オフシーズンの衣類をしまう|衣替えの基本ワザ&快適ワザ|住まいの情報ナビ|E-LIFE不動産情報

2016年10月13日 更新

オフシーズンの衣類をしまう

オフシーズンの衣類は、適切に保管して虫食いや黄ばみなどのトラブルを防ぎましょう。次のシーズンに気持ちよく着るためにも、きちんとしたケアを心がけて。

基本ワザ たたむ収納・つるす収納

衣類の収納には、「たたむ収納」と「つるす収納」の2種類があります。それぞれの特徴を知り、衣類に合った収納方法を選びましょう。
基本は「シワがつきにくい素材」→「たたむ収納」、「シワになりやすい素材」→「つるす収納」です。

たたむ?つるす?判断の基準

シワがつきにくい シワが気にならない アイロンが使える 「たたむ収納」がおすすめです

シワになりやすい 型崩れしやすい 「つるす収納」がおすすめです

  • たたむ収納

シャツ、カットソー、ジーンズなど「シワがつきにくい素材」「シワが気にならない衣類」「アイロンが使える素材のものは、コンパクトに折りたたんで収納スペースに保管します。
「たたむ収納」は収納力が高いので、限られた収納スペースを有効活用できるのが特徴です。

たたむ収納のコツ

形とサイズを揃えてコンパクトにたたみます。ただしセーターは折る回数が多いと生地が伸びてしまうこともあるため、収納スペースの幅に合わせてなるべく少ない回数でたたみましょう。
特別なケアが必要なデリケート素材の衣類や、シーズンが来たら早めに使用したい衣類(長袖、はおり物など)は、それぞれ別の収納ケースや引き出しに分けて収納すると便利。

  • つるす収納

「たたむとシワになりやすい素材」や「型崩れしやすい衣類
は、ハンガーでつるしてクローゼット内のポールにつるして保管します。
 クローゼットの中でオンシーズンの衣類とゴチャゴチャにならないように、端っこなどの邪魔にならない場所につるし、ホコリ除けの衣類カバーをつけておきましょう。

つるす収納のコツ

「つるす収納」では、衣類に合わせてハンガーを選ぶことがポイントです。
真冬の重いロングコートは、肩のラインが崩れないように肩部分に丸みのある丈夫なハンガーを。スカートやパンツをつるす場合は、ピンチのついたボトム用ハンガーを利用します。ツルツルしてすべりやすい素材のワンピースなどは、すべり止めのついたハンガーがおすすめです。

  • 詰め込み過ぎはNG!

「たたむ収納」も「つるす収納」も、保管時の通気性が悪いと防虫剤の効き目が弱くなったり、カビなどが発生したりするおそれがあるので、ムリに詰め込まずにゆとりを持って収納しましょう。収納量の目安は、収納スペースの8割程度です。

基本ワザ デリケートな衣類の保管方法

湿気やホコリに弱いデリケートな衣類は、きちんとしたお手入れと保管が欠かせません。

  • 衣類別のお手入れと保管のコツ

レザーのジャケット 皮専用クリーナーで汚れを落としてから、しっかりと乾燥させます。肩部分に丸みのある丈夫なハンガーにかけ、ホコリ除けのカバーをつけてつるします。

カシミヤ、アンゴラ、シルクの衣類 動物性繊維の素材は、虫食いの被害に遭いやすいので注意が必要です。洗濯やクリーニング後にしっかりと乾燥させて、ホコリ除けのカバーなどに包んで収納スペースにしまいます。防虫剤も忘れずに入れましょう。

毛皮・ファー ブラシなどでホコリを払ってから、毛皮用のカバーをかけて収納スペースにしまいます。収納スペースがギュウギュウに詰まっていると毛並みの乱れにつながりやすいので、なるべくスペースに余裕を持って保管するようにしましょう。また、虫食いを防ぐために、カバーの中に防虫剤を入れます。

基本ワザ 防虫剤の正しい使い方

大切な衣類を、虫食いの被害から守る防虫剤。成分によって「ピレスロイド系」「パラジクロロベンゼン」など、さまざまな種類や特徴の商品が販売されており、衣類の種類に合わせて選びます。

種類特徴適した素材、衣類注意点
パラジクロロベンゼン効き目が早く、広範囲に防虫効果が広がるが、消耗も早い。ウール、シルク、綿など。ピレスロイド系以外の防虫剤と併用は不可。塩化ビニール、ビーズ・スパンコールなどは使用不可。
しょうのう日本で古くから使われている防虫剤。ほとんどの素材でOK。
和服にもおすすめ。
ピレスロイド系以外の防虫剤と併用は不可。
ナフタリン効き目が長いため、季節の行事用品など出し入れの回数が少ないものの利用に向いている。ウール、シルク、人形(雛人形など)。ピレスロイド系以外の防虫剤と併用は不可。
塩化ビニールには使用不可。
ピレスロイド系防虫剤特有のにおいがなく、効き目が半年~1年以上持続する。現在、最も一般的なタイプの防虫剤。ほとんどの素材でOK無臭なので、交換時期を忘れがち。
金属製品への使用は避ける。
  • 防虫剤を使用する時の注意点

使用前に防虫剤の表記をチェックして、収納ケースの大きさに応じた個数の防虫剤を入れましょう。ピレスロイド系の防虫剤以外は、異なる種類の防虫剤と一緒に使うと衣類を傷めるおそれがあるので併用を避けてください。
防虫剤の成分は気体となって衣類に浸透するため、収納ケースの密閉性が低いと成分が外に漏れてしまい、防虫効果が薄れてしまいます。収納ケースは蓋付きの密閉性が高いものを選びましょう。
また、防虫剤の成分は上から下へと浸透するので、防虫剤は衣類の上に置くようにします。防虫剤と一緒に、除湿剤も入れておくと湿気対策にもなります。

快適ワザ 収納ケース活用術

オフシーズンの衣類を「たたむ収納」で保管する時に、プラスチック製などの収納ケース(衣装ケース)を利用する家庭も多いはず。
収納ケースをさらに便利に使いこなすために、次のポイントをチェックしましょう。

  • 素材や機能で使い分ける

押し入れや納戸の中、クローゼットにつるした衣類の下などに置くなら、プラスチック製の重ねられるタイプのケースが便利。同じ種類のケースで統一すれば、見た目もスッキリします。
天袋や衣装たんすの上などの高いところにしまう場合は、不織布や段ボール製の軽い収納ケースがおすすめです。
ほかにもベッドの下などに置きやすいキャスター付きや、取り出しやすい引き出しタイプ、密閉性の高い蓋付きタイプ、サイズや色なども豊富です。収納ケースはネットショップなどでさまざまな種類が販売されているので、各家庭の収納スペースに合ったものを探してみましょう。

  • 防虫剤を使うなら蓋付きのケース

「防虫剤を使用する時の注意点」でも説明しましたが、防虫剤は蓋付きの収納ケースで使用します。蓋付きなら、防虫剤の成分が外に漏れることなく、衣類のすみずみまでいきわたるため防虫効果が高まります。