【専門家執筆】今注目されているハイブリッドパワコンの蓄電池とは?

2018年5月21日

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再生可能エネルギーとして大変注目をされているのが太陽光発電です。太陽電池を用いることにより太陽の光を直接的に電力に変換する発電方式です。発電時に廃棄物、排水・排気、騒音・振動が発生しない点が環境にやさしいと評価されています。また、太陽光発電により、原発問題を解決できるとも言われています。
しかしながら、太陽光発電装置は発電だけで蓄電をすることができないために、別に蓄電池装置を併設する必要がありました。また、蓄電池装置は、かなり大きく、重いものでした。
この問題を解決するハイブリッドパワコンの蓄電池が注目を浴びています。

ハイブリッドパワコンとは

従来の太陽光発電装置では、太陽光パネルにて発電した電気をそのまま売電し、または家庭用電気として使用するために、また発電した電気を蓄電池に充電するためにもパワーコンディショナー(パワコン)が必要です。そして、太陽光発電と蓄電池のそれぞれにパワーコンディショナーが必要でした。
ハイブリッドパワコンとは、太陽光パネル発電装置と蓄電池装置が一体化したシステムで、太陽光より発電した電気の充電と放電をコントロールするものです。

なぜ注目されている? メリットは?

装置が小さくなり軽くなったこと以外にも、ハイブリッドパワコンの蓄電池が注目されている理由があります。
太陽光発電では、2009年にスタートした電気の固定価格買い取り制度の買い取り期間10年が経過し、2019年に終了となります。2019年以降は、売電単価が買電単価を下回ると予測されています。
また、太陽光より発電した電気は、直流の電気でした。家庭で使う電気は交流の電気なのですが、従来のように発電システムと蓄電システムを併設し、どちらにもパワコンを設置していたために、直流から交流へと変換をするときに電気のロスが生じてしまう問題がありました。
しかし、ハイブリッドパワコンの蓄電池では太陽光パネルが発電した直流の電気を、直接蓄電するまでのロスを大幅に低減することができるというメリットがあります。
また、地域によっては、電力会社に一定量の売電しかできないという出力制御の規定があり、この一定量を超えた電気は売電できなくなります。蓄電池がない場合は、この余剰電気を無駄にしてしまいます。ハイブリッドパワコンの蓄電池により、余剰電気を蓄電し、家庭にて夜間に使用することができるようになります。これにより、家庭での毎月の電気料金を大幅に節約することができます。
さらには、各メーカーがハイブリッドパワコンを発売し始めたため、以前より本体価格が安くなり始めています。

災害時への活躍も期待される

万が一の停電発生時にも、家庭で発電した電気を使用しながら、発電した電気を蓄電池へ充電することも可能です。これにより、金銭面のメリットだけでなく、災害時にも役に立つ可能性が高いといわれています。
被災時、このシステムに故障がない場合は電力を確保することが出来るので、電気の供給を心配することなく、家庭での電気の使用において独立性が高くなるというメリットもあります。

補助金制度

家庭用蓄電池において、国の助成金制度は締め切ってしまいましたが、多くの自治体では補助金制度を活用することができます。
例えば、東京都では、蓄電システム価格の1/6の補助金(定額制限あり)の制度があります。
https://www.tokyo-co2down.jp/individual/subsidy/kodo-riyoka/index.html
埼玉県では、蓄電システムについて、5万円の補助金の制度があります。
埼玉県HP https://www.pref.saitama.lg.jp/a0503/hojyokin30.html
その他でも、各自治体にて補助金制度があるので、県や市町村にお問い合わせください。

まとめ

再生可能エネルギーとして太陽光発電には期待が集まっています。従来の太陽光発電には直流から交流への変換において電気のロスがありました。また蓄電装置を別途購入しなければならないという課題があり、この課題を解決する太陽光パネル発電装置と蓄電池装置が一体化したシステムであるハイブリッドパワコンの蓄電池がとても注目されています。
これにより初期費用と日常の電気料金の節約をすることができ、また万が一の災害時にも、通常通り電気を使用できることもメリットです。
また、購入時には事前に各自治体の補助金を確認しておくことも有効です。
今後も使い続ける電気について、もう一度見直すための参考にしてもらえればと思います。

 
【著者プロフィール】

大長伸吉様
大長伸吉(だいちょうのぶよし)
賃貸大家兼不動産経営コンサルタント、世田谷区・目黒区を中心に東京の土地購入から銀行融資、設計施工、満室管理、税務相続まで個別に寄り添っている。自身も4棟23室の物件を満室運営中。10年間で3,000回以上の個別相談と250回を超えるセミナーを開催、建築サポート実績:新築物件65棟302室、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者。著書:「クズ土地」アパート経営術/日本実業出版社、アパート経営で「マイ年金」づくり/カナリア書房、サラリーマン大家の教科書/Apple Application
ランガルハウス株式会社代表、年金大家の会主宰

 


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