エアコンのカビは結露が原因?今注目のバイオによる予防とは!

2018年6月29日

エアコンのカビは結露が原因?今注目のバイオによる予防とは!

エアコンからイヤなニオイがするなら、内部にカビが生えているかもしれません。
カビはアレルギーの原因になるなど、大きな健康被害をもたらします。
そんな不快なカビを予防する方法として、バイオのパワーに期待が寄せられています。
「バイオのパワー」とはどういったものなのでしょうか。

そもそもカビが生える原因とは?

菌類の一種であるカビには非常に多くの種類がありますが、日常で目にする機会が多いのは黒カビでしょう。
黒カビは湿度60%以上、温度20度~40度程度の環境で「エサ」があると発生しやすくなります。
エアコンではフィルターなどに付着したほこりや皮脂汚れ、油などが「エサ」になります。
冬場に暖房を使っているときは、熱でカビが死にやすくカビが繁殖しにくい環境になるためトラブルの心配は低くなります。反面、夏場に冷房を使っているときは、内部に結露が起き湿度が高くなるためカビが発生しやすくなります。
エアコン内部で繁殖したカビは、エアコンの送風に乗って部屋中に拡散します。
そのため、イヤなニオイが広がるのですが、問題はそれだけではありません。
発生したカビが体内に取り込まれると、アレルギーの原因になるなどの健康被害を引き起こすおそれもあるのです。とはいえ、一般の方がエアコン掃除でできることは限られています。しかし、プロに掃除を依頼すると費用は高額になりがちです。

エアコンのカビを予防するなら?

前出の通り、エアコンのカビはエサ・湿度・温度という3つの条件がそろうと発生しやすくなります。温度を変えることは難しいため、カビを予防するポイントは、エアコン内部の湿度を上げないことと、エサを与えないことになるでしょう。
エアコンには送風機能がついている機種があります。この機能を使えば、エアコン内部を乾燥させることが可能ですので、冷房を使ったら、30分~2時間くらい送風運転をしておくと、内部と外部の温度差がなくなり結露ができにくくなるため効果的です。

送風機能がない場合は、部屋を不在にしているタイミングで暖房を使うという手があります。定期的にカビを死滅させておけば、繁殖を防ぐのに役立ちます。部屋の換気をこまめにする、定期的にフィルター清掃をするなど、エサとなるほこりを供給しないように心掛けることも大切です。自動クリーニング機能がついているなら積極的に利用したいものです。

バイオの力でエアコンのカビを予防!

カビをバイオテクノロジー(生物工学)の力で封じ込めようという研究が行われています。
近年、特定の微生物が出す揮発性の抗菌物質に、カビの発育や発生を抑える効果があることがわかってきました。
シートやキューブなどにこの微生物を封じ込めた製品が市場でも見られるようになりました。このような製品は、封じ込められた微生物が空気に触れることで増殖を始める仕組みを持っています。もちろん、使われている微生物は人体に害のあるものではありません。増殖した微生物は抗菌物質を吐き出して広がっていきます。そのため、ここにカビがやってきても繁殖できないのです。

お風呂用の製品は、天井に張り付けるシートタイプや壁に貼り付けるシールタイプのものなどが見られます。エアコン用は、空気の取り込み口に置くタイプがほとんどです。効果が出るまで時間がかかるものの、効果を感じている人は少なくないようです。ただし、すでに発生しているカビを除去することはできないので掃除したあとに利用するのがよいでしょう。