光熱費の節約になり、環境にも優しいエコ設備の代名詞ともいえる「太陽光発電システム」。国や自治体による補助金制度や、自宅で発電して余った電気を買い取って貰う制度などの後押しで、太陽光発電システムを設置する家庭は年々増え続けています。
2014年04月22日 更新
- 太陽光を、太陽電池を用いてエネルギーに変換し、電気をつくる発電システムが「太陽光発電システム」。太陽光発電システムをマイホームに設置すると、太陽光のない夜間や雨天時は電力会社から電気を買いつつ、晴れた日は我が家で電気を発電。余った電気は電力会社に売ることで、お財布に優しくエコな暮らしが期待できます。
- しかしながら、いくらお財布に優しいといっても、初期費用(購入時の価格)は決して安くはありません。流行に流されず、メリット・デメリットを比較して導入を検討するようにしましょう。
- CO2を排出せずにクリーンに発電
- 太陽光発電システムは、発電時に地球温暖化の原因の一つとされる二酸化炭素(CO2)を排出しません。また、火力発電に使われる化石燃料(石油・石炭など)はいずれ枯渇してしまいますが、太陽光は無尽蔵に地球に降りそそぐエネルギー源です。
- 光熱費がお得で、売電もできる!
- 太陽光発電システムがフルに発電するのは、昼間の時間帯。昼間に必要なエアコン、電子レンジ、テレビ……などの電力をまかないます。さらに使い切れずに余った電気は「売電」と言って、電力会社に売ることができます。
- 国や自治体からの補助金制度がある
- 太陽光発電システムの導入にあたり、国や自治体の補助金制度が受けられるのも魅力的です。(補助金の対象や金額などの詳細は、国や各自治体に問い合わせてください)
- 家族でエコを学ぶ機会が得られる
- 太陽光による発電量や、家庭での電力使用量は、モニターを使って一目でチェックできます。そのため家庭内での節約意識が高まり、子どもにも発電の仕組みや節約の大切さを教えるきっかけにもなります。
- 製造時に大量のエネルギーが必要
- 発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない太陽光発電システムですが、単純に地球に優しいと言い切れる訳ではありません。なぜなら太陽光発電システムの製造時には、火力発電などによって生みだされた電力が必要で、その量は太陽光発電による発電量の数年分に匹敵するとされています。
- 発電量が一定ではない
- 太陽光発電システムは、発電するもしないも空のお天気次第。晴れの日は順調に発電しても、くもりや雨の日は発電量が低下してしまいます。
- すべての屋根に取り付け可能ではない
- 既存の住宅に太陽光発電システムのパネルを搭載する場合、屋根の形や形状によっては取り付けができない場合があります。また、発電量は立地に左右されるため、取り付けが可能かどうか専門家に確認をとることが大事です。
- 製品や施工業者によってサービス、保証内容がまちまち
- 太陽光発電システムはさまざまな製品があり、価格や性能もいろいろです。また、部品によって保証期間が5~10年差があるため、それぞれの保証期間を事前にチェックしてください。施工業者による取り付け時のミスによって、雨漏りなどのトラブルの報告も増えています。導入前には複数の業者から見積もりを取り寄せ、価格、サービス、保証内容などを比較すると良いでしょう。
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