住まいの設備トラブルの主な原因は?|住まいの設備トラブル|住まいの情報ナビ|E-LIFE不動産情報

2018年9月3日 更新

住まいの設備トラブルの主な原因は? 「突然、設備が使えなくなった!」「修理をしてもすぐに故障してしまう…」そんなトラブルが起こるのは、次のような原因があるからかも知れません。 主な原因を知る 水回りのトラブル 水回り以外のトラブル トラブルをを防ぐポイント

住まいの設備トラブルTOP3

1位「経年による寿命」

住宅設備や機器のトラブルで、最も考えられるのは「経年による寿命」です。
新築の新しい設備や機器であれば初期不良や取り付け時のミスも考えられますが、ある程度年数を経た設備や機器の場合、劣化による不具合や故障などのトラブルは避けられません。

  • 主な設備機器の平均耐用年数
設備機器の種類平均耐用年数交換サイン・注意点
システムキッチン約15年~給湯器やコンロなどの機器は7~10年前後で故障が増えるため、交換やメンテナンスが必要。キッチン本体は排水などに問題がなければ15~20年は持つ
ユニットバス約10年~防水性にすぐれたユニットバスは在来工法より高寿命といわれるが、それでも10~15年前後で汚れや変色、床や壁のヒビ割れ、欠けなどが起こりやすい
トイレ約10年~10年前後でつまりや水漏れなどが起こりやすくなる。また、きちんとお手入れしても汚れが残ったり、変色などが起こりやすい
化粧洗面台約10年~10年前後でつまりや水漏れなどが起こりやすくなる。カウンターや洗面ボウルのヒビ割れ、欠けにも注意
給湯器約7年~7~10年前後で基盤が故障したり、お湯の出が悪くなるといったトラブルが起こりやすくなる
エアコン約7年~7~10年前後で冷暖房の効果が弱まる、動作が不安定になるといったトラブルが起こりやすくなる

実際の寿命は使用環境(家族の人数、お手入れの頻度)によってまちまちですが、基本的に平均耐用年数を過ぎたら不具合や故障が起こりやすくなると考えて、定期的なチェックや交換を行いましょう。

2位「習慣の積み重ね」

設備や機器を使用する際の何気ない動作やクセが、トラブルの原因となるケースもあります。
特に、キッチンや浴室、トイレなどの水回り設備は、使用頻度が高いだけあってトラブルにつながりやすい傾向が。やっている本人は気付かなくても、レバー式の水栓を乱暴に開閉したり、本来は排水口に流してはいけないゴミをそのまま流したりするなどして、不具合や故障を招いてしまいます。

例)水栓レバーを乱暴に操作する レバーに強い力が加わることでネジがゆるみ、レバーが外れたりガタついたりすることがあります。
また、いきなりレバーを閉じると給水管内の水の流れが急に止まって衝撃と圧力が加わり、「ウォーターハンマー現象」(※)と呼ばれる異音が起こることもあります。

例)排水口にゴミを直接流す 食器洗いや排水口まわりの掃除をしていて、食べかすなどのゴミ、髪の毛、ホコリなどを直接排水口に流してしまうと、排水管がつまって水が逆流するなどのトラブルが起こりやすくなります。
クセや習慣によるトラブルは、本人が原因に気付かないケースも多いのですが、なるべく設備や機器に負担をかけない取扱いやお手入れ方法を心がけましょう。

※ウォーターハンマー現象については「ありがちトラブル&対処法(1)水回りのトラブル」で詳しく紹介します。

3位「機器の能力を超えた使用」

給湯器やエアコンなどの機器には決められた能力があり、その能力を超えたムリな使用方法を続けると、不具合や故障につながるおそれがあります。

例)給湯器のムリな使用 給湯器の能力は「号数」で表示されており、号数が大きいほど大量のお湯をつくりだすことができます。
家族の人数が多いと「キッチンと浴室で同時にお湯を使う」といった状況も増えやすくなるため、家族の人数や使い方に見合った能力のものを選ぶ必要があります。

  • 給湯器の能力の目安
号数能力の目安家族の人数
16号1分間に16リットルのお湯を出せる1人暮らしか、2~3人の家族向け
20号1分間に20リットルのお湯を出せる2~4人の家族向け
24号1分間に24リットルのお湯を出せる3~4人以上の家族向け

その給湯器の能力以上のお湯の使用を繰り返すと、機器に過度の負担がかかり、故障などのトラブルが起きやすくなります。
「給湯器が何回も故障している」というご家庭は、念のため製品説明書で号数を確認してみてください。号数は製品本体に記載されている型番名の一部にも表示されています(例:「GQ-2037RX」なら「20号」)。

上記のほかに「お手入れ・メンテナンス不足」「誤った使用方法」などが原因のトラブルも多くあります。
設備や機器のトラブルは、経年による寿命は避けられないものの、普段の使い方の見直しや、こまめなお手入れで防げるトラブルもあります。
次のページからは、個々のトラブルを取り上げて詳しい原因と対処法を紹介していきます。