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2014年7月8日 更新

田舎暮らしのメリット・デメリット

「すぐに田舎で暮らしたい!」と思っても、田舎暮らしのメリットだけでなく、デメリットのことも考えてから行動しなければ、移住後に理想と現実のギャップで苦しむことになりかねません。
移住する前に田舎暮らしの情報を集め、予想されるトラブルや注意点をきちんと把握しておきましょう。そうすれば、移住後に何かあった時も落ち着いて対処できるはずです。

田舎暮らしのメリット

空気や水がきれい

田舎は環境汚染がそれほど進んでいない地域が多く、車の排気ガスや工業地帯の煤煙などで空気が汚れがちな都心と比べると、空気が澄んでいてきれいに感じられます。また、水源も汚染されていないので都会のように大量の塩素を使って水道水を消毒する必要がありません。蛇口をひねればおいしい水道水が流れてきます。

食べ物の産地が近くておいしい/イラスト

食べ物の産地が近くておいしい

農業が盛んな地域では、前日の午後や当日に畑で採れた野菜が地元市場などに並んでいます。漁港の近くなら地元でしか消費されない貴重な魚が手に入ることもあります。家庭菜園に興味があるなら、無農薬栽培について勉強してみてはいかがでしょうか。自宅で育てた安全な野菜や果物を使って料理が楽しめますよ。

自然が豊かで景色が良い

海や山、川などに囲まれた環境で、のびのび暮らせるのが田舎の魅力。周囲に広大な自然の遊び場があると、子どもたちも思いきり体を使って遊ぶことができます。近所の散歩やウォーキングでは、草木の香りや空の色から四季の移り変わりを感じ取ることができるでしょう。都会では見られない美しい景色を存分に楽しんでください。

趣味やスポーツに打ち込める/イラスト

趣味やスポーツに打ち込める

田舎の娯楽は少ないとはいえ、大好きな趣味やスポーツなどがあれば周囲に気兼ねせず没頭することができます。例えば、都心では近隣への騒音が気になる音楽鑑賞や演奏も、田舎の広い敷地なら心配ありません。大型のペットの飼育やアウトドアスポーツにも適しているでしょう。

子育てに便利

高齢化が進む田舎では、子どもはまさに「地域の宝」です。地域ぐるみで子どもの成長を見守ってくれるため、子育て世代にとって嬉しい環境と言えます。現代は核家族化が進み、異なる世代間や家族以外の人とのコミュニケーションがとりづらいとされていますが、田舎なら地域の人と接する機会も増えるはず。

田舎暮らしのデメリット

仕事が少なく、収入も比較的安い

人口が少ないために企業や店舗も少なく、求人率が低いのが難点。給与水準も都心と比べると低い傾向にあります。ただし家賃などが都会より安く、なかには都心の10分の1程度という物件もあるため、固定費以外の自由に使えるお金は都会とあまり変わらないということも。

仕事が少なく、収入も比較的安い/イラスト

自然を相手にするのは大変

豊かな恵みをもたらしてくれる自然も、時には牙をむくことがあります。台風、大雨、洪水、竜巻などで、自宅や田畑、生活道路などに被害が及ぶかも知れません。鹿や猪、猿といった野生動物(害獣)による農作物の被害も考えられます。

交通の便が悪い

鉄道は1時間に1本、バスは1日に2便だけ。そんな交通事情も田舎では珍しくありません。公共交通機関が発達していないため車の所有は必須ですが、車の購入費に加え、ガソリン代、税金などの維持費がかかります。高齢になって運転ができなくなると、移動が制限されてしまうのも事実。地域によっては無料のコミュニティバスを運行したり、地元のタクシー会社と連携してタクシーでバス停まで送迎したりするケースも見られます。

交通の便が悪い/イラスト

商店や病院が少ない

買い物をするにも、スーパーや小売の商店が少なく、営業時間が短いのは当たり前。今はインターネット通販などで便利になったとは言え、欲しいものがすぐに手に入りにくいという問題があります。また、医師不足・病院不足が深刻な問題になっている地域もあります。近隣の病院が閉鎖されたために、車で遠くの病院へ行かなくてはならない……なんてことも他人事ではありません。

商店や病院が少ない/イラスト

地域行事が多く、人付き合いが濃い

相互扶助の意識が強い田舎では、住民が協力して地域清掃や葬儀の手伝いをする習慣が残っていることがあります。そのためご近所さんと顔を合わせる機会が多く、人付き合いが苦手な人ほど暮らしにくいと感じるかも知れません。

誤解されがちな田舎暮らしのウソ・ホント

都会で暮らしていると、いろいろ分からないことも多い田舎暮らし。なかには誤解されやすい情報や、誤った情報も含まれているので注意が必要です。

誤解その1「田舎ならのんびり暮らせそう…」

実際は、意外と忙しい!田舎暮らしといえばのんびりスローな生活を想像する人も多いのですが、実際の生活はかなり忙しくなります。庭の除草や冬期の除雪作業をはじめ、農作業をやっているなら作物の成長に応じて播種、苗起こし、植え付け、収穫、加工などの行程があり、これらの作業は天候や気候に大きく左右されます。
さらに田舎は地域活動が盛んなため、祭りや葬儀の手伝いに出かける用事もしばしば。自分や家族のためにいつでも自由に時間を使えるという訳にはいきません。

誤解その2「都心より生活費が安いはず!」

逆に高い場合もあります確かに田舎の物価は都会より安いケースが多いのですが、離島などでは輸送費の関係上、都心より物価が高くなることも。山間部の狭い地域や都心にアクセスしやすい地域なども家賃も高い傾向にあります。さらに車のガソリン代、都市ガスの普及していない地域のプロパンガス代、寒冷地の暖房費も発生します。これらの出費は地域によってまちまちですから、事前のリサーチは必須です。

誤解その3「田舎の人は優しくて親切」

人それぞれです都心でも優しい人とそうでない人がいるように、田舎の人の性格も人によってまちまちです。「田舎の人は優しい」と一方的に決めつけてしまうのは危険と言えるでしょう。当たり前のことですが、移住者が地域に溶けこめるかどうか不安なのと同じく、地域の住民も知らない人がやって来ることに対して不安に感じています。親切にしてもらって当然と考えるのではなく、移住者の方から積極的に地域に溶けこむ姿勢を見せることが大事です。

「移住相談窓口」とは

移住の受け入れを行っている自治体が、独自に相談窓口を設けている場合があります。移住に関する疑問(暮らしのこと、仕事のこと、移住支援制度についてなど)があれば、電話やメールで問い合わせてみましょう。地域の生活に役立つ情報が手に入ります。

「移住相談窓口」とは/イラスト