ルームシェア丸わかりガイド

ルームシェアの始め方

2017年2月8日 更新
ルームシェアの始め方

ルームシェアを始めると決めたら、以下で紹介する段取りに沿って準備を進めましょう。ルームメイトと確認したい条件やルール例、物件を下見する時のポイントなども紹介します。

それではStep.1から、ルームシェアの準備を進めていきましょう!

Step.1 ルームメイトを探す

Step.1 ルームメイトを探す

※既にルームメイトが決まっているならStep.2

ルームシェアの準備の第一歩は、まずルームメイト探しです。
友人や職場の同僚などがルームメイトになるケースが多いのですが、場合によってはインターネットの掲示板でルームメイトを探したりすることもあるのではないでしょうか。

インターネットでルームメイトを探す場合、「ルームシェア 希望」「ルームメイト 募集」といったワードを検索すると、複数のルームメイト募集掲示板が見つかります。いくつかチェックしてみて、投稿数が多く、信頼できそうな掲示板を利用しましょう。

ルームメイトを募集している人の多くは、「住みたいエリア(沿線・最寄り駅)」「家賃の希望額」「入居開始時期」「ルームメイトに求める条件(性別、喫煙習慣など)」といった情報を公開しているので、自分の希望や条件に当てはまる募集者がいれば、メールで問い合わせましょう。
もしも自分の希望と同じ相手が見つからない場合は、自分からルームメイト募集の投稿を行うこともできます。
掲示板で見つかった相手とメールでやりとりをして、お互いの希望条件が合いそうなら実際に会ってより詳しい条件について話し合います。

ルームメイトと確認したいこと

ルームシェアをするかどうか決める上で、お互いに次のような項目や条件について話し合っておきましょう。
どうしても譲れない条件がある場合は、最初にメールで伝えておきます。それ以外の詳しい条件やルールについては、直接会って話し合いましょう。

項目・条件 ポイント
ルームシェアをはじめる理由 「節約のため」「1人だと寂しいから」など、相手がルームシェアに何を求めているのかを知る手がかりに
希望エリア 沿線や最寄り駅を具体的に挙げる
家賃の希望額 ムリのない金額を設定する
希望の入居開始時期 「できるだけ早く」「4月までに」など、入居したい時期の目安を伝えておく
性別 「異性とのシェアNG」という条件の人も
年代 「なるべく同年代がよい」という条件の人も
国籍・使用言語 文化や言葉の違いによるトラブルを避けるため「日本人のみ」を条件にする人、「日本語・英語OK」の人などさまざま
ルームシェア経験の有無 未経験でも問題ないが、経験者のほうがシェア生活に慣れているためスムーズに運びやすい
職業、学校など 生活時間や休日を知る手がかりになる。「社会人のみ」「学生のみ」のルームシェアを希望する人も
生活時間について 仕事などで不在の時間、大まかな食事や睡眠の時間など。生活時間が昼夜で逆の場合は、就寝中の物音が気になることもある
喫煙の習慣 「喫煙者NG」「共同スペースでの喫煙NG」などの条件がある人も
ペットの有無 「ペットNG」という条件の人も。OKの場合でも、犬やネコなどの種類、大きさ、匹数などを伝えておく
ルームメイトに求める条件など 「同性に限る」「来客NG」など、どうしても譲れない条件がある場合はあらかじめ伝えておく

相手とよく話し合って、一緒にルームシェアができそうと判断したらStep.2へ進みます。

Step.2 住居を探す

Step.2 住居を探す

ルームシェア用の賃貸物件を探す場合は、はじめに不動産会社にルームシェアであることを伝えておきましょう。
ルームシェアのいいところ・困ったところ」でも説明したように、今のところルームシェアOKの物件は限られており、契約も通常の一人暮らしとは異なる場合もあります。不動産会社にルームシェアであることを伝えておけば、その後の対応もスムーズになります。

物件を下見する時は、なるべくルームメイト全員が立ち合い、いいところや気になるところをチェックして、全員が納得のいく物件を選ぶようにしましょう。全員が100%満足できる物件はなかなか見つかりませんが、それぞれが「譲れない条件」「妥協できる条件」を挙げて、希望条件をすり合わせることが大切です。

物件を下見する時のポイント

「駅までの距離」「間取り」「築年数」など、基本的なチェック項目は一人暮らしの住居と変わりません。
ルームシェアの場合、特に確認しておきたい項目に「」をつけているので、下見の参考にしてください。

