【専門家執筆】強風・大雨の台風から家を守るリフォーム方法

2018年11月29日

2018年は多くの強い台風が上陸または接近しました。その中でも特に21号と24号の被害は記憶に新しく、屋根や看板、工事仮設物などが飛ばされ、乗用車やトラックなどまでも横転する様子がネットやテレビで映し出されました。今後も地球温暖化により台風の強さがますます大きくなるとも言われています。一方で台風被害の多くには火災保険が適用されますが、被害が出てから慌てることなく、他のメリットも考慮しながら事前に備えたいものです。

強風対策のチェック項目と対策方法

強風に対しては主に屋根と窓についてチェックしましょう。
屋根は普段目にする機会が少ないためチェックを怠りがちですが、築年数が概ね12〜15年以上であればどの程度劣化しているのか検査を受けておきたいものです。屋根材の劣化具合を調べ、破損箇所があればなるべく早く補修工事をするのは言うまでもありませんが、同時に地震のことも気にかけたいです。

重い屋根は風に強くても地震には弱点である事から、リフォームするなら軽量化をおすすめします。屋根材の重さは金属が1として、コロニアル:1.5、洋瓦:3.5、日本瓦:4 程度ですので参考にしてください。逆に軽い屋根は台風に弱いと思われがちなのですが、施工技術と材料の改良で改善されています。

窓は、ガラスが飛来物によって完全に割れてしまうのを避けましょう。ガラスが飛び散る危険性だけで無く、強風が屋内に入ることでよりより多くの被害を受けるからです。対策として、まず窓の外にシャッターや雨戸を設ける事を検討しましょう。これは同時に夏の日射を遮る事が出来るので省エネ対策にも有効です。特に、南と西側の窓が良いでしょう。

次に、窓ガラスを防犯ガラスに交換、あるいは、ガラスの内側に防犯フィルムを貼る方法があります。飛来物があたってもガラスは完全に割れてしまわず二次被害を防ぐことが出来ます。同時に空き巣対策としても有効です。

最後に、内窓を設けて窓を二重にする方法があります。外側の窓ガラスが破損したとしても、内側の窓でガードします。さらに二重にすることで防音効果や断熱効果が期待出来、防犯ガラスも選ぶことが出来ます。

大雨対策のチェック項目と対策方法

大雨に対しても屋根と窓、他にはトイやバルコニー、そして 床上・床下の浸水に対して備えましょう。

屋根と窓については強風対策と同様ですが、日頃から漏水について気をつけたいです。トイやバルコニーの排水口に落ち葉や土が詰まっていると雨水があふれるだけでなく、その水が思わぬ箇所から屋内に浸入する事も十分考えられます。これらは日頃から気をつければある程度防げますが、高いところが多く、事前にリフォームで対策しておきましょう。
浸水への備えとしては、床下の水をなるべく早く出してしまうために排水ポンプが使える床下点検口をバランス良く設けておくことが重要です。

台風が過ぎたあとに確認するべきポイントと対策方法

屋根については目視で確認出来る範囲を必ず確認するようにします。少しでも気になる箇所があれば、業者へ検査を依頼するのが確実です。屋根や窓廻りから漏水があった場合、台風だからと見過ごさずに原因を突き止めるようにしましょう。慢性的に少しずつ漏れている可能性があるからです。そのままにしておくと壁の中がいつも湿っていて隠れたところで二次被害が進行しているかもしれません。何度か漏水経験がある家のリフォームで、外見からは想像出来ないほど内部がシロアリと腐朽菌の被害を受けていた事がありました。

万一床上または床下の浸水被害に遭った場合、なるべく早く床下から水を抜き乾燥させる事が大切です。しかし、比較的新しい家は根太の代わりに厚い床合板を使用している場合が多いため、床をめくり上げる事は難しく、点検口から水をくみ出すことになります。手作業では難しいので業者に依頼するのですが、緊急時にはなかなか対応してもらえません。そこで、家庭用水中ポンプで自ら排水することも考えておきましょう。その場合バランス良く床下点検口が配置されているのが望ましいです。点検口は断熱タイプを使用します。

消毒は消石灰を利用するのが一般的ですが、カビ・腐朽菌・シロアリ対策を兼ねてホウ酸塩水溶液を床下に吹き付ける方法もあります。これは木造の新築工事でよく使われる健康被害の無い防蟻剤でもあるのです。

よいリフォーム業者の選び方のポイント

台風が過ぎ去ったあとは、業者は被害の対応に追われることが多く、すぐに対応してくれるとは限りません。依頼する方も時間的な余裕が無いため業者選びが安易になりがちです。その時になって慌てるので無く、事前にじっくり選びたいですね。

選び方のポイントは業者の評判を、インターネット上の口コミや知り合い、現場の様子、セミナー参加などで調べ、少なくとも3社の相見積もりで比較することなど、ネットや紙面上でいろいろ紹介されていますが、そもそも依頼の目的と内容をはっきりさせておくのが重要です。これは箇条書きで整理しておくと良いでしょう。それに対して依頼先(業者)からの提案内容と明細や金額がどうか、納得の行く説明が十分なされるのか、契約や支払い条件等、が重要なポイントとなります。判断が難しい場合は、リフォーム経験者や専門家に相談しましょう。余裕を持って検討する事が重要です。

執筆者プロフィール

御前 好史様

御前 好史
御前 好史(建築家・リフォームコーディネーター)
株式会社みさき建築研究所を設立して主に住宅の設計監理をしています。
コスト・住まいのエネルギー・安全性と生活スタイル、これら3つの合理化を 実現する家づくりを実践してきました。
大改造劇的ビフォーアフターで狭小住宅のリノベーションなど。

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