【専門家執筆】老後に住む街選びのポイントとは?

2018年7月23日

老後に住む街選びのポイントとは

歳を取っても買い物は必要ですし、若い時より通院する頻度は多くなるでしょう。今は気軽に自家用車で外出できていても、歳を重ねるごとに車での外出は困難になり、行動範囲も限られます。
そこで自宅から歩いて10分程度で必要なところに行ける「ウォーカブルタウン」に住むことは老後の快適な生活には欠かせません。ではその「ウォーカブルタウン」のポイントを見ていきましょう。

徒歩10分圏内に必要な施設がそろっている

「ウォーカブルタウン」とは、自宅から歩いて10分程度のところに次のような施設がそろっていることです。

1.医療・介護施設
老後の生活に重要な「かかりつけ医(ホームドクター)」のいる医院、介護の状況になった時に相談できる福祉協議会(地域によって名称はさまざま)などの窓口が必要です。総合病院や老人健康施設、医療福祉サービスが徒歩10分程度にあればなお良いでしょう。

2.市区町村役場
自治体の窓口があれば、何かと行政の手続きや相談をするにも便利です。そこで興味ある催し物が開催されるときは参加しやすいですね。

3.鉄道駅
老後の中長距離の移動手段は自家用車や自転車よりも、主に鉄道やバス、タクシーになるでしょう。特に鉄道は家計支出を抑えることにも効果が期待できます。

4.コンビニやスーパーマーケット
生活必需品を購入できるコンビニやスーパーマーケットが近くにあると便利です。近年は銀行の窓口が減少していますので、お持ちの銀行に入金・出金できるATMが設置されているかを確認すると良いでしょう。

5.公共施設が整っている・憩いの場がある
公共の図書館や公民館、喫茶店など気楽に行ける憩いの場所があることも大切です。老後の生活の大敵は、外出が面倒になり、家の中で「閉じこもり」の状態になることです。「閉じこもり」の状態が続くと、認知症やうつ状態、運動機能の低下、寝たきりの状態になってしまう恐れもあります。それらを防ぐためにも、定期的に外出できるお気に入りの場所を見つけておくことが大切なのです。
参考:生活・福祉環境づくり21・日本応用老年学会(2013)「高齢社会の道案内ジェロントロジー入門」社会保険出版社

安全な街であること

安全な街とは、空き巣・ひったくりなどの犯罪や交通事故が少なく、定期的に自治会が地域住民を対象に防災訓練を実施し、災害時の避難所が確保させているような防犯、防災の対策が整備された治安の良い街のことです。ただし、治安は同じ自治体の中でも地域差がある場合もあるので注意しましょう。

余暇や趣味を楽しめる環境

近い距離で余暇や趣味を楽しめる環境があると老後の生活には良い刺激となるでしょう。例えば、次のような場所が自宅の近くにあれば住みたくなりませんか。
・遊歩道が整備された川や、緑が広がる公園
・茶室や庭園が楽しめる施設
・テニスコートやプール、野球場など、スポーツをしたり試合観戦したりできる場所

まとめ

老後の生活が徒歩で賄える街であれば、心身ともに余裕が持てる生活が出来るのではないでしょうか。例に挙げた一部は、私が生まれ育った名古屋市瑞穂区のことです。昨年ご縁あって区の行政や福祉の会議に出席する機会がありましたが、その中で自分の住んでいた街がまさに「ウォーカブルタウン」だったと気づきました。ご自身にとって相性の良い場所が見つかれば、そこが「ウォーカブルタウン」といえるでしょう。
最後に、老後に住む街選びをする際に心掛けて欲しいのは、独特の風土や考え方が根付いている街もあるということです。引っ越してみたら自分の培った考え方と異なることがあるかもしれませんが、「郷に入れば郷に従え」のような大人の付き合いが必要なこともあるでしょう。

執筆者プロフィール

牧野 寿和様
牧野 寿和
牧野 寿和(ファイナンシャルプランナー)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP®認定者
FP業務に携わって15年。「人生の添乗員®」を名乗り、現在の収入と年金を含めこれから入って来る収入それに貯蓄や資産を基に、いかにしたらご自身の描いた生活ができるのか、プランニングや提案それにサポートをしている。資産の形成、住宅取得計画や相続などの相談業務の他、不動産投資、賃貸経営のアドバイスなどに具体的な実績を築いている。
著書:「銀行も不動産屋も絶対教えてくれない! 頭金ゼロでムリなく家を買う方法」(河出書房新社)など

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