注文住宅のメリット・デメリットや業者選び、プランニングのポイントを紹介!オーダーメイド住宅で理想の家づくり

失敗知らずのプランニングのポイント

2024年3月15日 更新
失敗知らずのプランニングのポイント

家づくりの間取りやデザインを考えるプランニングは、夢が膨らむ一方で、「住みたい家のイメージが固まらない」「決めることが多すぎて大変」…と困っている人も多いのでは。家族の希望を上手にカタチにするために、プランニングと材料選びのポイントを学びましょう。

理想のイメージを形にするプランニング

家族の希望を上手に伝えて魅力ある住まいに

理想のイメージを形にするプランニング イメージ

「プランニング」とは、家づくりの計画を立てていく作業のこと。建て主とプランナーが話し合いながら、間取りやデザイン、使用する材料や設備などを決定します。

プランニングでは、「こんな家に住みたい」という希望や条件をきちんとプランナーに伝えるようにしましょう。希望や条件が曖昧だと、自分たちの暮らしに必要なものが欠けていたり、逆に不要なものが入っていたりすることも。ゼロの状態から完成後の住まいをイメージするのは難しいですが、メモや画像などを活用して、具体的なイメージを共有できるように工夫しましょう。

家づくりの「希望や条件」を明確にする

住みやすい家をつくるために、家族みんなで考えたい

家づくりの「希望や条件」を明確にする イメージ

プランニングをする際の材料となるのが、そこに住む家族一人一人の希望や条件です。
初回のプランニングまでに、どんなことをプランナーに伝えるのか、家族で話し合って希望や条件をまとめていきましょう。

家族構成、新居で暮らす年数について

家族構成、新居で暮らす年数について イメージ

現在の家族構成と、これから新居に何年くらい住むのかを考えます。
木造住宅の寿命は約30年といわれていますが、30年より長く住み続けるか、あるいは10年、20年ほどで住み替えの予定があるかどうかで、必要とする耐久性能が変わってきます。

家族構成がこの先、出産や子どもの独立などで変化する可能性があれば、それを見越した家のサイズや必要な部屋数を用意します。子どもが複数いる(予定している)場合は、子どもの人数だけ子ども部屋をつくるか、それとも広い一部屋を成長に合わせて仕切るかを検討しましょう。

また、将来的に老親の介護や子世帯と同居する予定があるか、その場合はリフォームを行うかどうかも考えておきます。

新しい家への希望・条件について

【インデックスサブタイトル02】

家族一人一人が、憧れの新居でどのように暮らしたいかを考えて、紙などに書き出していきましょう。
「浴室乾燥機が欲しい」「壁や床の色は明るい茶系」といった具体的なものから、「庭でバーベキューがしたい」「親子の会話を増やしたい」というように、新居でやりたいこと、叶えたいことを挙げても構いません。

もしも希望や条件が出てこない場合は、今住んでいる住宅の不満点を書き出してみるという方法も。たとえば、「冬場のキッチンが暗くて寒い」という不満があれば、新しい家はキッチンの方角や窓の配置を工夫したり、床暖房を設置したりと、明るく快適なキッチンへのオーダーにつながります。

希望や条件がある程度出揃ったら、絶対に叶えたいものから優先順位をつけていきましょう。家づくりには予算や土地などの制限があるため、100%希望どおりの家を建てることはできません。どれかを取捨選択する必要が生じた場合は、優先順位に従って選んでいくとよいでしょう。

イメージの切り抜き・画像など

イメージの切り抜き・画像など イメージ

希望や条件を紙に書き出すだけでなく、雑誌やカタログを見て気に入った間取りやデザインや設備などのイメージがあれば、切り抜いておくと打ち合わせの際に役立ちます。

また、インターネットを活用して、Instagram、PinterestといったSNSで家づくりのヒントを探す人も多いのでは。SNSは、気になる素材や設備などの実例や、「やってよかったこと」「後悔したこと」といった建て主のリアルな感想も参考になります。もしも採用したい素材や設備、アイデアが見つかったら、プランナーと共有できるように保存しましょう。

ちょこっとメモ!ちょこっとメモ!

