庫から食材を取りだしてシンクで洗い調理台でカットしコンロで調理するという一連の流れがあります。この場合、適度な余裕をもたせつつ冷蔵庫・シンク・コンロが三角形になるようレイアウトにすると、調理の際の動線が短くなり、調理がスムーズに進めやすくなります。反対に、冷蔵庫をシンクや調理台から遠く離して配置すると、動きにムダがでてしまい使いづらくなります。また、炊飯器や電子レンジなどの家電製品や食器を収納する食器棚の位置も重要です。これらをキッチンと向かい合わせに配置する場合、しゃがんで物を取ったりする作業性を考慮して、狭すぎず広すぎない105cm程度の間隔を確保するとよいでしょう。このように、部屋のなかでの動きを考えて家具や家電、設備を配置することが大切です。間取りもこれと同じで、部屋と部屋の移動を考えて決める必要があります。たとえば主婦は調理の合間にほかの家事をするために、キッチンから勝手口や脱衣所、洗面所に行ったりすることも多いです。仮に、いったんキッチンのドアから廊下に出て洗面所に入る間取りだとすると、2回ドアを開け閉めしなければなりません。一方、キッチンと洗面所が隣り合っている間取りであれば、ドアの開閉は1回で済みますし、廊下を挟まない分動線も短くなります。このように、部屋と部屋をどのくらい効率よく行き来できるかということは重要なポイントとなります。
また、朝は家族が同時に洗面所やトイレ、ダイニング、リビングなどの共通のスペースを使います。デザイン性だけを考えた間取りにすると家族がそれぞれスムーズに移動しづらく、互いに体がぶつかりあって面倒な思いをする可能性もあるでしょう。特に、同じ時間帯に家族が集中して使う洗面所とトイレは、よく考えて配置する必要があります。

2.新築の失敗談②玄関

住居の間取りを考えるなら、なるべく生活スペースを広く取りたいものです。しかし、そのしわ寄せがきて玄関が狭くなることも、よくある新築の失敗の1つです。玄関はそれほど広くしなくてもかまわないだろうと思うかもしれません。しかし、家族が毎日のように出入りし、ときにはお客様も迎え入れる「家の顔」ともいうべきスペースなので、ある程度の広さを確保することが望ましいです。狭い玄関では圧迫感を覚えてしまい、家を出入りする際にストレスを感じかねません。
玄関が狭いことで起こる問題として、収納スペースの不足も挙げられます。玄関に収納するのは靴だけではありません。たとえば、傘やレインコートなどの雨具、シューズケア用品、スリッパなども収納しておきたいものです。ところが、玄関の収納スペースが不十分だとこれらのものをすっきり片づけられず、出しっぱなしになったり離れた場所に置かざるを得なかったりするでしょう。これでは使い勝手が良くありません。ブーツのような高さのある靴が収納できるかどうかも大切なポイントです。
そのまま人が入れるウォークインシューズクロークは、高い人気があります。しかし、これもきちんと動線設計をしておかないと、玄関が狭くなるだけで使い勝手はあまり良くないケースも珍しくありません。たとえば、なかのものを取り出しづらい、湿気がこもるなどの問題が起こりやすいです。また、玄関は照明スイッチの位置にも注意する必要があります。夜遅く帰ってきたときに手探りで探さなければならないため、わかりやすい位置にあることが大切です。

3.新築の失敗談③窓

間取りを考えるときは、窓の大きさや位置にも注意する必要があります。ほどよいサイズの窓を適切な位置に設置すれば、陽光が充分に入り、部屋が明るくなります。部屋に窓が2つ以上あれば風通しが良くなり、より快適に過ごせるでしょう。しかし、窓は大きければ大きいほど良いわけでも、たくさん設置すればするほど良いわけでもありません。なぜなら、次のような問題が起こりやすいからです。
・採光を良くするために窓をたくさん配置したら家具を置く場所がなくなった
・大きな窓にしたら、外からの視線が気になって窓やカーテンを開けられなくなった
・夏は暑く冬は寒い、温熱環境の悪い状態になった

部屋のどの位置にどのような家具を置きたいのかをある程度考えてから、窓の位置やサイズを決めることが大切です。大きな家具を複数置く予定の部屋に窓をいくつも設置してしまうと、家具の配置に悩むことになります。最近では大型の壁掛けテレビを設置する方も多いですが、その場合テレビの位置で窓やそのほかの家具配置が決まるケースも多いです。また、部屋の方角をしっかり確認することも必要です。たとえば、西向きの部屋に大きな窓を設置すると夕方に西日が大量に射しこみ、夏などは暑くてたまらないといったことになりかねません。

4.新築の失敗談④配線

使えるコンセントの数が足りずに困るというのも、よくみられる失敗のパターンです。住居全体でみるとコンセントの数自体は決して少なくなくても、次のようなことがしばしばあります。
・家具で隠れて使えない
・ここにあれば使いやすいと思う位置にない
・掃除機をかける際、部屋によっては電源がとれない
・キッチンのコンセントの数が足りず、調理家電が使いづらい

コンセントの位置を決めるときは、実際に家具や家電をどこにどれだけ置くのかをよく考えることが大切です。たとえば、テレビを置く予定の場所には、DVDレコーダーや据え置き型のゲーム機なども設置する可能性があり、多めのコンセントが必要になります。パソコンを置くときはモニターやプリンターなどを使うのにコンセントが必要となるので、よく考えて決めておかないとあとで困ることになりかねません。固定電話の子機を置く位置やスマートフォンの充電スペースも考慮して、コンセントの位置を決めると良いでしょう。
コンセントを適切に配置するコツは、立体的に考えるということです。テーブルやカウンターより上に配置するのか下に配置するのか、PC周りなどで棚を使う場合は上下に配線が通るスペースが確保されているか、といった点をチェックしましょう。
また屋外コンセントを付けておくと、車のバッテリーが上がってしまった際に充電器をつなげられるので便利です。

5.イメージが大事!

新築時に起こりやすい失敗例として、「動線を考えないで間取りを決めてしまった」「玄関が狭く収納スペースが足りない」「窓の位置が悪い」「コンセントが足りない」パターンを紹介しました。これらの失敗を防ぐために大切なのは、実際の生活をしっかりイメージして考えることです。憧れだけでなく、自分の生活をリアルに想像して、それに合った家を考えましょう

執筆者プロフィール

榊原 正樹
榊原 正樹様

榊原デザイン一級建築士事務所 所長

車やバイクと暮らす人のためのガレージハウスを創り始めて30年以上。東日本大震災以降はエネルギー利用を最適化し、災害時にも生き残れる「スマートガレージハウス」というブランドを立ち上げました。またガレージと住まいを共存させ世界一クリーンで居心地の良いガレージハウスを目指し、空気清浄効果のある花「ラジカルフラワー」を開発しました。これからの時代に必要とされるサスティナブル(持続可能)な家創りを目指しています。


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