害虫対策のポイント|身のまわりの害虫・害鳥・害獣対策|住まいの情報ナビ|E-LIFE不動産情報

2016年6月30日 更新

害虫の特徴と対策
ダニ類

ダニは正式には昆虫ではなく、クモやサソリの仲間です。国内には約1700種のダニが確認されていますが、屋内で見られる主なダニは、ヒョウヒダニ(チリダニ)、ツメダニ、イエササラダニの3種類。いずれも1ミリにも満たない体長です。
ここでは主な3種類のダニのうち、人に危害を及ぼすヒョウヒダニとツメダニについて説明します。

発生時期

ヒョウヒダニ
1年を通じて発生します。

ツメダニ
主に6~9月頃発生しますが、エアコンの普及により春や秋でも被害が増えています。

発生場所

ヒョウヒダニ
畳・じゅうたん、布団まわり、ソファなどに卵を産み付け、チリをエサにして成長します。

ツメダニ
ヒョウヒダニが増えると、その場所にヒョウヒダニを捕食するツメダニが増加します。

主な被害

ヒョウヒダニ
ぜんそくや鼻炎、皮膚炎などのアレルギー性疾患の原因(アレルゲン)となります。人を刺すことはありません。

ツメダニ
人を刺すダニとして知られており、服の中に入りこんで首筋やお腹など皮膚の柔らかい部分を狙います。ツメダニに刺されると、ひどい痒みと赤いブツブツをともないます。
ヒョウヒダニもツメダニも、人に危害を加える「衛生害虫」です。

※ダニによるアレルギーについては「アレルギーを引き起こす害虫」で詳しく紹介します。

ダニに刺されたら(応急処置)

  • 刺された場所に、ステロイドを含む虫さされの薬を塗布します。ただし痒みや赤いブツブツがひどい場合は皮膚科を受診し、ステロイドの塗り薬や抗ヒスタミンの飲み薬などを処方してもらいます。

正しい駆除方法

  • 大掃除をする

ダニ駆除をうたった殺虫剤も販売されていますが、ヒョウヒダニやツメダニは殺虫剤の効果はあまり期待できません。そのため、ダニが発生したら室内の換気に気を配り、畳・じゅうたんにしっかり掃除機をかけることが大切。布団は布団乾燥機を使用するか天日干しをした後に、掃除機をかけてダニの死骸やフンを取り除きます。

日頃の予防策

  • 定期的に掃除を

畳・じゅうたんの裏表、布団まわり、ソファなどを重点的に掃除します。クローゼットやタンスの中の衣類も、長年着ないものがあれば思いきって捨てましょう。

  • 窓を開ける

ダニはジメジメと湿った場所に発生します。そのため定期的に窓を開け、室内の風通しをよくすることも大切です。

  • こまめな洗濯

シーツなどの寝具、クッションや座布団のカバー、ラグなど、洗える布製品はこまめに洗濯をしましょう。水洗いでダニの死骸やフンを取り除きます。

※市販の殺虫剤を使用する場合は、使用前に商品説明書を確認の上、正しく使用しましょう。

布団掃除におすすめのアイテム

布団に生息するダニやフンを吸いとるのに欠かせない掃除機。市販の布団掃除機(布団クリーナー)もありますが、手持ちの掃除機で布団のダニを駆除するには、市販の布団専用ノズルを使うか、掃除機のホースに古いストッキングを輪ゴムで取り付けて吸いとる方法がおすすめです。