家具や調度品の「寸法」もチェック。レイアウトや間取りに反映させよう

家具や調度品の「寸法」もチェック。レイアウトや間取りに反映させよう イメージ

新居で使用するソファやテーブルといった大型の家具、調度品、ピアノなどは、寸法を測ってプランナーに伝えましょう。寸法を反映したレイアウトの間取りプランを作成してもらえます。また、本が多い場合や、コレクションアイテムがある場合なども、どれくらいの量か伝えておくと、適切な収納を計画できます。

「外装材」の特徴を知る

デザインと耐久性の両方から検討しよう

「外装材」の特徴を知る イメージ

外観は、その家の「顔」としてイメージを左右するもの。デザインはもちろんですが、風雨や紫外線から建物を守るための耐久性、メンテナンス性なども考えて、屋根材・外壁材を選ぶようにしましょう。

戸建て住宅で使用されることが多い屋根材には「スレート」「金属」「瓦」などが、外壁材には「サイディング」「塗り壁」「タイル」「木」などが挙げられます。

【主な屋根材の種類と特徴】

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・スレート

本来は粘板岩の薄板のことですが、現在ではセメントでつくられた化粧スレートが主流。「カラーベスト」「コロニアル」などの商品があり、軽量かつ安価で、色やデザインの種類も豊富なので、多くの戸建て住宅で採用されています。
耐用年数の目安は約20~30年となり、約10~15年ごとに塗装メンテナンスを行います。

・金属

近年人気が高いのは、鉄板にサビ防止ための亜鉛とアルミニウムの合金をめっきした「ガルバリウム鋼板」。金属のシャープな印象と、軽量で価格が安く、複雑な形の屋根にも対応しやすい施工性の高さが魅力です。一方で、遮音性や断熱性は低めです。
耐用年数の目安は約20~30年となり、約10~15年ごとに塗装メンテナンスを行います。

・瓦

粘土を焼成してつくる昔ながらの「粘土瓦」もありますが、新築住宅ではセメントと自らつくった「セメント瓦」のほうが多く採用されています。セメント瓦は和形・洋形・平形など形や色の種類が多く、価格も粘土瓦より安価です。ただし防水性がないので、約10~15年ごとに塗装メンテナンスを行います。耐用年数の目安は約20~30年です。

【主な外壁材の種類と特徴】

主な外壁材の種類と特徴 イメージ

・窯業系サイディング

セメントに木質系成分などを混ぜて板状に成形したもので、多くの戸建て住宅で採用されています。
色やデザインの種類が豊富なうえ、価格も安く、耐久性・耐火性にもすぐれています。
サイディングの耐用年数の目安は約20~30年となり、約10~15年ごとに塗装メンテナンスを行います。継ぎ目のコーキングが劣化すると隙間やヒビ割れにつながるため、定期的に目視チェックをしましょう。

・金属系サイディング

金属系サイディングの中でも、鉄板・アルミニウム・亜鉛のメッキ鋼板である「ガルバリウム鋼板」を使用したものは、軽量のため建物に負担がかかりにくく、現代的なデザインに映える質感が特徴です。
サイディングの耐用年数の目安は約20~30年となり、約10~15年ごとに塗装メンテナンスを行います。継ぎ目のコーキングが劣化すると隙間やヒビ割れにつながるため、定期的に目視チェックをしましょう。

・木質系サイディング

天然木や合板などの木質系材料を使用した木質系サイディング。温かみのある木の風合いが楽しめますが、窯業系や金属系サイディングよりも防水性が低いので、約5~10年ごとに塗装メンテナンスを行います。サイディングの耐用年数は約15~25年と、サイディングの中では寿命が短め。継ぎ目のコーキングが劣化すると隙間やヒビ割れにつながるため、定期的に目視チェックをしましょう。

・塗り壁

セメント・水・砂を練ったモルタルを下地に塗り、仕上げに左官材を塗るか、塗料を吹き付けたもの。職人のコテ使いによってさまざまな表現が可能で、個性あふれる外観デザインになります。
モルタル壁の耐用年数の目安は約20~30年となり、約10~15年ごとに塗装メンテナンスを行います。

・タイル

モルタルやパネルの下地にタイルを施工します。タイルは色やデザインの種類が豊富で、耐水性・耐久性にもすぐれており、耐用年数の目安は約30~40年です。ただし年数とともにタイルの割れや欠け、コーキングの劣化による隙間やヒビ割れが生じるおそれがあるため、定期的な目視チェックが必要です。

「内装材」の特徴を知る

床材も壁材も、色などのバリエーションが豊富!