項目 ポイント
立地 最寄り駅 住人全員が通勤・通学しやすい沿線・最寄り駅か
駅までの距離 実際に歩いてみて、移動時間や車の往来のようす、防犯上の不安がないかなどをチェック
建物 築年数 築浅のほうが人気は高いが、築年数が古くても、リフォームをしてキレイな状態の物件もある
階数 1階や2階は空き巣などの犯罪に遭いやすくなるので注意
防犯設備 オートロックや玄関モニターなどの防犯設備が充実していると安心
間取り 玄関 複数の住人の靴を保管するため、靴箱のスペースが広いほうがよい。靴箱に入りきらない靴は、それぞれの個室で保管する
リビング 住人同士でパーティーを楽しみたいなら、リビングは広いほうがよい
バス・トイレ 男女のルームシェアならバス・トイレ別は必須。同性の場合も、使用時の混雑を避けるためにバス・トイレは別のほうがよい
ベランダ 複数の住人の洗濯物を干すため、ベランダのスペースが広いほうがよい。また、誰かの個室を通らないとベランダに行けないような間取りは避ける
個室 住人の人数分の個室がある物件を選ぶ
その他 ペット ペットを飼育している、または飼育の予定がある住人がいるなら「ペット可」の物件を選ぶ

よさそうな住居が見つかったら、契約に進みます。ルームシェアの場合、以下の①②のいずれかの契約方法を選ぶことになります。

賃貸物件の契約方法

1代表者が契約する
住人の中から代表者を1名選び、その代表者が大家と賃貸借契約を結ぶ。連帯保証人は、代表者の親族の人(親など)になることが多い。
2連名で契約する
住人がそれぞれ連名で大家と賃貸借契約を結ぶ。連帯保証人は、それぞれの親族の人(親など)になることが多い。

無事に契約が済んだら、Step.3へ進みます。

Step.3 生活のルールを決める

Step.3 生活のルールを決める

物件が決まったら、それぞれの住人の個室を割り振り、毎月の家賃や光熱費の支払い期限や支払い方法、掃除やゴミ出しなど、シェア生活の大まかなルールを決めていきます。

入居前に決めておくべきルールは、家賃や光熱費の支払いなどお金に関することや、掃除やゴミ出し、冷蔵庫や洗濯機の使い方などです。いずれも生活をする上でトラブルが発生しやすいポイントなので、以下の表を参考にして、きちんと話し合っておく必要があります。
それ以外の細かなルールは、入居後に様子をみながら検討していきましょう。

入居前に決めておきたいルール

項目 ポイント
お金について 家賃の分担額 均等割りのほかに、個室の広さや、掃除やゴミ出しなどの家事の割り振りに応じて家賃の分担額を変えるケースも
家賃の支払い期限と
支払い方法について
「毎月○日までに支払う」といった期限はもちろん、手渡しか振り込みかなど、支払い方法も決めておく
光熱費の支払い期限と
支払い方法について
光熱費は定額制のところもあれば、毎月の請求書をチェックして折半するところもある。家賃と同様、支払い期限と支払い方法を決めておく
デポジット(預り金)について デポジットとは、賃貸の「敷金」のようなもので、もしも住人が家賃を支払えなくなった時などに、デポジットから支払いを行う。
デポジット(預り金)を用意するかどうかはケースバイケース。もしも用意するなら、金額や、退去時の返還方法も決めておく
共同で使う備品や消耗品の購入と清算方法 毎月定額を支払うケースや、気付いた人が購入して、月末に領収書をまとめて清算するケースなどがある
共同スペースや共同の備品について 掃除 当番制か、気付いた人が行うなど
ゴミ出し 当番制か、気付いた人が行うなど
冷蔵庫の使い方 棚ごとに「共有の調味料など」「個人のもの」を分けたり、カゴを使って仕分けたりするところが多い
洗濯機の使い方 使用できる時間帯や優先順位など
浴室・シャワーの使い方 使用できる時間帯や優先順位など
来客について 友人、恋人の来客 友人も恋人も大歓迎というケースもあるが、見知らぬ人がいると不安に思う住人も。また、会話の声などが気になりやすいので、必要なら「来客NG」または「来客はOKだが宿泊はNG」といった決まりをつくる

シェア生活の開始まで、あともう少し。Step.4に進みましょう。

Step.4 引っ越し、入居スタート!

Step.4 引っ越し、入居スタート!

ルームシェアする住宅では、個人のスペースが限られているため、1人1人の持ち物は一人暮らしより少ない場合がほとんどです。個室に入りきらない荷物や不用品などがあれば引っ越し前に処分したり、実家に送ったりして持ち物を減らします。 また、リビングやキッチンなどの共同スペースで使用する家具などについては、新たに購入するか、あるいは誰かが持ち込むか、住人同士で話し合って決めておきましょう。

他の住人と引っ越しの日時が重なってしまうと、荷物の入れ違いなどのトラブルが起こりやすくなります。なるべく同じ日の引っ越しは避けるか、同じ日でも午前と午後に分けるようにして、トラブルを防ぎましょう。