「内装材」の特徴を知る イメージ

室内の仕上げに使われる内装材は、床材なら「フローリング」「畳」「タイル」など、壁材なら「壁紙(クロス)」「タイル」「塗り壁」などがあります。

いずれも色、柄、質感などのバリエーションが豊富ですが、床材も壁材も広い面積を占めるものだけに、選び方次第で室内のイメージが変わってきます。特に色選びでは、家族が集まるリビング・ダイニングなら飽きの来ないベーシックな色を選ぶのがおすすめ。白やベージュといった明るい色を選ぶと部屋が広く明るい印象になり、濃いブラウンなどダーク系の色を選ぶと落ち着きや高級感のあるイメージになります。
寝室や子ども部屋などのプライベートな部屋なら、それぞれの好みを優先して選んでも楽しいでしょう。

【主な床材と種類の特徴】

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・無垢フローリング

天然の木から切り出した一枚板をそのまま床材とするもので、自然素材ならではの風合いや肌ざわりを楽しめます。耐久性が高く、調質効果にすぐれている一方で、温度や湿度の変化で伸縮し、反りや割れなどが生じることもあります。

・複合フローリング

天然の木を1㎜程度の厚さにスライスした化粧材を、合板などの上に接着したもの。無垢フローリングより伸縮や変形が生じにくく、床暖房に使用することもできます。また、お手入れがしやすいことや、幅広い価格帯から選べることもポイントです。

・畳

厚みのある畳床(芯の部分)を、い草の畳表(表面材)で覆ったもの。適度なクッション性があり、断熱性や調湿性にすぐれています。昔ながらの床材という印象が強いですが、近年は色・デザイン・素材の種類も多く、部屋のテイストに合わせて選びやすくなっています。

・クッションフロア

クッション性のあるシート状のビニル系素材の床材。色・デザインの種類が豊富で、耐水性が高くお手入れがしやすいため、キッチンや洗面室、トイレなどの水回りに使用されます。防汚性・消臭性・遮音性などの性能を備えた商品もあります。

・カーペット

ウールやコットンなどの自然素材や、ポリエステルなどの合成繊維を使用した敷物。保温性・防音性・遮音性にすぐれています。豊富な色やデザインに加え、表面のパイル形状や織り方によって質感もさまざま。防汚性・防水性・防ダニ性などを備えた商品もあります。

【主な壁材と種類の特徴】

主な壁材と種類の特徴 イメージ

・壁紙(クロス)

壁紙は、ビニル製、布製、紙製などがありますが、最も多く採用されているのは安価で施工しやすいビニル製。耐水性・防汚性にもすぐれています。壁材の中でも、特に色・デザインの種類が豊富なので、部屋のイメージに合わせて選びましょう。

・タイル

すぐれた耐水性や耐久性があり、キッチンなどの水回りに使用されます。壁一面に施工するほか、モザイク張り、ライン張りなどでデザイン性を高めることもできます。
また近年は、石調、木調といった質感や、調湿性や消臭性を備えた「エコカラット」のような機能タイルも登場しており、リビングなどのアクセントとして採用されることも。

・塗り壁

消石灰を主原料とする「漆喰」や、珪藻という藻類の化石でできた粘土状の「珪藻土」を壁に塗って仕上げたもの。漆喰や珪藻土は調湿性や消臭性にすぐれており、自然素材ならではの質感や、塗り方による表現も楽しめます。

・塗装

下地材の上に、塗料を塗って仕上げたもの。色などの種類が豊富で、リフォームや補修時には上から重ね塗りするだけでOKです。DIYも可能なので、家づくりの思い出として家族で塗装に取り組むケースも見られます。

まとめると…まとめると…

家づくりは焦らずじっくりと。希望やライフスタイルに合わせた家を実現

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家づくりは、一生に一度といわれる大プロジェクト。土地探し、業者選び、プランニング…と手順も多く、デザインや間取り、設備などを一から決めるのは大変ですが、自分たちの希望やライフスタイルに合わせた家を叶えるために、じっくりとよく考えながら取り組んでいきたいものですね。出来上がった家はもちろん、家づくりの思い出も素晴らしいものになりますように。

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最終更新日 2024年12月02日